「顎の下」は猫にとって特別?触られて喜ぶ理由とは

猫の中には、ズイッと顎を出して「触ってくれ」と言わんばかりにアピールしてくる子もいますね。なぜ、猫は顎の下を触ると喜ぶのか、その理由についてご紹介します。 2022年01月08日作成

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猫が顎の下を触って欲しいとアピールする理由

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猫が顎の下を触られて喜んだり、気持ち良さそうな顔をするのには、いくつかの理由があるようです。

自分でグルーミングできない場所だから

猫はいつもグルーミングをして抜け毛を取り除いたり、体をきれいにしたりしています。直接舐めたり、前足を舐めてから撫でたりと、全身にわたり行うグルーミングですが、それでも届かない場所がいくつかあります。

顎の下は、自分でグルーミングができない代表的な場所です。足で撫でたり掻いたりすることは可能ですが、場所的に上手に撫でることができないと言った方が適切かもしれませんね。

普段は自分で満足にグルーミングできない場所だからこそ、触ってもらえると気持ちが良い、ということなのでしょう。グルーミングは猫のストレス解消にも大いに影響します。もしかすると顎の下を触ってあげることで心地よさを感じ、ストレス解消にもつながる可能性もあるのではないでしょうか。

自分の匂いを飼い主につけられるから

猫の顎の下は、分泌腺があります。そのため、顎の下をかいてもらうことで自分の匂いを飼い主につけることができます。猫も他の多くの動物と同じように、マーキングをして自分のテリトリーや持ちものに目印をつけ、主張する動物です。そのため、自分の匂いがついているものに安心感を覚えやすいという特徴があります。

家の柱や壁、家具の角などに、よく顎などをスリスリとしている姿を見ることがありますね。これは自分の匂いをこすりつけてテリトリーを主張している行動の表れだと考えられています。これと同じで、顎の下を撫でてもらうと飼い主に自分の匂いがつき安心できるようです。

構ってもらえる満足感

猫は気まぐれな動物と言われていますが、甘えん坊な性格の子や飼い主さんとのコミュニケーションが好きな子などは、構ってもらえることそのものに満足し、さらに気持ち良い顎の下を触られることで喜びを増すこともあるでしょう。もちろん、気分に左右されるため、構って欲しいタイミングで構ってあげることが大事です。

猫が触られて喜ぶ場所は他にもある!

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顎の下は、多くの猫が触られて気持ち良い場所ではありますが、その他にも喜んでくれやすいところがあります。コミュニケーションをとるときは、その他の場所も撫でてあげてみてはいかがでしょうか。もちろん、必ずしも全ての猫に当てはまるとは言えません。どの部分が一番喜ぶのかは、猫の反応をみながら確かめていくことをおすすめします。

顔の周りは猫の喜ぶ場所がたくさん

顎の下以外にも、猫の顔にはたくさんの触られて喜ぶスポットがあります。顔は筋肉をよく動かすため疲れやすく、マッサージのように筋肉をほぐしてあげると気持ち良いと感じやすいからです。

特にひげの周りや耳の付け根、後ろ頭などは気持ち良いと感じやすい部位とされています。指1本で優しく撫でてあげましょう。

肩や首は撫でてあげても良いですが、軽い力で押してあげるのも良いとされています。首の後ろから腕の付け根にかけてのラインを少しずつずらしながら押してみてはいかがでしょう。

こんなサインが出たら触るのをやめて落ち着かせよう

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どんなに猫が気持ち良いと思う場所でも、執拗に触りすぎたり触り方が気に入らなかったりすると、いきなりガブッと噛んでしまうことがあります。この行動は「もうやめて!」という意味が明確に含まれていることもあれば、自分がリラックスしすぎていることに突然危機感をおぼえ、本能的に抵抗してしまうこともあるそう。

尻尾の動きが激しくなる

気持ち良いときや嬉しいときは尻尾の動きが滑らかで、ゆらゆらと穏やかに揺れることが多いです。しかし、ブンブンと激しく振ったり、床をたたくような動きになったら要注意です。触られることに飽きたり、嫌だと感じたりしているサインです。

イカ耳になったとき

猫の耳の先が上を向かず、横にピーンと向いたときは不機嫌のサインです。多くの場合は不安やイライラ、警戒したり威嚇している時に見られるため、すぐに触るのをやめて落ち着かせてあげましょう。
耳を後ろにひいて頭にペタンとくっつけている場合は、恐怖を感じているサインです。のどかにコミュニケーションをとっているときにこの様子を見せることはあまりないかもしれませんが、念のため覚えておくと役立ちます。

全ての猫が顎の下を触って欲しいわけではない

飼い主さんと良い関係を築いている猫の中にも、顎の下を触られることを嫌う子がいます。それぞれ個性があり、顎の下を触られることを得意としない子もいるため、あくまでも猫の反応をみながら触ってあげることが何よりも大切です。

また、もしかすると顎の下を触らせない原因には、皮膚のトラブルや口内炎など、治療が必要な原因が隠れているかもしれません。こうした状態がないか確認し、気になることがあれば早めの受診をおすすめします。よくあるのが、顎ニキビです。パッと見では分からない場所でもあるため、皮膚の状態を観察する意味でも定期的に確認してあげましょう。

そして、コミュニケーションを好む子でも、飼い主さんとの信頼関係が築かれていないうちは簡単には触らせてくれないかもしれません。いきなり顎の下に手をのばすと、びっくりして警戒してしまう場合もあるため、飼い主さんの手に慣れてから徐々にチャレンジしましょう。

猫が気持ち良いと感じる場所はさまざま

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顎の下は、多くの猫が触られて気持ち良いと感じる場所のようですね。しかし、触り方やタイミングなどによっては、飼い主さんが想像する反応とは違うこともあるでしょう。また、猫によってはもっと気持ち良さそうな姿を見せてくれる場所があるかもしれません。反応をみながら、お気に入りの撫で方を探ってみてはいかがでしょうか。

もし、触られることが苦手な猫の場合は、あまり無理をせず、距離が近づくのを待つことも大事です。手の平ではなく、手の甲を優しく当てるようにして触った方がハードルが下がる場合もあります。

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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