猫の発情期は、普段の飼育の手間に上乗せする形で色々と気を使わなければいけません。こちらでは愛猫が発情期に発する鳴き声の特徴や発情期での対処法についてご紹介します。
1. 発情期の猫が発する鳴き声の特徴
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一般的な猫の鳴き声は「ニャー」や「ニャーオー」と比較的軽く澄んでいますが、発情期の猫の鳴き声は少し違います。発情期の鳴き声は、メス猫がオス猫にアピールするために発するもので、できるだけ多くのオス猫に注意を引くため、大きな声で鳴きます。鳴き声は「うおぉ~ん」といった、ややどもっていてねっとりしたものが特徴です。
発情期の特徴は、とにかく長時間にわたって鳴き続けることです。深夜に大きな声で鳴き続け、集合住宅では騒音の原因にもなるため、同じ室内にいる人だけでなく、周囲の人々に迷惑がかかることもあります。また、メス猫の鳴き声に呼応して、外にいるオス猫が大きな声で鳴き続けることもあります。
2. 発情期に起こる鳴き声の対処法
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メス猫の発情期の鳴き声は本当に大変です。色々と有効だと言われている対処法はありますが、やはり避妊手術でないと完璧な対応はできません。避妊手術はすぐに効果がでないため、完全室内飼育で赤ちゃんを産ませないと決めている場合は、獣医師に相談してなるべく早く避妊手術をしてあげてください。
一方、オス猫の発情期の対策としては、メス猫との接点を無くすだけで効果があります。鳴き声自体もメス猫と比べて軽度ですので、そこまで大変ではないかもしれません。
3. 鳴き声に対する誤った対処法
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発情期の鳴き声を抑える方法として、個人ブログやホームページなどで紹介されている方法の中には誤った方法もあるため、要注意です。誤った方法を続けてしまうと、効果が期待できないだけでなく、猫に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
マタタビを与えることで鳴き声を無くす方法があります。マタタビは、猫を恍惚状態にし、発情行動を抑える効果があるため、一時的に鳴き声を抑えることができます。しかし、効果がない猫もいるため、おすすめできません。また、マタタビの効果自体もあまり長くは持続せず、頻繁に与えると呼吸困難を引き起こし、死亡する可能性があるため、注意が必要です。
シャワーをかけることで鳴き声を制限する方法があります。猫はシャワーがストレスになるため、おすすめできません。また、一時的に鳴き声を抑えることができますが、根本的な解決にはならないでしょう。
4. 発情期は脱走に注意
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発情期の猫は、とにかく部屋の外に行きたがります。家中をウロウロして、どこかに外に出られる出口が無いかを探しながら発情期特有の鳴き声をだします。その為、帰宅時であったり、ベランダに洗濯物を干すような時などは、猫が脱走しやすくなるタイミングになるので、普段以上に注意が必要です。
5. 避妊手術のメリット
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過剰な繁殖の抑制
野良猫などであれば、避妊手術をすることで過剰な繁殖を抑制することができます。
行動の改善
発情期になることで、猫は鳴き声や行動の変化を示すことがありますが、避妊手術を行うことで、これらの行動の変化をある程度抑えることができるでしょう。
病気のリスクの軽減
子宮炎や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの病気のリスクを軽減することができます。
避妊手術の費用は?
発情期対策である避妊手術ですが、メス猫特有の婦人系の病気である乳癌や子宮癌、子宮蓄膿症などの病気にかかるリスクを減らすメリットもあります。避妊手術の費用は病院によって上下しますが、一般的な動物病院では20,000円〜30,000円程度となってますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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UCHINOCO編集部
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