猫に嫌われる行動とはどういったものでしょうか?何気なくしている行動を見つめなおし、一緒に楽しく過ごせる時間を作っていきましょう。
猫に好かれる人・嫌われる人の特徴や行動
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猫に好かれる人・嫌われる人にはそれぞれどのような特徴や行動がみられるのでしょうか?
それぞれの特徴を理解し、猫に嫌われないための行動を心がけましょう!
≪猫に好かれる人の特徴や行動≫
●執拗にコミュニケーションを取らない
猫は単独で気ままに生活するのが好きな動物です。そのため、過度なコミュニケーションをはかろうとする人を避ける傾向にあります。
しつこくコミュニケーションを取ろうとすると、猫が苦手意識を持ってしまう恐れがあるため、付き合い方には注意が必要です。
●高い声でゆっくりと話しかける
猫は高い声に好印象を持つため、話しかけるときは少し声を高くするのがポイントです。
幼い子供に話かけるようなトーンで、ゆっくりと猫に話しかけるのがよいとされています。
●男性より女性が好き
猫は男性より女性を好むという話があります。その理由として、女性は男性と比較すると声の高い人が多く、猫が聞き心地よく過ごせるからだといわれています。
そのほかにも、猫は男性特有のニオイが苦手であるとする見解など、男女の違いによる好き嫌いの議論はまだまだ謎が多いところです。
●猫のペースにあわせてくれる
猫は群れるのがあまり好きではありません。そのため、いくら飼い主だとしても、猫自身が構ってほしくない場面では触れられただけで嫌な表情をみせます。
猫のペースを崩さないよう、適切なタイミングで接することが大切です。
≪猫に嫌われる人の特徴や行動≫
●大きな声で話す
猫は聴力に優れた動物であり、ねずみが発する超音波まで聞き取れるといわれています。
そのため、大きな声で接してくる相手を毛嫌いする傾向にあるようです。
●ニオイがきつい
香水や柔軟剤などのニオイがきついと、猫は近づいてきません。
猫の嗅覚は人が感知できないほど微細なニオイをかぎ分けられるほど優れています。
強すぎるニオイは猫の体調不良にもつながるため、ニオイの強度には注意を払いましょう。
●怒った表情をしている
猫は怒った表情をしている人を避けるといわれています。機嫌が悪そうな相手を避けようとするのは人も猫も同じです。猫と接するときは笑顔で対応してみてください。
●急にすばやく動く
猫はすばやく動くものを観察する習性があります。これは、ねずみなどの獲物の動きを察知するためです。
猫が緊張状態になる瞬間でもありますので、急に動く相手に対して敵意や恐怖心を抱くようです。
猫が嫌いな人にみせるサイン
猫が嫌がっていることをしめすサイン(行動)はいくつもあります。
愛猫の機嫌をうかがう際の目安としてご活用ください。
声をかけても無視する
猫は気まぐれな動物であるため、「声をかけても無視するのは当たり前だ」といわれる方がいます。
ですが、大好きな飼い主が名前を呼ぶ声やごはんの合図など、猫は嬉しいと感じる声掛けにはきちんと反応するものです。
たとえ無視されたとしても急に体に触れるなどの行動は控え、見守るようにしてあげてください。
攻撃をしかけてくる
嫌いな相手が猫の体に触れようとすると、攻撃をしかけてくることがあります。初対面の相手に対しても攻撃性をみせることがあるため、猫の状態を観察したうえで接しなければなりません。
後ずさりする
嫌いな相手が近づこうとすると、緊張から後ずさりする猫がいます。
攻撃をしかけてくるときと同じように、相手に触られるのを避けるための行動とみられています。
猫が後ずさりをするのであれば、無理に近づかないようにしましょう。
耳を反らせる
猫は攻撃性が高まると耳を大きく反らせるという特徴があります。
この反応は猫同士のケンカの際にもみられ、攻撃態勢に入っていることを表しています。猫を刺激しないよう距離を取るなどの対策をしましょう。
しっぽをはやくブンブン振る
猫がしっぽをはやくブンブン振るのは、気に入らないことがあったときや興奮状態にあるときです。
好意的な場面でしっぽを振る犬と同じ意味だと勘違いしている方も多いようですので、猫と犬の違いについても理解しておく必要があります。
猫に好かれるにはどうしたらいいの?
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では、猫に好かれるにはどうしたらいいのでしょうか?
猫に好かれる方法をいくつかご紹介します。
猫と視線をあわせない
猫と視線をあわせず近づいてくるのを待つほうが、好かれる傾向にあるようです。
猫との暮らしは、構いすぎないぐらいがちょうどよいとされています。「近づいてきたら接してあげる」を基本的なスタイルとするのがおすすめです。
ゆっくり静かに行動する
猫はすばやく動くものを追う習性があり、その際は緊張感を抱きやすくなります。猫と接するときはできるだけゆっくり静かに行動することを心がけてください。
おやつやおもちゃを使って交流をはかる
おやつやおもちゃなどを使って、猫と交流を持つのも好かれるための方法です。
好きなおやつをくれる人、一緒に遊んでくれる人、といった認識を猫に持たせることで、少しずつ友好な関係を築くことができます。
ただし、猫がリラックスしている休憩時などは、ゆっくりと休ませてあげるようにしましょう。
猫が構ってほしいタイミングを見極めるコツ
構いすぎて嫌われてしまう人もいますが、それではいつ猫に構えばよいのでしょう。マイペースな猫は、気分がのらない時に構われるとストレスに感じてしまいます。構って欲しい時は、猫の方から見つめてきたり、飼い主のやっていることを邪魔したりします。
また、猫によっては尻尾をピンと伸ばし、甘えたようにニャーと鳴くこともあるでしょう。このようなタイミングで遊んであげると、猫も喜びます。猫は嬉しい時は、「ゴロゴロ」「グルグル」と鳴いたり、顔や体をすりすりしてきたりします。飼い主が猫に構える時間に合わせさせるのではなく、猫の様子に合わせて構ってあげることが重要です。
猫が嫌がることを減らしていく努力が大切です
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猫に好かれる人と嫌われる人の特徴をご紹介しました。
当たり前にしている行動で、猫から嫌われる可能性があることをご理解いただけたでしょうか?
猫は独立心が強く、あまり群れようとしません。だからこそ不愛想にみえてしまいますが、好きな相手に対してはしっかりと愛情を表現してくれる動物です。
友好な関係を継続できるよう、猫が嫌いな人に取る行動を参考に、日頃の付き合い方を見直してみてくださいね!
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。