オス猫・メス猫を見分ける3つのコツ

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猫は種類によっても特徴に違いがあるため、一目でオス・メスを見分けるのは難しいという人も多いでしょう。
まずは、オス猫とメス猫を見分ける3つのコツを解説します。
①お尻の周り・尻尾の付け根
オス猫とメス猫を見分けるには、お尻の周りをまずチェックしてみましょう。
尻尾を上げているときに、肛門の下あたりに2つの丸い膨らみ(睾丸)がある場合はオス猫、ない場合はメス猫と判断できます。
しかし、去勢手術済みのオス猫は睾丸にあたる丸い膨らみがないこともあります。
その場合は、尻尾の付け根に付いている2つの穴の位置をチェックすれば、性別を見分けられますよ。
一般的に2つの穴の位置が離れているとオス猫、近いのであればメス猫です。
②被毛の色味
被毛の色は猫の種類によってさまざまですが、実は遺伝子の関係上特定の性別が多い色もあります。
例えば三毛猫は遺伝子の都合上メス猫が大半を占めるといわれています。
また、サビ色の被毛もメス猫であることが多い傾向にあります。
対してレッドタビーをはじめとした茶トラ系の被毛の色は、オス猫が多いとされています。
しかし毛色は個体差があり、100%判別できる要素ではないため、あくまでオス・メスを見分ける際の参考の一つとしてチェックしてみてくださいね。
③体格
猫の体格は個体差こそあるものの、一般的にオス・メスによって体格に差があります。
オス猫はメス猫より体が大きく筋肉質で、全体的にがっちりとした体格になる傾向にあります。
また、縄張り争いなどによるケンカで多少傷付いても問題ないように、メス猫に比べて顔が大きくて皮膚が分厚いのも特徴です。
対してメス猫はオス猫に比べて小柄な子が多く、全体的にスラリとしなやかな体格になっています。頭部もオス猫に比べて小さい傾向があります。
オス猫・メス猫の特徴の違いとは?

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オス猫とメス猫は見た目の特徴だけでなく、性格や行動にも違いが見られます。
ここからは、オス猫・メス猫の特徴の違いについて解説します。
それぞれの特徴の違いを踏まえて、どちらが自分に合っているかを考えてみてくださいね。
オス猫・メス猫の性格の違い
オス猫とメス猫は、行動範囲の違いから性格も少しずつ異なります。
一般的にオス猫はメス猫に比べて活発かつ好奇心旺盛で、心を許した飼い主さんへべったり甘える子が多い傾向にあります。
飼い主さんに抱っこされたり、膝の上で過ごしたりするのが大好きな子も少なくありません。
なお、野生の頃にはメスや縄張りを巡って他の猫と争うこともあったためか、けんかっ早いところもあります。
そのため、特にテリトリー意識が高いオス猫の場合は、多頭飼いをすると過度なストレスを与えてしまう可能性があります。
対してメス猫はオス猫よりも静かでおとなしい子が多い傾向にあります。
行動範囲がオス猫に比べて狭い分、お部屋でのんびり過ごすことが好きな子も多いですよ。
自立心も高いので、一人でいても問題行動を起こしにくいとされています。
またメス猫は母性本能も強く、赤ちゃんがいる家庭では知らない間に赤ちゃんの遊びに付き合ってくれたり、赤ちゃんの様子を見守ってくれたりすることも少なくありません。
オス猫・メス猫の行動の違い
猫は性別によって普段の行動にも違った特徴があります。
オス猫はメス猫に比べて縄張り意識が強い分、自分の縄張りであることを周囲に知らせるためにスプレーというマーキング行為を繰り返します。
また活発に動き回ることが多く、部屋の中で過ごすだけでなく外に出たがる傾向があり、脱走しないようにしっかり対策しておくことが大切です。
対してメス猫は、一年に数回「発情期」を迎えるのが特徴です。
発情期を迎えるとメス猫はオス猫を呼び寄せるために、大声で鳴くようになります。
また、メス猫のなかにはオス猫と同様にマーキングを行う子もいます。
オス猫に比べて行動範囲が狭い分、リラックスできる部屋の中でゆったり過ごすことを好む子が多い傾向にあります。
オス猫がおすすめな飼い主さんの特徴

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わんぱくで好奇心旺盛な子が多いオス猫ですが、どのような人がおすすめできるのでしょうか?
ここからは、オス猫をおすすめできる飼い主さんの特徴について紹介します。
猫とたくさんコミュニケーションを取りたい人
猫とたくさんコミュニケーションを取り出したい人はオス猫がおすすめです。
オス猫は甘えん坊な子が多いため、飼い主さんにかまってほしいと寄り添ってくれることも少なくありません。
一日の運動量も多く、おもちゃなどを使って一緒に遊ぶのも大好き!
そのため、猫と直接触れ合ってコミュニケーションを取りたい人にとっては、可愛らしいしぐさをたっぷり見られるでしょう。
部屋・家具が汚れてもそこまで気にしない人
部屋や家具などが汚れてもそこまで気にしない人にとっても、オス猫はぴったりです。
オス猫は本能的にどうしてもマーキング行為を頻繁にしてしまうので、いつの間にか部屋のカーペットや壁などが汚れてしまうこともあります。
オス猫のなかには、去勢後にもマーキング行為が続いてしまう子もいます。
そのため、潔癖症の人にとってはストレスに感じるかもしれません。
部屋が汚れてもすぐにお手入れできる人、またはトイレやベッドの数を増やしてマーキング対策ができる人であれば問題なく暮らせるでしょう。
メス猫がおすすめな飼い主さんの特徴

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オス猫に比べて落ち着いた子が多いメス猫ですが、どのような人が飼い主さんに向いているのでしょうか?
ここからは、メス猫がおすすめな飼い主さんの特徴を紹介します。
猫と一緒にのんびり暮らしたい人
アクティブに遊ぶより、猫と一緒にゆったり過ごしたい人であればメス猫がおすすめです。
大人しくて落ち着いた性格の子が多いため、部屋の中で一緒にのんびり過ごせるでしょう。
なお去勢手術をしていないメス猫の場合、発情期になると大きな声で鳴き始めるので、窓を閉め切るなどの防音対策ができる環境であればよりGOODです!
一人暮らしの人
一人暮らしの人が猫を飼う場合、メス猫がおすすめです。
オス猫は甘えん坊であるがゆえに、飼い主さんがいないと寂しくなって問題行動を起こす子も少なくありません。
その点メス猫は自立心が強く、一人でもしっかりお留守番できる傾向があります。
仕事や予定などで仕方なく家を留守にする時間があっても、気ままに過ごしていることが多いのでお留守番中に問題行動を起こしにくいとされています。
もちろん、全くコミュニケーションしなくてもよいという訳ではないため、帰ってきたらたくさん遊んであげてくださいね。
オス猫・メス猫の良さを知って、自分に合う子をお迎えしよう!

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猫はオスとメスで行動や性格が少しずつ違いますが、それぞれ違った魅力があります。
本記事で紹介した猫の性別によるさまざまな違いを踏まえて、自分の生活スタイルに合う子をお迎えしてあげてくださいね!
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。

