猫は「目つき」で感情表現をする動物

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猫は気ままでクールな印象を持たれがちですが「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、猫は普段から「目つき」によってさまざまな感情を伝えているんですよ。
目つきでサインを伝える際に重要なのが、周囲の情報を収集する役割を担う「瞳孔」。
猫の瞳孔は周囲の状況によって大きさが変化し、緊張・興奮状態にある場合は大きく開くことで周囲の情報を瞬時にキャッチ。
外敵から身を守るために、目が鋭くなることがあります。
反対に、信頼できる飼い主さんが傍にいるときなどには瞳孔が細長くなることで、心身をリラックスさせます。その際に目を細めることが多いため、鋭く見える場合もあります。
そのため、普段から目つきをよく観察しておけば、愛猫が今どんな気持ちなのかを理解できるようになりますよ。
猫の目つきが怖いときの5つの理由・サイン

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猫の目はさまざまな感情を伝えているとはいえ、愛猫が怖い目つきをしていると、飼い主さんからすると「何か悪いことをしたかな…」「体調が悪いのかな?」と心配になりますよね。
実は、目つきが怖いことは必ずしも悪いという訳ではなく、状況によってさまざまな理由が考えられます。
ここからは、猫の目つきが怖いときに考えられる5つの理由を紹介します。
気になる匂いがある
気になるニオイがあるときの反応として、猫の目つきが怖くなることがあります。
猫の嗅覚は人間の数万~数十万倍とされているため、飼い主さんが分からない微かなニオイも敏感にキャッチできます。
なかには人の靴下や同居している猫の排泄物のニオイなどを嗅いだときに、怖い目つきのままフリーズしてしまう猫ちゃんも少なくありません。
これは「フレーメン反応」といって、猫が出すフェロモンに似たニオイを嗅いだときにおこる生理現象です。
また、洗剤や芳香剤などに使われている柑橘系のニオイを嗅いだときにも、目つきが怖くなります。
柑橘系のニオイは猫にとって刺激が強いものであるうえ、野生の頃は餌から酸っぱいニオイがすると「腐っている」と判断していたため、ニオイがしたら避けるようにしていたとされています。
眠気を我慢している
日向ぼっこをしているときやソファの上などで目つきが怖くなっている場合は、眠気を我慢しているサインかもしれません。
野生で生きていた頃には常に外敵に晒されていたからこそ、猫は本能的に眠気を我慢しやすい傾向にあります。
眠気を我慢しているときの猫の目付きは鋭く、瞬膜と呼ばれる白い膜が目の表面を覆っていることもあるため、見た目がとても怖く感じるかもしれません。
しかし、あくまで眠くてウトウトしているだけなので、そっとしておいてあげてくださいね。
不満がある
直前に嫌なことがあったり、飼い主さんにかまってもらえなかったりなど、猫が何かに対して不満を抱えているときにも目つきが怖くなることがあります。
猫の不満の原因が分かれば、その原因を解消してあげることで機嫌を直してくれる場合があるので、愛猫がなんだかムスッとしていると感じたときには、一度少し前の行動を振り返ってみましょう。
なお、目つきが怖いだけでなく、耳を後ろへ倒していたり「ウーッ」とうなっている様子であれば要注意!
猫が怒っているサインなので、むやみに触ったり抱っこしたりせずにそっとしておいてあげてください。
痛みを感じている
愛猫の元気がないときに目つきが怖くなっている場合は、病気やケガなどの痛みを我慢しているサインである可能性が高いです。
本来猫は外敵に弱っていることを悟られないように、体調不良であっても隠す傾向があります。
しかし、痛みを感じているとどうしても普段とは違った行動・目つきをすることがあるため、しっかり愛猫の様子を観察してあげることが大切です。
いつもより元気がない状態で目つきが怖くなっている場合は、食欲の低下や排泄物などをチェックし、普段と違う場合は一度病院へ相談してみましょう。
猫種の特徴で目つきが怖く見える場合もある
特に何か理由・サインがあるわけではなく、猫種の特徴として目つきが怖く見えている場合があります。
特にエキゾチックショートヘアやペルシャなどといった「短頭種」という猫種の場合、鼻にシワが寄りやすく目つきが怖く見えやすい傾向があります。
この場合は猫の個性であり、常に怒っているわけではないので安心してくださいね。
猫が安心できる空間づくりに役立つアイテムを紹介!

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猫の目つきが怖くなる理由のなかには不満も含まれているため、ストレスなく愛猫が安心して過ごせる空間づくりを心掛けることも大切です。
ここからは、猫が安心できる空間づくりに役立つアイテムを紹介します。
「愛猫の機嫌が悪いのかな…?」と思ったときには、ぜひ活用してみてくださいね。
猫が安心できる空間づくりに役立つアイテム(1)おふとん屋さんが作ったネコのふとん はいるにゃん
猫ちゃんがつい入りたくなる立体設計を採用した、布団デザインの猫用ベッドです。
袋やトンネルがあると入りたくなる猫の習性に合わせて作られており、厚みのあるベッドの包み込むような寝心地は猫ちゃんをリラックスさせてくれるでしょう。
中綿には粒わたを採用しており、猫ちゃんの体にしっかりフィットするから睡眠中も安心感がありますよ。
ドーム型として使うだけでなく、ベッド全体を平たく畳めばクッションとしても使えるので、愛猫の好みや過ごし方に合わせて使い方を変えられます。

猫が安心できる空間づくりに役立つアイテム(2)アイリスオーヤマ ねこねこトンネル
愛猫の好みや部屋のレイアウトに合わせて自由にカスタマイズができる、猫用トンネルです。
T字型やボックス型などといった各種単品パーツをパズルのように組み合わせれば、愛猫の隠れ家が完成!
トンネル内を歩き回ったり、ボックス内でゆったりくつろいだり…猫ちゃんが思い思いの過ごし方ができる環境を整えられますよ。
ボックス型パーツには爪とぎが付いているので、愛猫のストレス発散にもおすすめです。
段ボール素材なので、たくさん遊んで壊れても簡単に処分できます。

猫が安心できる空間づくりに役立つアイテム(3)フェリウェイ 猫用フェロモン製品
飼い主さんにかまってもらえない・過ごす環境が変わったなどといった、さまざまなストレスを抱えている猫をターゲットに作られた猫用フェロモン製品です。
主成分であるフェイシャルフェロモンF3は、猫が慣れ親しんでいる物・人に対して目印としてこすりつけるフェロモンのことです。
リキッドを専用拡散器にセットすることで、空間にフェロモンが拡散するので、落ち着きがない猫ちゃんもリラックスしてくれるでしょう。

猫が安心できる空間づくりに役立つアイテム(4)猫壱 バリバリボウル
愛猫が手軽にストレス発散できるように作られた、猫用爪とぎボウルです。
本体はすり鉢状になっており、そのまま上に乗ることで猫用ベッドのようにも使えます。
不純物ゼロの紙素材をベースに、段ボール同士の接着には植物由来ののりを使っているなど、猫にやさしい作りになっています。
爪とぎ部分は交換できるから、ストレス発散のために愛猫がたくさん爪とぎしても安心です。

目つきから愛猫の今の気持ちをチェックしてみよう!

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一見冷たそうでも、実は目つきでさり気なく感情をアピールしてくれるのが猫の可愛いところ。
目つきが怖く見えるときでも、実は飼い主さんへ今の気持ちを必死に伝えてくれているのかもしれません。
ぜひ本記事で紹介した理由やサインを参考にしながら、愛猫の今の気持ちをチェックしてみてください。
・ひなたのふとん 楽天市場(参照日:2025/10/23)
https://item.rakuten.co.jp/hinatanofuton/ry0119/
・ゆにでのこづち 楽天市場(参照日:2025/10/23)
https://item.rakuten.co.jp/unidy/104602/
・ペット犬猫療法食動物病院 楽天市場(参照日:2025/10/23)
https://item.rakuten.co.jp/doubutsunotame/v007564feliwayliquid-33/
・Rakuten24 ペット館(参照日:2025/10/23)
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/4580471863435/
著者情報
白井むぎ
2人の子供を育てながらwebライターのお仕事をしています。
小さな頃から犬や猫のいる生活を送ってきたため、毎日ペットとの触れ合いが欠かせません。
休日に子供を連れて動物園や牧場へ出かけるのも大好きです。





