猫がお風呂やトイレについてくるのはなぜ?理由を解説

猫が、飼い主の後をついてくることはよく見る光景ですが、猫によってはお風呂やトイレにまでついてくることがあります。
なぜ、猫はお風呂やトイレにまでついてくるのでしょうか?
この記事では、猫が飼い主のお風呂やトイレについてくる理由や対処方法、ついてきやすい猫の特徴について解説します。 2023年08月02日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫と暮らす猫のカテゴリ - 猫と暮らす
  • VIEW:18,779

猫がお風呂やトイレについてくる理由とは?

出典:https://www.shutterstock.com

まずは本題である、猫がお風呂やトイレについてくる理由を解説します。
実は「飼い主のことが大好き!」だけが理由ではないのです。

狭くて落ち着くから

猫は、狭い場所が大好きな動物です。
お風呂やトイレはそこまで広くなく、猫にとって落ち着く場所なのでしょう。
また、狭くて落ち着く場所に大好きな飼い主がいるとなれば、猫がついていかない理由はありません。
ですが、猫は身体が水で濡れることを嫌がるため、飼い主がシャワーを出した途端に逃げることが多いでしょう。

飼い主のにおいがするから

お風呂やトイレは、飼い主が毎日利用する場所です。
そのため、嗅覚の優れた猫にとっては、室内が飼い主のにおいで包まれているのでしょう。
飼い主のにおいは猫にとって落ち着きますし、お風呂やトイレのドアが開いていれば入りたくなってしまうのかもしれません。
また、縄張り意識の強い猫は、飼い主のにおいで包まれたお風呂やトイレにマーキングをして、少しでも自分のにおいをつけたいと考えている可能性もあります。

自分の縄張りだから

先述したように、猫は縄張り意識の強い動物です。
一度訪れた場所は自分の縄張りとなるため、猫は毎日家の中を隅々までパトロールします。
お風呂やトイレも猫の縄張りのひとつで、飼い主がドアを開けた隙に異常がないか確認しているのかもしれません。

飼い主のことが大好きだから

猫は、単純に飼い主のことが大好きのため、お風呂やトイレであってもついていきたいという気持ちなのかもしれません。
猫は素直なので、嫌いな人について行くことはありません。
また、お風呂は身体が濡れる場所なので、嫌がる猫も多いです。
お風呂が苦手な猫であってもついてくるのは、それほど飼い主のことが大好きなのでしょう。

分離不安症

猫には分離不安症という、精神的な病気があります。
分離不安症は、飼い主と離れることで不安になり、パニックを起こしてしまう症状がみられます。
分離不安症によりパニックに陥ると、ずっと泣き続けたり家具や家電を破壊したりするなどの問題行動がみられるでしょう。
もしかしたら、猫がお風呂やトイレにまでついてくるのは、分離不安症が原因なのかもしれません。

猫がお風呂やトイレについてくる時の対処方法

出典:https://www.shutterstock.com

次に、猫がお風呂やトイレについてくる時の対処方法をご紹介します。
猫がお風呂やトイレについてくること自体は嫌ではないかもしれませんが、猫のことを考えるとやめさせたほうが良いかもしれません。

お風呂やトイレのドアを開けっぱなしにしない

猫がお風呂やトイレを縄張りだと思わないように、日頃からきちんとお風呂やトイレのドアを締めましょう。
猫は、縄張りだと認識していなければ飼い主のお風呂やトイレにまでついてくることはしないはずです。

猫を構いすぎない

猫を日頃から構いすぎていると、猫は飼い主がいなければ何もできず、分離不安症になってしまいます。
また、「飼い主について行ったら何かあるかも」と期待させてしまう原因にもなるでしょう。
そのため、猫とは一定の距離をとって生活することをおすすめします。
もともと猫はマイペースな動物なので、飼い主と1日中いっしょにいなくても問題はありません。
お互いが快適に過ごせるようにするためにも、猫との距離感を意識して生活しましょう。

お風呂やトイレについてくる猫の特徴

出典:https://www.shutterstock.com

最後に、お風呂やトイレについてくる猫の特徴をご説明します。
愛猫にこれらの特徴がある場合は、「ストーカー猫」になる可能性が高いでしょう。

子猫

子猫は、飼い主のお風呂やトイレについてきやすいでしょう。
なぜなら、子猫にとって飼い主は親同然だからです。
人間の子どもも、親と離れるのは嫌なものです。
子猫が飼い主についてくるのは当然のことなので、そこまで気に留める必要はないでしょう。
ただし、身体の小さな子猫がドアに挟まれて怪我をしないように、常に子猫の居場所には気を配らなければなりません。

甘えん坊

甘えん坊な猫は、飼い主のお風呂やトイレについてきやすいです。
甘えん坊なため、当然ながら猫は常に飼い主といっしょにいたいと考えるでしょう。
また、甘えん坊な猫は分離不安症のリスクも高いです。
そのため、甘えん坊な猫は特に分離不安症に注意する必要があります。
ですが、甘えん坊な猫を無視し続けるのは、かえって猫のストレスになる可能性もあるでしょう。
対処が難しいかもしれませんが、外出時や帰宅時にすぐに猫を構うなど、何よりも猫を最優先するのではなく、帰宅時は手洗いやうがいを済ませて、部屋着に着替えてから猫を構うようにすることで、甘えん坊の猫との距離感を保つことができるはずです。

好奇心旺盛

好奇心旺盛な性格の猫は、飼い主のお風呂やトイレについてきやすい傾向にあります。
入ったことのないお風呂やトイレに、興味津々なのでしょう。
好奇心旺盛なのは悪いことではないので、日頃から猫の好奇心を満たすためにさまざまなおもちゃを用意してあげるなどの対処をすることがおすすめです。

猫がお風呂やトイレについてくるのは理由がある

出典:https://www.shutterstock.com

猫が飼い主のお風呂やトイレについてくるのは、狭い場所で飼い主のにおいがして落ち着くから、飼い主のことが大好きだからなどの理由が挙げられます。
また、猫によっては自分の縄張りをパトロールしようとしていることもあるでしょう。
猫が飼い主のお風呂やトイレについてくること自体は悪いことではありませんが、分離不安症には気を付けなければなりません。
猫が分離不安症にならないためにも、日頃から一定の距離感を意識して生活をすることが大切です。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事