日本猫にはどんな種類がいる?特徴や性格も解説

日本猫(和猫)というと、どのような猫を想像するでしょうか?
実は、日本猫にはいくつかの特徴があります。
この記事では、和猫とも呼ばれる日本猫の種類や特徴、性格について解説します。 2023年04月17日作成

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日本猫の特徴

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まずは、日本猫の特徴をご説明します。
身体の模様から尻尾まで、日本猫にはさまざまな特徴があるのです。

尻尾に特徴がある

日本猫の最大の特徴としては、尻尾でしょう。
ほかの猫のようにスラリと長い尻尾ではなく、長さ数センチの断尾したような短い尻尾が印象的です。
尻尾の短い猫の中には、尾骨が折れ曲がっている「かぎ尻尾」を持つ猫もいます。
また、極端に細長い尻尾を持つ猫もおり、日本猫は極端に短い、もしくは長い尻尾を持っていることが特徴として挙げられるでしょう。
ちなみに、現存している日本猫は短い尻尾であることが多いですが、東日本には尻尾の長い日本猫も多いと言われています。

世界の猫種に視野を広げると、尻尾の短い猫種はほとんどいません。
そのため、一般的に尻尾の短い猫を日本猫の特徴として挙げることが多いのでしょう。
日本猫は、「ジャパニーズボブテイル」という名称として正式に認められていますが、特定の品種を指すわけではないのも、海外からみると面白い特徴です。

被毛は全体的に短め

日本猫の被毛は、耳の毛も含めて全体的に短めです。
特に耳まわりの毛は短いのが特徴として挙げられます。

全体的に丸みを帯びている

日本猫は、全体的に丸みを帯びているのも特徴です。
先述したような短い尻尾はもちろん、顔や身体なども全体的に丸みを帯びています。
特に顔は海外の猫のようにスラリとしていることはなく、まん丸で可愛らしい顔をしていることが多いです。
ちなみに鼻筋は通っているため、丸みを帯びた顔とのアンバランスさがとても愛らしいでしょう。

日本に純粋な日本猫はいない?

実は、純粋な日本猫は日本には存在しないと言われています。
それどころか、世界を見ても純粋な日本猫は存在していないでしょう。
純粋な日本猫が存在していたのは第二次世界大戦前のことであり、第二次世界大戦後は洋猫が日本へ大量に持ち込まれた際に、外飼いされていた日本猫と交配を繰り返したため、残念ながら純粋な日本猫の血統はなくなってしまいました。
現在日本猫と呼ばれているのは、日本猫と洋猫のミックス猫だといえるでしょう。

日本猫の性格

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次に、日本猫の性格を解説します。
当然ながら個体差がありますが、基本的に日本猫はこれらの性格であることが多いでしょう。

フレンドリーで穏やか

日本猫は、フレンドリーで穏やかな性格であることが多いと言われています。
もちろん生活環境や社会化の状況によって異なりはしますが、子どもがいる家庭でも問題なく過ごすことができるような優しい性格をしていることが多いです。

順応性が高い

日本猫は、もともと外飼いをされていたことが多いからか、順応性が高いです。
そのため、新しく迎え入れられて生活環境が変わってもすぐに慣れて、自由気ままに行動します。
日本猫の順応性の高さは、頭が良いからだとも考えられています。

用心深い一面もある

日本猫は、ほかの猫種と同様に用心深い一面も持っています。
しかし、これは知らない人や動物に対してのもので、相手に攻撃性がないとわかればすぐに心を開いてくれるでしょう。
何度か顔を合わせればすぐに慣れて近寄ってくるのも、日本猫の性格の可愛らしさといえます。

日本猫の種類

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最後に、日本猫の種類をご紹介します。
正式な猫種として分類されているわけではありませんが、日本猫は細かく分けて6種類が挙げられます。

白猫

白猫は、その名のとおり全身が白い被毛で覆われています。
ほかの色が一切混じっていないため、とてもきれいな見た目です。
また、白猫は左右の瞳の色が異なるオッドアイであることが多いといわれています。
ちなみに、白猫はほかの日本猫に比べると警戒心が強いですが、これは全身が真っ白で目立ちやすいからだと考えられます。

黒猫

全身が黒い被毛で、お腹や胸などの一部が白い黒猫も日本猫として挙げられます。
ちなみに、遺伝子の関係上で全身の被毛が真っ黒な猫は珍しいといわれており、たいていは身体の一部に白い毛が生えているのが特徴です。
性格は、白猫と対照的で穏やかな性格であることが多いでしょう。

三毛猫

黒と白、茶の配色が特徴的な三毛猫は、日本猫と聞いて思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
三毛猫は勝気な性格をしているため、ほかの日本猫よりも育てるのが大変かもしれません。
また、オスの三毛猫はとても珍しく、ほとんどがメスとして生まれます。

サビ猫

黒と赤の被毛を持つサビ猫は、モザイクのようにまばらな配色が特徴的です。
日光に当てると鮮やかな色になることから、べっこう飴として例えられることもあります。
また、サビ猫は三毛猫の一種であるため、こちらもほとんどがメスです。

トラ猫

トラ猫も、日本猫として代表的な見た目をしています。
縞模様が可愛らしいトラ猫は、ベースとなるカラーによって呼び方が変わります。
茶系がベースの場合はキジトラ、灰系がベースの場合はサバトラといわれ、配色によっても性格は異なるでしょう。
一般的には、茶系のキジトラのほうが甘えん坊な性格をしているといわれています。

ブチ猫

白い被毛をベースとして、黒や茶などが入っている日本猫を、ブチ猫といいます。
額から八の字に黒い被毛が割れるように生えている「ハチワレ」と呼ばれる猫も、ブチ猫に分類されるでしょう。
性格は白い被毛が多いほど白猫に、黒い被毛が多いほど黒猫に似ているといわれています。

日本猫はいろいろな種類がいて可愛い

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日本猫は、さまざまな見た目の持ち主がいて、とても個性豊かです。
どれも可愛らしくて性格も飼いやすいことが多いことから、はじめて猫を飼う人にもおすすめできます。
やはり猫なのである程度の用心深さはありますが、慣れればすぐに近寄って甘えてくるでしょう。
日本猫は、飼い主の良いパートナーとなってくれるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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