手をかけるほどに愛が深まる長毛種の猫
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人と猫との歴史はたいへん古く、紀元前からと言われています。古代エジプトでは人と一緒に埋葬された猫の遺跡も発見されているほど。日本へはインドから中国を渡って伝わってきたと考えられています。
長毛種はブラッシングやシャンプーをしたりと手がかかる品種です。しかし、手をかけるほどに愛着が湧くのも事実。長毛種と言えば「ペルシャ」をイメージする人も多いと思いますが、長毛種の猫はどんな品種に人気があるのでしょうか。人気のある長毛種ベスト5をご紹介します。
人気の長毛猫1位「ペルシャ」
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19世紀のヴィクトリア朝時代に、ヨーロッパの貴族の間で人気となった猫。スパイスや宝石などの高級品と一緒にヨーロッパに渡りました。そのため、原産国はアフガニスタンともヨーロッパとも言われています。
大きなまん丸の目と低い鼻は愛くるしく、長年世界中の人々から愛されてきました。そして全身を覆う長い毛は絹のような滑らかさを持っていて、毛色はホワイト、ブルー、クリーム、チョコレート、ライラックなど色や模様は30種類以上あります。
品の良さを感じさせることから「猫界の王様」とも呼ばれます。シャンプーは2週に1回を目安に行うようにし、子猫時代にシャンプーに慣らしておくと楽です。
性格はおっとりとしていて人なつこく、また遊び方も静かで、あまり鳴きません。
ただ、美しく長い毛を保つためにはそれなりのお手入れが不可欠となります。毛玉は皮膚炎や毛球症の原因になるので毛玉を防ぐためにも、ブラッシングは朝夕の2回、念入りに行わなければなりません。
人気の長毛猫2位「メインクーン」
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原産国は北アメリカです。ワイルドでパワフルな大きい体は、まさにアメリカ生まれという感じがします。
北アメリカの厳しい寒さにも耐えて生きてきたため、ぶ厚いダブルコートは首まわりとお尻の部分が特にゴージャスで、しっぽまで毛がフサフサとしているのが特徴です。
このように見た目はワイルドですが、優しく、もの静かな性格です。
普通、猫は1年ほどで成長が止まりますが、メインクーンは2~3年成長し続けるため、オスの成猫では10キロを超えることもあるほどです。
6kg以上にもなる大型猫なので、十分運動できるような室内環境にする必要があります。
また、脂性です。特にオスは脂っぼくなりやすいため2週間に1回を目安にシャンプーを行ったり、朝夕のブラッシングは必須。
人気の長毛猫3位「ロングヘアースコティッシュフォールド」
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原産国はアメリカですが、生まれはスコットランドで、フォールドは英語で「折りたたむ」という意味です。
タレ耳が特徴のスコティッシュフォールドですが、時々、生まれるのがこのロングヘアータイプです。
タレ耳が生まれるのが30%で、ロングはさらに少ないのですが、かわいらしいのでたいへん人気があります。
ロングヘアースコティッシュフォールドは目がまん丸で、体型も丸く大きな頭をしているのが特徴です。
落ちついていて、人なつっこい性格です。
ロングヘアースコティッシュフォールドは漫画のキャラクターにもなっていて、「おっさん座り」「スコ座り」と呼ばれる独特な座り方をすることがあります。
人気の長毛猫4位「アメリカンカール」
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原産国はアメリカ。後ろ向きに反り返った耳が特徴です。カリフォルニアに住む夫妻が突然変異により耳が反った迷い猫を育て、交配してつくり上げた品種。
生まれたときの耳は普通ですが、生後1週間ほどで少しずつ反り返り始め、4ヶ月ごろになると耳の先端がきれいに反り返ります。ただ、きれいにカールされた耳になる猫は50%程度と言われています。耳がカールしていれば、どんな色や模様でもアメリカンカールと公認されます。
均整のとれた体つきをしていて、遊ぶのも大好きです。おとなしく頭もいいので、しつけがしやすいのも特徴です。好奇心もたっぷりなので、成長期は十分な栄養を与えるようにしましょう。
人気の長毛猫5位「ラグドール」
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原産国はアメリカ。おとなしく、人に抱かれてもじっとしているので、ラグドール(ぬいぐるみ)のようだということから、その名がつきました。
大きな頭、クリッとした青い目と、たっぷりとしたダブルコートで、ふさふさとした長い尻尾が特徴です。猫の中でも最も大きな品種で10キロ近くになるオス猫もいて、成猫になるのに3~4年ほどかかります。
長い毛の猫はお手入れが大変そうに思えますが、ラグドールのシルキータッチの抜け毛は少なく、1日1回のブラッシングでも大丈夫です。
性格は甘えん坊ですが落ちついてどっしりとしています。活発に活動するよりは静かに過ごすほうが好きです。
長毛種の猫は健康のためにも定期的なブラッシングを行うことが必要です。猫が快適に過ごすことができるよう飼い主には工夫や努力をする必要があるので、その点を一番に考えてあげるようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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