猫がゲロを吐いた!猫の嘔吐の原因や対処方法を解説

「猫がゲロを吐いた!」と慌ててしまう飼い主もいるでしょう。
猫は、頻繁に嘔吐をする動物ですが、なぜ嘔吐をするのでしょうか?
この記事では、猫が嘔吐をする原因や吐いたもの別の対処方法などを解説します。 2022年11月19日作成

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猫が嘔吐をする原因

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まずは、猫が嘔吐をする原因についてご説明します。
原因を知り、正しい対処ができるようになりましょう。

ストレス

猫は、ストレスが原因で嘔吐をすることがあります。
ストレスの原因はさまざまですが、引っ越しなどで生活環境が変化するなど、身の回りの変化が主なストレスとして挙げられます。

中毒・アレルギー

猫が食べてはいけないといわれるネギ類などを食べたときは、中毒症状として嘔吐をすることがあります。
また、食べ物以外にも殺虫剤や植物などを誤飲したときにも中毒症状が現れることがあるでしょう。
また、猫によっては食べ物アレルギーによって嘔吐をすることも考えられます。

消化器疾患

胃腸炎や腸閉塞など、消化器疾患によっても嘔吐を繰り返すことがあります。
また、便秘が原因で嘔吐をすることもあるでしょう。
腸閉塞は放置しておくと命に関わることもあるため、早急な対処が必要です。

その他の病気

消化器疾患以外にも、肝炎や腎臓病などさまざまな病気が原因で嘔吐をすることがあります。
毛玉を吐く程度であれば問題ないですが、激しく嘔吐を繰り返すようであれば早急に対処しなければなりません。

感染症

ウイルスや細菌、寄生虫感染などが原因で嘔吐をすることもあります。
猫コロナウイルスなど、ウイルスの種類によってはワクチンによって対策できます。
ワクチン接種は猫の飼い主として義務なので、必ず接種するようにしましょう。

異物の誤飲

おもちゃなど床に落ちている異物を誤飲してしまうことも、猫の嘔吐の原因として挙げられます。
小さな異物をそのまま嘔吐してしまえば良いですが、異物の一部しか嘔吐しない場合などは注意が必要です。
輪ゴムなどのヒモ状の異物が猫の腸管内に引っかかると、アコーディオンのように腸が押しつぶされて、腸管が壊死してしまう可能性もあります。

猫の吐いたもの別の対処方法

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猫は、吐いたものによって対処方法が異なります。
猫の身体を守るためにも、正しい対処をしましょう。

未消化のフード

未消化のフードの嘔吐は、猫の最も多い嘔吐物かもしれません。
猫が早食いをすると、うまく消化できずにフードを吐き出すことがあります。
嘔吐後に元気がなくなったなど、明確に体調不良の症状がみられなければ、問題となることはないでしょう。
しかし、食事をするたびに未消化のフードを吐き出すようであれば、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

黄色い液体・透明な液体

猫が黄色っぽい液体を吐いたときは、胆汁が胃に逆流していることが考えられます。
ストレスや空腹などが原因となっている可能性があるため、身の回りに変化が起こっていなかったかストレスの原因を探ってみましょう。
また、多頭飼いで特定の猫だけが満足に食事できていないこともあります。

ちなみに、猫は透明な液体を吐くこともあり、これは空腹により胃液を吐いているのです。
普段の食事量を増やしたり間食としておやつを与えるなどをすることが、正しい対処方法といえるでしょう。

血が混じった嘔吐物

猫の嘔吐物に血が混じっている場合は、口内や胃などに出血がみられている可能性があります。
口内付近の出血原因はさまざまですが、口内炎や歯周病、食道炎などが挙げられるでしょう。
また、異物の誤飲により食道や胃が傷ついたことも考えられます。

猫が嫌がらないようであれば口内を観察して、口内炎などの軽い症状であれば放置しておいても良いでしょう。
鮮やかな血であれば口内付近での出血、赤茶色っぽく変色した血であれば、口内から遠ざかった部位での出血が疑われます。
口内から遠い部位での出血は、心筋症などの病気が原因となることもあるため、早急に動物病院へ連れて行きましょう。

猫の嘔吐で動物病院に連れて行く際の注意点

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最後に、猫の嘔吐で動物病院へ連れて行く際の注意点をご紹介します。
これらのポイントを押さえておくことで、スムーズに診察を受けることができるでしょう。

吐くタイミングや回数・頻度を確認する

猫が嘔吐をしたのは、どのタイミングでしょうか?
起床時や食後など、嘔吐するタイミングによって疑われる原因は異なります。
また、1日に何回吐くかもチェックしておきましょう。

嘔吐物の持参

猫が嘔吐をして動物病院へ連れて行く場合は、嘔吐物を密閉した袋に入れて持参すると良いでしょう。
嘔吐物の内容によって、獣医師が嘔吐の原因を特定しやすくなります。

嘔吐後の様子

猫が嘔吐した後の、様子のチェックも大切です。
体調に大きな変化がないか、ぐったりとしていないかなど、猫の状態によっても早急に対処が必要かどうか変わってきます。
猫の身体を触ってみて嫌がらないかなども、身体に痛みを感じていないかどうかの目安になるでしょう。

キャリーケースを揺らさない

猫を動物病院へ連れて行くときに、キャリーケースを揺らないようにしましょう。
体調不良で嘔吐をしているときは、キャリーケースの揺れによってさらに体調を崩してしまう可能性があります。
また、揺れで再度嘔吐をした際に、嘔吐物を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
なるべくキャリーケース内が揺れないように、中にタオルを敷くのもおすすめです。

猫は嘔吐しやすい動物

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猫は自分でグルーミングを行い体内で毛玉ができてしまうため、ほかの動物と比べると嘔吐しやすい動物といえます。
しかし、嘔吐物によってはストレスや病気などが原因となっていることもあり、早急に対処が必要な場合もあるでしょう。
そのため、猫の嘔吐物が何だったか、嘔吐のタイミングや回数はどれくらいかをチェックして、場合によっては早急に動物病院へ連れて行くことが、猫の身体を守ることに繋がります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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