猫が誤飲してしまった!症状や対処方法を解説

猫にとって、人間と住む家は危険がたくさんあります。
特に床に落ちているものは、猫が気軽に口に咥えたときに誤飲をしてしまう可能性もあるでしょう。
この記事では、猫が誤飲した際の症状や対処方法を解説します。 2022年10月10日作成

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猫が誤飲しやすいものとは?

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まずは、猫が誤飲しやすいものをご紹介します。
これらのものが床に置きっぱなしにならないように、日頃から気を付けましょう。

アクセサリー

猫はピアスやネックレスなど、ジャラジャラとしたアクセサリーに興味を抱くことが多いです。
ネックレスはチャーム部分のみを放置していることは少ないため誤飲をする心配は低いでしょうが、ピアスは小さく猫が誤飲しやすい形状をしており危険です。
特にピアスは突起部分があり、猫が誤飲をするとすぐに対処をしなければ命に関わる可能性もあります。

ケーブル・コード類

スマートフォンの充電ケーブルや家電類のコードなどを、猫が噛むことがあります。
コード類を噛むだけでも感電や火災などのリスクがあり大変危険ですが、嚙み切ったケーブルを誤飲してしまうこともあります。
ケーブルやコード類の誤飲対策のためには、市販されているケーブルカバーを装着することがおすすめです。

魚や鳥の骨

猫に手作りフードを与えている場合は、魚や鳥の骨に注意が必要です。
特に鳥の骨は噛んだときに裂けてしまうため、気を付けなければなりません。
また、当然ながら猫に人間の食べ物を与えるのはいけないことですが、人によっては「猫がほしがったから」と、焼き鳥を串のまま与えてしまうこともあります。
そうしたときに、焼き鳥の串を猫が誤飲することも考えられます。
人間の食べ物を与えるのは、ある意味で誤飲よりも危険であることもあるため、絶対にやめましょう。

ヘアゴム・輪ゴム

床やテーブルに放置されやすいものとして、ヘアゴムや輪ゴムなどが挙げられます。
ヘアゴムなどのヒモ状のものは、猫の腸に詰まりやすいためとても危険です。
猫にとって噛みやすい大きさのため、猫の誤飲の事故でもヘアゴムや輪ゴムは多いでしょう。

衣類

意外にも、猫が衣類を誤飲するという事故は多いです。
特に、飼い主のにおいのついた衣類を誤飲することが多く、注意しなければなりません。
セーターなどのウール生地を好んで食べる「ウールサック」と呼ばれる問題行動は、治療による解決が難しいため、日頃から猫の身近に衣類を置きっぱなしにしないことが大切です。

猫が誤飲した際の症状

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猫は、飼い主の気が付かない場所で誤飲してしまっているときもあるでしょう。
次に、猫が誤飲した際の症状をご説明します。
これらの症状がみられたときには、猫の誤飲を疑ったほうが良いかもしれません。

嘔吐

猫が誤飲をした際は、嘔吐をして異物を吐き出すこともあります。
小さなものであれば嘔吐をした後は大きな症状がみられないため安心しても良いですが、大きなものを誤飲してしまったときは喉に異物が詰まってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

排泄物として出てくる

もしも猫が誤飲したときに嘔吐をしなかった場合は、排泄物として出てくることもあります。
消化されずに排泄物として出てくるときは、1日後くらいにみられることが多いでしょう。

腸閉塞

猫の誤飲をした際にもっとも気を付けなければならないのが、腸閉塞でしょう。
腸閉塞は、異物が腸に詰まることで起こり、最悪の場合は命に関わることもあります。
腸閉塞により便の排出もできなくなるのは、猫の身体に大きな悪影響を及ぼす可能性もあるため、早急に対処しなければなりません。

異物が喉に詰まる

当然ながら、猫が誤飲をした瞬間に異物が喉に詰まってしまうこともあるでしょう。
異物が喉に詰まると、息ができなくなり大変危険です。
また、吐こうとしているのに吐けないなどの症状もみられます。
異物が喉に詰まると、ぐったりとして元気がなくなることやチアノーゼなどの症状がみられることもあるでしょう。

猫が誤飲した際の対処方法

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最後に、猫が誤飲した際の対処方法を解説します。
誤飲は命に関わることもあるため、注意しましょう。

動物病院に連れて行く

猫が誤飲した際は、当然ながらすぐに動物病院へ連れて行くのが最善策です。
もしも猫が誤飲した瞬間を目撃した場合は、2時間以内であれば治療によって異物を吐かせることができるかもしれません。
また、動物病院に行く際は、猫が誤飲したものの残骸や写真、パッケージなどがあれば持って行くとスムーズに診察を受けられるでしょう。
特に、誤飲により猫の意識がなくなっている場合は、1秒でも早く獣医師に診せる必要があります。

猫を抱きかかえて異物を吐き出させる

猫が誤飲してすぐであれば、異物を吐き出させることができるかもしれません。
異物を吐かせるには、猫を抱きかかえて下を向かせ、背中を軽く叩きます。
それで猫が異物を吐き出さないときは、動物病院へ連れて行きましょう。

間違っても、塩水を飲ませるなどの方法で異物を吐き出させようとしてはいけません。
猫に塩水を飲ませて吐かせる方法は、腎臓疾患になりやすい猫にとって大変危険です。
また、猫がぐったりとして元気がない場合には、素人判断で異物を吐き出させようとせずに、獣医師に診てもらうことがもっとも安心です。

猫の誤飲の対策方法とは?

猫の誤飲対策のためには、やはり日頃から部屋の掃除をすることが大切です。
特にヘアゴムなどの細く猫が口に入れやすいものは、すぐに片付ける癖をつけましょう。
リビングなどの行き来が多い場所はもちろん、キッチンなども整理整頓することで、猫の誤飲対策に繋がるでしょう。

猫の誤飲は十分に注意しよう

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猫が誤飲をしやすいものは、アクセサリーやコード類、ヘアゴムなどたくさんあります。
それらの誤飲は、ほとんどが飼い主の整理整頓によって対策することが可能です。
もしも猫が誤飲したときには、嘔吐などの症状がみられますが、場合によっては腸閉塞など命に関わる可能性もあります。
そのため、猫の誤飲を目撃したら、すぐに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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