猫の元気がない原因
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まずは、猫の元気がない原因についてご説明します。
ある程度の原因がわかれば、正しい対処をすることができるでしょう。
怪我
猫の元気がないときに、まず疑わなければいけないのが怪我です。
猫は、よほどのことがない限りは、一見元気そうな素振りをします。
おそらく、多少の怪我であればいつも通りに行動をして食欲もあるでしょう。
しかし、いつもよりも元気がないように見えるときは、痛みを隠すことができないほどの怪我の痛みを抱えている可能性が考えられます。
病気
病気により、身体に何らかの痛みや異常を抱えていることもあるでしょう。
病気を発症した際は、目に見えてわかる変化はありません。
そのため、飼い主としても気が付くのが遅くなりがちです。
また、寄生虫やウイルス感染をしたときにも、元気がなくなります。
日頃から猫の様子をチェックしたり定期的な健康診断をしたりすることで、猫を病気から守ることができるでしょう。
ストレス
猫はストレスを感じると、食欲がなくなるなどの症状をみせることがあります。
特に生活環境の変化に敏感な猫は、引っ越しなどが原因でストレスを感じることが多いです。
そのため、猫といっしょに生活をするのであれば、転勤など仕方のないとき以外は引っ越しや模様替えを積極的に行うことは控えましょう。
ストレスは、食欲がなくなるだけでなく、病気の原因となることもあるため、注意が必要です。
暑い・寒い
猫は、暑さや寒さを感じたときにも、元気がなくなることがあります。
特に、猫は寒さに弱い動物です。
寒い時期はストーブやヒーターで室内を暖めておかなければ、体調を崩す原因になるでしょう。
猫の元気がないときにみせる行動
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次に、猫の元気がないときにみせる行動についてご紹介します。
これらの行動をみせたときには、飼い主としてきちんと対処しなければなりません。
食欲不振
猫の元気がないときに目につきやすいのは、食欲不振です。
いつもは元気に食べているキャットフードを口にしない、大好きな猫用おやつを食べないなどの場合は、猫が食欲不振に陥っているといえます。
きちんと食事をしなければ栄養不足となってしまうため、早めの対処が大切です。
部屋の隅で動かない
猫が部屋の隅でじっとして動かないときも、元気がないときにみせる行動のひとつです。
これは、室内が寒いときによくみられます。
また、知らない人が室内に入ってきたときにも、警戒心からか部屋の隅に隠れることがあるでしょう。
寝すぎ・寝ない
猫は1日18時間前後を寝て過ごしますが、あまりにも1日中寝ているのは身体に異常が現れているサインかもしれません。
逆に、体調不良により寝られずにいることもあるでしょう。
もちろん猫によって個体差はありますが、日頃から愛猫と過ごしている人であれば、猫の睡眠リズムは把握しているはずです。
足を引きずる
猫が怪我の痛みを隠し切れないときは、足を引きずって歩くことがあります。
特に日頃から活発な猫であれば、キャットタワーなどの高い場所から降りたときに足を痛めることがあるでしょう。
また、猫同士の喧嘩により怪我をしてしまうことも考えられます。
下痢・嘔吐
猫が下痢や嘔吐をしたときにも、体調不良を疑う必要があります。
ただし、嘔吐に関しては毛玉を吐いているだけの可能性もあるため、そこまで心配しなくても良いでしょう。
下痢をするのは、ストレスが原因であることが挙げられます。
気を付けなければならないのは、下痢や嘔吐を何度も繰り返すときです。
その際は、何らかの病気が原因となっている可能性があるため、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
ぐったりとして動かない
先述したように、猫はよほどのことがない限りは普通に歩いて食事をします。
しかし、ぐったりとして動かないときには急を要する可能性があります。
そのまま放置しておくと命に関わることがあるため、早めの対処をしなければなりません。
猫の元気がないときの対処方法
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最後に、猫の元気がないときの対処方法を解説します。
猫に辛い思いをさせないように、なるべく早めに対処しましょう。
少し様子を見る
猫に少し食欲がないように見える程度であれば、少しの間様子を見てみましょう。
半日程度経っても食欲が回復しないときには、いつも食べているキャットフードが飽きたことも考慮して、ウェットフードを与えてみることもおすすめです。
室温を一定に保つ
猫は気温の変化に敏感なので、室温を一定に保つことで体調が安定する可能性があります。
猫が快適に過ごすことができる温度は、約26~28℃といわれています。
また、湿度は60%前後が理想です。
室温と湿度に気を付けることで、猫の元気が回復することもあるでしょう。
動物病院へ連れて行く
猫の様子がおかしいときには、動物病院へ連れて行くのが最適です。
獣医師に診せることで、愛猫の元気がない原因を突き止めることができるでしょう。
また、もしも病気などが原因でなくても、少しでも異常を感じたときに動物病院へ連れて行く癖をつけておくことで、病気の早期発見に繋がります。
猫の元気がないときは早めの対処をしよう
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猫の元気がない原因は怪我や病気、ストレスなどさまざまです。
また、猫は飼い主に弱みを見せることは少ないため、日頃から猫の様子を見ていても異常に気が付きにくいでしょう。
愛猫の体調不良に気が付くのは、食欲不振や下痢、嘔吐をしたときが多いです。
体調不良は放置しておくと命にかかわる可能性もあるため、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
また、定期的に健康診断を行うことで、さまざまな病気の早期発見にも繋がるでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。