猫の多頭飼育は準備と覚悟が必要!?
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猫を一匹だけでお留守番させる機会の多い家庭などでは、お仲間がいた方が寂しくないのでは?と感じることもあるでしょう。確かに、相性の良い猫同士なら、お留守番の寂しさが感じにくくなったり、一緒に遊んで運動ができたりと、良い部分もたくさんあります。しかし、多頭飼いが成功するかどうかは、相性次第です。もし、あまり仲良くならず喧嘩をしてしまうような関係性なら、どちらにもストレスを与えることに…。
猫の多頭飼いは、成功している家庭の映像などがよく動画配信サービスやテレビで流れることもあり、容易いことだと勘違いされるかもしれません。しかし、実際はそんなに簡単なことではなく、ストレスに配慮しながら十分な準備をしてお迎えする必要があります。
先住猫がいる場合、新しくお迎えする猫の存在そのものがストレスになります。このストレスは、私たちの想像以上に大きいものと認識してあげなければなりません。また、後住猫も、先住猫に嫌われて攻撃されてばかりいると、とてもストレスを感じるはずです。
多頭飼育は、お迎えしたその日から猫同士が打ち解けてのほほんと暮らせることは、ほぼないことを知っておきましょう。そして、段階を経て慣れるようにしてあげることが、ストレスをできるだけ感じずにすむコツとなります。多頭飼育のためには、色々と準備も必要になるため、経済的な負担も増えることを覚悟しましょう。
多頭飼育が可能な環境かどうかを判断するポイント
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後住猫を迎えてからバタバタと必要なものを準備するのではなく、まずは多頭飼育に向いているかどうかを判断することから始めていきましょう。
家の広さと設備は十分かどうか
まず、猫を多頭飼育する際は、部屋数よりも少ない猫の数であることが理想的な目安となります。それは、相性が悪かった時に、お互いにくつろげる空間があることが大事になるからです。
猫同士のソーシャルディスタンスは2mだとも言われています。十分な部屋数と広さがあるかどうかは、判断の上で大きなポイントとなるでしょう。
お世話のための時間とお金が確保できるかどうか
猫の数が増えれば、それだけお金の支出も増えます。今ある設備を一緒に使うことを前提とせずに、トイレやキャットタワー、キャリーバッグ、フード、食器などは別々のものが必要になります。頭数が増えればお世話にかかる時間も増えますので、その時間が十分にとれるかどうかもイメージしてみましょう。
万が一の時にお世話をしてくれる人がいるかどうか
自分にもし何かあった時、代わりに猫のお世話をしてくれる人はいますか?一匹ならまだしも、複数となると難しいと言われることもあります。
先住猫は多頭飼育に向いているかどうか
真っ先に考えなければならない問題です。多頭飼育のストレスを一番感じるのは、先住猫です。性格がおおらかで、人見知りもあまりせず、攻撃性が低い子と、神経質で臆病な、攻撃性の高い子では、明らかに差が出るでしょう。
もちろん、これらを満たしても、必ずしも多頭飼育がうまくいくとは限りません。お互いに慣れるまでにすごく時間がかかったり、何年たっても警戒してしまうような間柄になることもあります。
猫たちを多頭飼育のストレスから守るために
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ストレスは、猫にとって心身の健康を損ねるきっかけにもなります。特に、一番ストレスを感じることとなる先住猫には、細心の注意と配慮が必要です。なぜ、こんなにも先住猫がストレスを感じやすいのか。それは、猫がテリトリーを大事にする動物だからです。
これまで守ってきたテリトリーに、ある日突然別の猫がきたら、安全が守れず怒ったりストレスを感じたりするのは当然のことです。猫を攻撃して、追い出してしまおうとするのも自然な行動です。したがって、飼い主さんは常に先住猫を優先して尊重し、愛情が損なわれていないことをしっかりと伝えてあげる必要があります。
後住猫の設備は新しいものを別で用意して
後住猫を先住猫に会わせる際は、まず後住猫をケージに入れて短時間顔を合わせることから始めましょう。ケージの中に入れていて問題がないようなら、先住猫が行き来できる場所にケージを置き、自然と近づいてくるのを待ちます。お互いににおいを嗅いだりして、挨拶ができるようなら、飼い主さんのいるところでケージを開けて、見守ってみましょう。
トイレや食器は、それぞれが専用に使えるように新しいものを用意しておきます。
理想としては、猫の頭数+1のトイレがあった方が良いです。
後住猫が血縁関係にあったり、子猫同士の場合は比較的相性が良いとされています。そのため、兄弟の子猫をまとめて引き取ったり、先住猫が若いうちに子猫を迎えたりすると、比較的スムーズにいくとされています。
多頭飼育におすすめのグッズ4選
アイリスオーヤマ スリムキャットケージ
先住猫に慣れるまでの間、後住猫がストレスなく暮らせるサイズのキャットケージがあると便利です。もし、お互いに仲良く暮らせるのであれば、必要時に一緒に入れるサイズだと重宝します。
MWPO キャットタワー 宮
上下運動のできるキャットタワーは、多頭飼育であれば複数の猫が使用しても安定しているつくりのものが必要になります。それぞれがくつろげる場所が十分にあることや、どっしりとした安定性が魅力的です。
ユニチャーム デオサンド 複数猫用 紙砂
多頭飼育になると、消耗品の消費ペースが早まり、まとめ買いが便利になります。大容量のものは、持ち運びの手間も考えてインターネットからの購入もおすすめします。こちらは、長時間消臭効果が見込める紙製の猫砂です。
3way プレミアムペットキャリー
ベッドとしても、キャリーとしても、ハウスとしても使える便利なキャリーです。お出掛けの時など必要時以外は、家でくつろぐ安心のハウスとして活用でき、無駄がないのが特徴。それぞれの猫が安心できる場所を作ってあげるためにも、持っておきたいアイテムです。
多頭飼育にチャレンジする前に準備をしっかり整えよう
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多頭飼育が成功すると、猫にとっても飼い主にとっても、とても良い面もたくさんあります。ぜひ、お迎えする際は慎重に、万全の準備で迎えてあげましょう。
キャットランド(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/227979/
MWPO(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/ohamakaguya/mwpo-57/
カレッツァ~犬用品&ドッグフード(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/carezza/33118025ku/
快適ペットライフ(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/petworldone/7112823/
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。