胴長短足の犬の犬は椎間板ヘルニアに注意?症状や治療方法を解説

犬は、ほかの動物に比べて椎間板ヘルニアになりやすいといわれています。
特に、胴長短足であるミニチュアダックスフンドなどは、気を付けなければなりません。
この記事では、犬の椎間板ヘルニアの症状や治療方法について解説します。 2022年01月03日作成

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犬の椎間板ヘルニアの原因

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まずは、犬の椎間板ヘルニアの原因について見ていきましょう。
椎間板ヘルニアを事前に予防するのは難しいかもしれませんが、原因を知っておくことで気を付けながら生活をすることができるはずです。

遺伝

犬の椎間板ヘルニアは、遺伝的な要因が大きいです。
軟骨異栄養症(軟骨無形成症)の遺伝子を持っているダックスフンドやコーギーなどは、椎間板ヘルニアに気を付ける必要があるでしょう。
軟骨異栄養症の遺伝子を持っている犬は、本来ゼリー状の髄核(ずいかく)が、生まれつき固くなりやすい傾向にあります。
固くなった髄核が線維輪を圧迫して線維輪に亀裂が入り、髄核が線維輪から逸脱して脊髄を圧迫することで、椎間板ヘルニアを発症するのです。

加齢

犬の椎間板ヘルニアは、加齢によっても発症することがあります。
犬が年齢を重ねると線維輪に亀裂が入り、そこから髄核が入り込んでしまいます。
加齢による椎間板ヘルニアはほとんどの犬に発症リスクがありますが、先述した遺伝による発症は若い犬でも発症することがあるため注意が必要です。

犬のサイズは関係ない

小型犬のほうが、高い場所から降りたときの衝撃で椎間板ヘルニアを発症しやすいと考える人がいますが、その心配はありません。
もちろん小型犬のほうが高い場所から降りたときの衝撃は大きいため、骨折のリスクは高いです。
しかし、椎間板ヘルニアに限っては、大型犬や小型犬など犬のサイズに関係なく発症します。

犬の椎間板ヘルニアの症状

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次に、犬の椎間板ヘルニアの症状についてご説明します。
犬がソファやベッドに上がるのを辛そうにしていたら、それは椎間板ヘルニアを疑ったほうがよいかもしれません。

グレード1:痛み

犬の椎間板ヘルニアには段階があり、グレード1では痛みを伴います。
犬を撫でたときや抱き上げたときなどに、痛みにより犬が鳴くことがあるでしょう。
また、痛みを和らげるために背中を丸めるような仕草をすることもあります。

グレード2:歩行異常

犬の椎間板ヘルニアの症状が進みグレード2になると、歩行異常が見られるようになります。
頚椎部の椎間板ヘルニアは前足、腰椎部の椎間板ヘルニアは後ろ足に麻痺が出てくるため、足を引きずるように歩くことがあるでしょう。
また、ソファやベッドに上がるのを辛そうにしていたり上がれなかったりしているようであれば、犬の椎間板ヘルニアを疑う必要がありそうです。
犬は歩行異常により歩くことに体力を使うため、長時間の散歩も嫌がるようになるでしょう。

グレード3〜5:重度の麻痺

犬の椎間板ヘルニアが重症化するグレード3〜5になると、重度の麻痺が見られます。
立てなくなったり、排泄のコントロールができなくなって漏らしてしまったりするでしょう。
そうなると介護がかなり大変になるため、なるべく初期症状のうちに治療を行うことをおすすめします。

犬の椎間板ヘルニアの治療方法・予防方法

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最後に、犬の椎間板ヘルニアの治療方法について解説します。
治療は犬にとっても飼い主にとっても大変なことかもしれませんが、これ以上症状が重くならないように、早めの対処が大切です。
また、併せて少しでも発症の可能性を低くするための予防方法についてもご説明します。

痛みを和らげる治療

犬の椎間板ヘルニアの初期症状である痛みだけの場合は、痛みを和らげる治療を行います。
主にステロイドや非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用して、犬の痛みを緩和することが多いです。

麻痺を軽減する治療

犬の椎間板ヘルニアで軽度の麻痺が見られたときには、プレドニゾロンなどのステロイドを使用して、麻痺を軽減する治療を行います。
また、投薬により症状が軽減しないようであれば、手術をすることもあるでしょう。

外科手術

ステロイドにより症状が軽減しない場合には、外科手術を行います。
手術では、脊髄が圧迫を受けている部分の背骨を削り、圧迫を取り除きます。
その後はリハビリを行い、徐々に足の機能を回復させていきましょう。

バランスのよい食事と適度な運動

遺伝的な原因であればある程度は仕方ありませんが、加齢による椎間板ヘルニアの発症を予防するために、日頃から愛犬のバランスのよい食事と適度な運動を心がけましょう。
子犬の頃から続けることが大切で、肥満による関節への負担も軽減させることが大切です。

犬に無理な姿勢をとらせない

四足歩行の犬にとって、二本足で立つことは足腰に大きな負担がかかる姿勢です。
犬の両脇の下に手を入れて抱き上げるような抱き方も、犬には無理な姿勢といえます。
これらの無理な姿勢をとらせることで犬の背中に負担がかかり、椎間板ヘルニアの発症リスクも高まるでしょう。
そのため、犬を抱き上げるときには床と犬の背中が平行になるように抱き寄せることが椎間板ヘルニアの発症の予防につながるはずです。

絶対的な予防方法はない

犬を、完全に椎間板ヘルニアから守ることはできません。
特にダックスフンドやコーギーなどの犬種は、突然発症してしまうこともあります。
大切なのは、日頃から犬の様子をチェックする癖をつけて、気になることがあればすぐに動物病院へ連れて行くことです。
早期発見をすることで、犬の椎間板ヘルニアも軽度の症状で済ませることができるでしょう。

犬の椎間板ヘルニアは早めの対処が大切

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犬の椎間板ヘルニアの原因は、遺伝的な要因が大きいです。
しかし、加齢によるものや、若い犬であっても栄養不足や運動不足による筋肉量の低下などで、椎間板ヘルニアを発症してしまうことがあります。
椎間板ヘルニアは放置しておくと重症化し、重度の麻痺の症状が起こることもあるため、早めの対処が大切です。
また、日頃から栄養バランスのとれた食事や適度な運動など、椎間板ヘルニアの予防を心がけることもよいでしょう。
もしも椎間板ヘルニアを発症してもすぐに対処することが、犬に辛い思いをさせない上で重要なことといえます。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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