実は知らない?犬の正しい抱っこの仕方を覚えよう!

長年犬を飼っている人でも、実は知らない人の多い犬の抱っこの仕方。
抱っこをしっかりとできなければ、犬やまわりの人に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
この記事では、犬の抱っこの必要性や、正しい抱っこの仕方について見ていきましょう。 2021年01月29日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬と暮らす犬のカテゴリ - 犬と暮らす
  • VIEW:18,873

犬の抱っこの必要性

出典:https://www.shutterstock.com

「うちの子は、ほかの人に迷惑をかけることはないから抱っこをしなくても良い」と考えている人も少なくないのではないでしょうか?
しかし、超大型犬などの抱っこができない犬種を除いて、ほとんどの犬は大人しく抱っこをさせてくれるように教えておかなければなりません。
まずは、犬の抱っこの必要性について解説します。

人通りの多いところで誰かに迷惑をかける可能性があるとき

街中などの人通りの多い場所では、犬がほかの人などに吠えたり噛みついたりする可能性があります。
そんなときに抱っこをすることができれば、まわりの人も安心です。
また、狭い路地などで車が来たときにも、抱っこができれば万が一の事故も防ぐことができるでしょう。

犬が苦手な人のために

自分のまわりの人たちが、全員犬好きであるわけではありません。
人によっては、苦手である場合もあるでしょう。
そんなときには、その人を安心させるためにも犬を抱っこしてあげることをおすすめします。
特に、犬の入店が可能な店や商業施設などでは、まわりの人たちへの配慮にもなるのです。

ドッグランなどで犬同士が喧嘩したとき

ドッグランなど犬が多くいる場所では、犬同士が喧嘩をしてしまうこともあるでしょう。
愛犬が喧嘩をしてしまったときはもちろん、ほかの犬同士が喧嘩をしたときに愛犬が興奮してしまうこともあるかもしれません。
そんなときには、愛犬を抱っこして落ち着かせることも大切です。

さまざまな事故を未然に防ぐため

過去には、小型犬が大型犬に噛まれて死んでしまう事件や、エレベーターにリードが引っかかってしまいあわや大惨事となってしまった事故がありました。
それぞれ、犬を抱っこしていれば未然に防ぐことができたものです。
私たちが生活する中で、犬にとっては危険なものはたくさんあります。
それらのものから犬の身を守るためにも、抱っこのしつけをすることは大切であることがわかるでしょう。

犬の抱っこの仕方

出典:https://www.shutterstock.com

それでは本題である、犬の抱っこの仕方について見ていきましょう。
正しい抱っこの仕方を学んで、犬の身体に負担をかけないようにすることをおすすめします。

犬の横から抱きかかえる

犬を抱っこする際は、正面から抱きかかえようとしてはいけません。
正面から抱きかかえようとすると、犬が警戒してしまうことはもちろん、身体に負担もかかってしまいます。
そのため、犬を抱っこするときはかならず横から抱きかかえるようにしましょう。

地面と背中が平行になるように抱く

地面と犬の背中が平行になるように抱くと、身体に負担がかかりにくくなります。
特にコーギーやダックスフンドなどの犬種は、ヘルニアになるリスクが高いため抱き方には注意が必要です。
中型犬や大型犬であれば、胸と太もも付近を抱え込むように抱くことで、リラックスした状態で抱かれた姿勢を保つことができるでしょう。

大人しく抱っこをさせてくれたらご褒美を与える

犬のすべての行動には、ご褒美が必要です。
飼い主から褒められるのをご褒美と感じる場合や、おやつやボールなどを与えられるのを喜ぶこともあります。
大人しく犬が抱っこをさせてくれたら、かならず褒めてあげましょう。
また、必要に応じてご褒美を与えることで、「抱っこをされて大人しくしていればご褒美がもらえる!」と理解し、どんどん抱っこが好きになっていくはずです。

犬を抱っこする際の注意点

出典:https://www.shutterstock.com

正しく抱っこできなければ、犬に怪我をさせてしまう可能性があります。
最後に、犬を抱っこする際の注意点についても見てみましょう。

階段ではなるべく抱っこをして昇り降りさせる

犬にとって階段の昇り降りは、足腰に負担の大きい動作のひとつです。
特に階段やソファーなどから降りるときには、前足に大きな負担がかかってしまうでしょう。
小型犬であれば、ソファーから降りただけでも骨折や脱臼をしてしまうこともあります。
平面での動きはスムーズにできますが、高い場所での昇り降りは得意としていません。
そのため、家の階段であってもなるべくは飼い主が抱きかかえて昇り降りさせてあげると良いでしょう。

抱っこの癖をつけない

まれに、犬を抱きかかえながら散歩をしている人を見かけます。
シニア犬や、散歩デビューをしたばかりの子犬であれば良いかもしれませんが、常に抱きかかえて行動するのはおすすめしません。
なぜなら、ある程度歩いたり走ったりしなければ運動不足になってしまうからです。
運動不足は筋力の低下はもちろん、体力がなくなってしまい病気や怪我などに強い身体を作ることができなくなります。
そのため、犬やまわりの人に危険がないときはなるべく犬を抱きかかえることは避けたほうが良いでしょう。

犬の前足を持ち上げない

身体の柔らかい猫と異なるため、犬の前足を持ち上げることはやめましょう。
犬の足はさまざまな方向に動くようには作られていないので、前足を引っ張るようにして抱っこをすると身体に大きな負担がかかってしまいます。

なるべく早いうちに抱っこのしつけをする

子犬のうちに、抱っこのしつけをしておきましょう。
成犬になってから突然抱っこをしようとしても、抵抗するはずです。
しかし、子犬のころから日常的に抱っこをしていると、抱っこへの抵抗はかなり少なくなります。
また、犬が抱っこを嫌がってから降ろすこともおすすめしません。
犬は「暴れたら抱っこをやめてもらえる」と学習し、さらに抱っこ嫌いになってしまいます。

正しい抱っこをして犬を抱っこ好きにしよう!

出典:https://www.shutterstock.com

間違った抱っこの仕方を続けると、犬は身体の負担を避けるために抱っこを嫌がるようになります。
しかし、正しい抱っこをしてご褒美を与えることで、抱っこ好きになるでしょう。
犬の抱っこは、さまざまなシーンで必要なことです。
正しい抱っこの仕方を覚えると、犬やまわりの人が安心して過ごすことができるようになるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事