ハムスターを飼うためには?
出典:https://www.shutterstock.com
ハムスターは可愛らしく、体が小さく飼育するための場所もあまり取らないため、飼育したことがある方も多いのではないでしょうか。ここでは、ハムスターを飼うためのグッズについてご紹介します。
ケージ
ハムスターを飼育するためには、ケージが必要です。水槽タイプか、金網タイプのケージを選びましょう。定期的に掃除などの手入れが必要なので、掃除が簡単なものを選ぶことをおすすめします。
ケージが決まったら、回し車、床材、かじり木なども準備しましょう。これらは、ハムスターを飼育する上で全て必要なものですが、特に、回し車はハムスターの運動不足解消につなげることができるので、必ず1つは準備しましょう。
寝床
ケージ内には寝床となるハウス、ごはんに必要な餌入れ、給水器を用意しましょう。ハウスにはいくつか種類があり、プラスチック製のものから木材でできたものなどがあります。好みに合わせて選びましょう。
食事
ハムスターのごはんは、人工飼料のペレットです。他には、果物や野菜などで、ハムスターの好みに合わせて与えてあげます。たくさん与えすぎてしまうと、肥満につながりますので、与える量はしっかり守りましょう。
ハムスターの値段は?
出典:https://www.shutterstock.com
ハムスターとひとまとめに言っても、ハムスターにはたくさんの品種があります。ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスター、ロボロフスキーハムスター、キャンベルハムスター、チャイニーズハムスター、トリコロールハムスターなどです。
比較的有名なのが、ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスターで、ペットショップでも見かけることの多い品種です。ここでは、ハムスターの値段についてご紹介します。
ゴールデンハムスター
出典:https://www.shutterstock.com
ゴールデンハムスターは温和で人懐こい性格をしているので、とても人気の高い品種です。慣れると飼い主の手に乗ることもできる温厚なハムスターです。初めてハムスターを飼育する方におすすめのハムスターです。
値段は1000~3000円程度です。一般的なペットショップでの取り扱いも多く、比較的迎え入れやすい品種です。
寿命は2年〜3年ほどです。
ジャンガリアンハムスター
出典:https://www.shutterstock.com
ジャンガリアンハムスターは感情がわかりやすく、人懐こい品種です。ハムスターにより、おっとりしている子から警戒心の強い子まで性格は様々です。そのため、ハムスターを初めて飼う方は少し大変かもしれません。
値段は1000~2000円程度です。人気の高い品種なので、ペットショップでも見かけることの多いハムスターです。
寿命はゴールデンハムスター同様2年〜3年ほどです。
ロボロフスキーハムスター
出典:https://www.shutterstock.com
ロボロフスキーハムスターはハムスターの中でも体小さい品種です。臆病で、警戒心の強い性格をしているので、人に慣れることはなかなかありません。体は小さいですが、運動量は多いため、たくさん遊ぶことができるように大きめのケージを用意することをおすすめします。
値段は2000~4000円程度です。ロボロフスキーハムスターはあまり攻撃的ではないので、多頭飼育にも向いている品種のハムスターです。
小柄な品種のため寿命は1年半〜2年と少し短めです。
キャンベルハムスター
出典:https://www.shutterstock.com
キャンベルハムスターはジャンガリアンハムスターにそっくりな品種です。大きさはジャンガリアンハムスターより大きめです。活発に動き回りますが、臆病な性格をしています。
値段は2000~4000円程度です。キャンベルハムスターは少し珍しい品種なので、ペットショップで取り扱いのない場合もあります。
寿命はゴールデンハムスター同様2年〜3年ほどです。
値段以外で見るべきポイント
健康なハムスターを購入するためには、値段以外でどのような点に気を付けたほうがよいのでしょうか。健康なハムスターを選ぶ方法と信頼できる購入先の見つけ方について、ご紹介します。
健康なハムスターの選び方
元気なハムスターを見分けるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。大きく5つのポイントがあります。
お店を訪れる時間
ハムスターは夜行性の動物であるため、活発に動いている時間は夕方から夜になります。この時間帯にお店に行き、ハムスターの動きが活動的であり、健康状態が良いかどうかを観察するようにしましょう。
目、耳、鼻、歯の状態
目は、大きく見開いているか、結膜炎などの病気がないかを確認しましょう。耳は、汚れがないか、倒れずにピンと立っているかを確認しましょう。傾いている場合には、病気の可能性もあります。鼻は、鼻炎や風邪を引き起こす鼻水が出ていないかを見ましょう。最後に、歯の長さが短すぎないか、適切であるか、を確認したほうがよいです。不適切な場合には食事への影響や口内トラブルなどになる可能性があります。
皮膚や毛並み
皮膚は、脱毛の部分や赤みなどの症状がないかを見ましょう。毛並みは、綺麗な状態であるかを確認しましょう。綺麗好きなハムスターは毛づくろいをして整った毛並みになっています。しかし、そうではない場合には、体調不良などでハムスターが毛づくろいをしなくなり、ボサボサの状態になっているため、ハムスターの健康状態を見極めることができるでしょう。
肛門などの周り
肛門の周りが軟便で汚れていないかを確認しましょう。また仮に肛門の汚れがなくても、便が体毛などに付着していないかも確認したほうが安心です。ハムスターは下痢で命を落とすこともありますので、注意深く観察しましょう。
体型
購入を考えるハムスターの体型を他のハムスターとの比較をして、太りすぎや、痩せすぎではないかを確認しましょう。太りすぎの場合、ストレス性によるもの、痩せすぎであれば臆病であったり、持病がある可能性があります。
信頼できる購入先の見つけ方
ハムスターを購入できる場所は、さまざまなところにありますが、どのような点に気を付けて購入すればよいのでしょうか。3つのポイントを紹介します。
衛生状態
まず店内に入った時点で、異臭がしないかを確認しましょう。異臭が発生する不衛生な状態では、ハムスターが既に何かしらの病気に感染している可能性があります。
餌
ハムスターの餌として、主食が木の実や種を砕いたものを固めた粒上の「ペレット」で副食が「ひまわりの種」で用意されているかを見ましょう。仮に販売店が違う種類の餌を与えている場合には、動物の飼育が杜撰である可能性があり、ハムスターの購入先として避けたほうがよいと思われます。
性別ごとの飼育方法
ハムスターが、ケージ内でメスとオスに分かれて飼育されているかを確認しましょう。仮に同じケージ内で飼育されている場合には、購入した時点でメスが妊娠しているケースなどが考えられます。この場合、購入して早々に想定外の対応を迫られることもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
ハムスターを買うためにかかる費用
次にハムスターを購入するために必要な費用を確認しましょう。購入時、毎月、予想外の費用と3段階でご紹介します。
初期費用(ケージや餌などの準備)
ハムスターをお迎えするにあたって、必要な6つの物とそれぞれの金額目安をご紹介します。
ケージ
ハムスターのおうち、ケージです。ケージには金網型とプラスチック製の水槽型の2種類のタイプがありますが、それぞれ特性が異なるため、季節により使い分けをするのが望ましいでしょう。金網タイプは湿度が高い時期に通気性を確保するために有効です。一方、プラスチック製の水槽型では、寒い時期にあたたかな空間を作ることができます。
また、運動不足を解消するため、室内空間が大きなものを選ぶとハムスターが快適に過ごせるでしょう。
費用目安は、約1,500円~約40,000円と金額の幅が大きくなっています。高価な物では、高い機能性や材質のこだわりなどが見られます。
床材
ケージ内に置く床材ですが、ハムスターの土に潜って遊んだり眠る習性を考慮して、適切な床材を購入して、たくさんの量を敷き詰めておきましょう。種類としては、安価な一方アレルギーを引き起こす可能性があるウッドチップ、逆に高価でアレルギーの可能性が低いペーパーチップがあります。金額は、購入する分量にもよりますが、1袋当たり約800円~1,000円となっています。
トイレ・トイレ砂
続いてトイレとトイレ砂ですが、ハムスターはきれい好きで、襲われない閉ざされた安全な環境で排泄を行う動物であるため、このような特性に相応しいトイレを用意しましょう。プラスチック製は安価で冬場は冷たい温度を感じづらい一方で、傷や変色などの可能性があるため、夏の暑い時期や長期で使用したい場合には、ガラスや陶器の方がベターでしょう。
金額は、入れ物が約500円~約3,000円となっていて、砂が約600円程度になっています。
餌入れ
餌入れは、衛生状態を保つことや、健康状態を知るためにも、個別に用意しましょう。餌入れの素材は、重さで安定感を持つことができて、破損の心配がない陶器製を選びましょう。費用は約700円~約7,000円と幅広い金額があります。デザインやサイズなどを比較し、適切なものを選びましょう。
一方で、外出が多い人には自動給餌器などを購入してもよいかもしれません。金額は約800円~約6,000円となっていて、高価なものは、給水器もついています。
給水器
いつでもハムスターが新鮮なお水を飲めるように、給水器を準備しましょう。さまざまな設置方法がありますが、転倒やそれに伴う身体が濡れるリスクのない、ケージに固定できるタイプをおすすめします。また、水を交換する際には残量を確認し、普段より水の減りが多くないか、器の破損がないかを確認しましょう。
金額は約300円~約1,800円となっていますが、高価なものは、水素発生カートリッジ付きとなっていて、余分なミネラルを除去した飲みやすい水を飲むことができます。
回し車
ハムスターは行動範囲が広い動物であるため、ケージ内では運動不足やストレスが溜まってしまう可能性があります。回し車を用意して、これらの解消につとめましょう。またサイズは、ハムスターの体格にあわせたものを、音が気になるようであれば、静音対応のものを選ぶようにしましょう。金額は、約500円~約9,000円まで幅があり、高価なものは静穏タイプであり、高さ調整が可能であるうえ、デザイン性に優れています。
月々の飼育コスト(餌代・砂代・消耗品など)
ハムスターを飼育するにあたって、毎月発生する消耗品関係の費用について、以下4つをご紹介します。
餌
ペレットを主食としてハムスターに与える場合には、ゴールデンハムスターの平均体重100gあたり、1日に約10~15gとします。1か月合計約300g~450gとなるため、約1,500円になります。もしひまわりの種を副食として与える場合などはプラスで費用負担があります。
砂浴び用の砂
砂地に巣穴を掘って生活していたハムスターは、ストレス解消や毛の間に付着する虫などから身体を守るため、砂を好みます。3~4日に1度の交換が必要で、1回あたり約100gの量を使用すると仮定した場合、1か月あたり合計1kg必要になり、約700円になります。
トイレ砂
トイレ砂は、悪臭の原因となるほか、菌の温床にもなりかねません。したがって、こまめな掃除が必要になります。これらを踏まえて厳密な量の測定は困難ですが、1日当たり約20g使用すると仮定した場合、1か月あたり合計約600gとなり、約600円となります。
床材
床材は、うんちや食事の残りなどが溜まってしまい、そのままの状態にしておくと、不衛生な状態になりかねません。衛生状態を保つためには、1~3日に1度の定期的な清掃が必要になると考えられ、ゲージのサイズにより使用量は変化しますが、1回あたり約3.5L使用すると仮定した場合、1か月あたり合計約105Lとなり、約1,500円となります。
予想外の費用(病院代や緊急時の対応)
ハムスターを飼育していると、診察を受けたり、薬を処方される想定外のケースもあります。動物病院は、人間の病院とは異なり、自由診療となるため、金額はその病院が自由に設定する仕組みになっています。したがって同じ診察、薬でも病院ごとに異なる点を踏まえた上で、金額の目安を説明します。
診察料・検査料・手術料
初診料は、約1,000円~約5,000円前後になり、検査料は内容により違いますが、約500円~約5,000円前後になります。爪切りも病院で対応してくれますが、約300円~約2,000円前後で対応してくれます。レントゲンの検査は1枚あたり約3,000円~約10,000円前後ですが、複数個所を撮影する場合には追加の費用がかかります。手術は、骨折などのケースでは約5,000円を超える時もあります。
薬・その他
薬に関する費用は、薬そのものの代金と、処方料を負担する必要があります。前者は、薬の種類により異なりますが、飲み薬は約100円~約400円、点眼薬は、約800円~約1,500円になります。一方、処方料は、約500円~約1,000円になります。
また、夜間などの時間外に診察してもらう場合には、約3,000円~約10,000円が加算されます。
なお、ハムスターを診察できる病院は多くないため、飼育を始める段階で自宅から行ける動物病院をいくつかリストアップしておき、いざという時にスムーズに受診できるように準備しておくことも大切です。
ハムスターを飼うために必要なアイテムをご紹介
三晃商会 ルーミィ
給水器、回し車などがついたハムスターのケージです。たくさんの仕掛けがあり、思う存分遊ぶことができます。出入り口もしっかりロックができるようになっているので脱走防止にも最適です。全面が透明なので、中のハムスターの様子が見れるのも特徴の1つです。

マルカン ふわふわベッド
天然モミ材を使用して作られた床敷材です。適度な大きさにフレーク加工がされ、粉ホコリを取り除いてあるので、衛生的です。モミの床敷材は、スギやヒノキに比べて低刺激なので、ハムスターに安心して使うことができます。
モミ材が汚れている場所は毎日取り除き、補充しましょう。週に1回はケージをきれいに洗い、水分を拭き取ってから、ふわふわベッドを敷き詰めてあげることで、ハムスターは快適に過ごせるでしょう。

マルカン ハムちゃんの2階でごはん
寝床の上にごはんを食べる場所のあるハウスです。ロフトのようになっているのでハムスターも楽しむことができます。金属を使用しておらず、天然木で作られているので、かじり木としても最適です。
別売の食器を上部に設置することができます。食器内には床材が入りにくい設計になっているので、衛生的です。

マルチボトル 80
ハムスター用の小型の水飲み器です。小さいサイズなので、お出かけの時にも最適です。吊り下げも固定もすることができるのでケージのスタイルに合わせて変えることができるのでとても便利です。
水はこまめに交換し、常に清潔な水をハムスターに与えるようにしましょう。

クオリス ハムスターミックス オリジナルブレンド
種子や穀物をバランスよく配合した自然食タイプのミックスフードです。自然のままの食事に近づけています。主原料の種や穀類の他にも、バナナ、リンゴ、おなかの働きを良くするペカリス菌とフラクトオリゴ糖が配合されています。

ハムスターを迎える時はしっかり準備を!
出典:https://www.shutterstock.com
ここでは、ハムスターを飼育するために必要な値段や商品をご紹介しました。ハムスターは小柄なペットなので、飼育スペースもお手入れも比較的簡単に済ませることができます。ハムスターを飼育する時には、必要なものがたくさんあります。しっかり準備してからハムスターを迎え入れるようにすることをおすすめします。
ハムスターは同じ品種でも性格が異なり、遊びがすきな子、臆病な子もいます。飼育する時には性格だけでなく、習性などもしっかり調べておきましょう。
・charm 楽天市場店 (参照日:2021-01-20)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/168229/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/42098/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/62943/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/57696/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/171464/
著者情報

こばやし
犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。