猫にゆで卵を食べさせても大丈夫?メリットや注意点を解説

気軽に食べられて栄養も豊富な、ゆで卵。
猫にゆで卵を食べさせても、大丈夫なのでしょうか?
この記事では、猫にゆで卵を食べさせても大丈夫かどうかや、猫にゆで卵を食べさせるメリットや注意点を解説します。 2024年05月25日作成

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猫にゆで卵を食べさせても大丈夫?

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まずは本題である、猫にゆで卵を食べさせても大丈夫かどうかについて解説します。
併せて、卵の加工品についても見てみましょう。

猫にゆで卵を食べさせても大丈夫!

結論から言うと、猫にゆで卵を食べさせても大丈夫です。
白身も黄身も、食べても問題はありません。
トッピングのような与え方をすることで、猫にゆで卵を与えるのはメリットがあるといえるでしょう。

生の白身は危険!

生の卵白には、「アビジン」という酵素が含まれています。
アビジンは、「ビオチン」というビタミンと非常に結合しやすいため、アビジンと過剰摂取することで猫の身体にビタミンが吸収されずに排出されてしまい、ビオチン欠乏症になってしまうリスクがあります。
猫がビオチン欠乏症を発症すると、脱毛や皮膚炎などの症状がみられることから、猫に生の卵白を与えるのは避けましょう。
そもそも、生の卵白はドロドロしていて猫が積極的に食べようとはしないため、そこまで心配する必要もないかもしれません。
ちなみに、アビジンは加熱をすることで失活するので、ゆで卵にするとビオチン欠乏症の問題はなくなります。

卵の加工品はNG

猫にゆで卵を与えるのは問題ありませんが、卵の加工品を与えるのは止めましょう。
マヨネーズやタルタルソースなどは、肥満や玉ねぎ中毒のリスクがあります。
また、卵焼きや卵豆腐などは、塩分や糖分の過剰摂取になる可能性があるでしょう。

猫に卵を与えるなら「ゆで卵」で!

もしも猫に卵を与えるのであれば、ゆで卵が無難な調理方法だといえます。
ゆで卵は調理が簡単ですし、余計な味付けを加える必要もありません。
そのため、猫に効率良く卵の栄養素を摂取させるには、ゆで卵が良いと言えるでしょう。

猫にゆで卵を食べさせるメリットは?

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猫にゆで卵を食べさせるのは、どのようなメリットがあるのでしょうか?
メリットを理解した上で、猫にゆで卵を与えるか判断しましょう。

動物性たんぱく質

猫にゆで卵を食べさせる最大のメリットは、動物性たんぱく質を摂取させられることでしょう。
ゆで卵は味付けをしないでもしっかりと味を感じることができるため、猫によっては喜んでゆで卵を食べてくれるはずです。

食欲増進

もしも猫がゆで卵を好きな場合は、キャットフードにトッピングをすることで食欲増進が期待できるでしょう。
もちろんゆで卵は動物性たんぱく質も効率良く摂取できるため、単に嗜好性の高いトッピングというわけではなく、しっかりと栄養素が摂取できます。

バランス良く栄養素が含まれている

ゆで卵は、完全栄養食という人もいるほど、豊富に栄養素が含まれています。
先述したように豊富なたんぱく質はもちろん、カルシウムや鉄やリン、脂質などたくさんの栄養素が含まれているため、少量であっても猫にバランス良く栄養素を摂取されることができるでしょう。
また、ゆで卵として食べることでEPAやDHAなども摂取できることから、猫におやつとして与えるにはおすすめの食材だといえます。

猫にゆで卵を食べさせる際の注意点

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猫にゆで卵を食べさせる際は、いくつかの注意点があります。
注意点をきちんと守り、猫の健康に悪影響を及ぼさないようにしましょう。

与えすぎに注意

ゆで卵には豊富な栄養素が含まれているため、猫にたくさん与えたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、猫にゆで卵を与えすぎるのは避けたほうが良いでしょう。
ゆで卵には脂質が多く含まれているため、食べすぎることで肥満の原因になります。
肥満気味の猫はもちろん、股関節が弱くなってきたシニア猫も肥満は大敵です。
もしも猫にゆで卵を与えたいのであれば、1日に必要なカロリーの10%未満に留めておきましょう。
特に黄身はカロリーが高いため、与えすぎには注意が必要です。

アレルギーに注意

猫も人間と同様に、卵が原因でアレルギー症状がみられることがあります。
食物アレルギーは下痢や嘔吐などの症状のほか、場合によっては命に関わることもあるでしょう。
また、皮膚の痒みなどで脱毛や皮膚炎を引き起こしてしまう猫もいます。
もしもはじめて猫にゆで卵を与える場合は、少量を与えてからしばらく様子を見るようにしましょう。

小さく刻んで与える

猫にゆで卵を与える際は、小さく刻んで与えるようにしましょう。
当然ながら、猫にゆで卵をそのまま与えても、猫はうまく食べることができません。

味付けはしない

ゆで卵は塩やマヨネーズをかけて食べると美味しいですが、猫にゆで卵を与える際は余計な味付けをしてはいけません。
ゆで卵に味付けをしてしまうと、塩分過多や糖分過多の原因になってしまいます。

あくまでトッピングとして与える

猫の健康を維持するためには、総合栄養食の基準をクリアしたキャットフードを与える必要があります。
ゆで卵に豊富な栄養素が含まれているとしても、猫の毎日の健康を維持してくれるわけではありません。
そのため、ゆで卵を主食にすることなく、あくまで栄養補給をさせるためのトッピングとして与えるようにしましょう。

猫にゆで卵を与えるのは注意も必要

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猫にゆで卵を与えても、健康に悪影響を及ぼす心配はありません。
むしろ、動物性たんぱく質やほかの栄養素が豊富に含まれているため、猫にゆで卵を与えるのはメリットが大きいといえます。
しかし、どんな食材にもいえることですが、猫にゆで卵を与えすぎるのは良くありません。
卵には脂質が多く含まれているため、猫が食べすぎると肥満の原因になります。
また、卵アレルギーの症状がみられてしまうこともあるでしょう。
もしも猫にゆで卵を与える際は、トッピングとして少量与えることをおすすめします。

参考サイト
文部科学省 食品成分データベース「卵類/鶏卵/全卵/ゆで」(参照日:2024-03-28)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=12_12005_7

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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