猫のフードを選ぶときの基準は?
キャットフードはペットショップだけでなく、ホームセンターやドラッグストア、スーパー、コンビニでも簡単に入手できます。味もメーカーも価格帯もさまざまです。とてもリーズナブルなものもあれば、ちょっと値の張るものもあり、何を選ぶべきか迷う方もいるでしょう。
飼い主さんによっては、その時にお買い得商品になっているものをランダムに選ぶ、という方も多いのではないでしょうか。または、日頃の食い付きを見て猫の好みを考えて選ぶ方や、食べやすそうな形状のもの、病院の医師から勧められたものなど、その選ぶ基準は飼い主さんによって違います。
これまで、どのキャットフードを選ぶか特に考えたことのない人は、1つの基準を設けてみてはいかがでしょうか?総合栄養食は、キャットフードの栄養面を考える上でとても大事な判断基準になります。
キャットフードの「総合栄養食」ってどういう意味?
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さて、総合栄養食とはどういう意味なのか、について詳しく見ていきましょう。
総合栄養食とは、猫にとって必要な栄養素がバランスよく含まれたフードのことを言います。総合栄養食とお水だけ与えていれば、猫の健康の維持にちょうど良いバランスを摂取することができます。
総合栄養食に関するガイドラインは、いくつかの協会などが提示していますが、日本ではAAFCO(アフコ/米国飼料検査官協会)によるものを採用しています。そして、その基準を満たせているかどうかは、ペットフード公正取引協議会の試験をクリアすることで証明されています。
そのため、総合栄養食であるかどうかはパッケージに「総合栄養食」と記載されているか、ペットフード公正取引協議会の定める試験で基準を満たしていることについての文言が記載されているため、こうした部分を確認することで判断できます。
AAFCOの基準ではどのようなことが決められているの?
栄養基準と言われても、あまりピンときませんよね。簡単に解説すると、私たち生物の体はさまざまな栄養素でつくられています。例えば、炭水化物やタンパク質、脂質などは学校の授業でも学びました。こうした栄養素を作るのが、酵素や炭素、水素、窒素などです。
これらを1つずつあげればキリがないほどですが、たとえ微量でも必要なものもあり、生物はこれらの栄養などを上手にバランスよく調節し、命や健康を保っています。こうした栄養素は、生物によって必要量が異なり、当然ですが人間と猫とでは違ってきます。
AAFCOなどのペットフードの基準を提示する機関では、常に最新の栄養学の研究結果などを参考にして、猫や犬などのそれぞれに必要な栄養基準を提示しています。この基準では、ペットフードに含まれる栄養素の下限量だけでなく、上限量の決まりもあるようです。
総合栄養食以外に猫のフードとして販売されているもの
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市販のキャットフードには、総合栄養食以外にもさまざまなものがあります。例えば「おやつ」です。おやつは、間食用として用いられるフードで、スナックなどと表記されることもあります。1日あたりの給与上限量の目安などが記載されており、基本的には1日の摂取エネルギー所要量の20%以下となることを推奨しています。
「特別療法食」は、病気の際に与えられるように作られたフードのことを指します。動物病院の医師などからアドバイスや処方を受けて選ばれます。総合栄養食や間食、特別療法食以外のものについては、一般食や副食、栄養補助食などと呼ばれます。一般食や副食は主に嗜好性の増進を、栄養補助食は特定の栄養補給やカロリー補給を目的につくられています。
必ず総合栄養食にすべきなの?
もしかすると、今現在あげているフードには総合栄養食とは書かれておらず、心配になっている方もいるかもしれません。これにはさまざまな意見があり、人によっては総合栄養食でなければ健康を損なうなど、やや過激な表現で主張するケースもあるのが事実です。
しかし、今の日本で販売されているキャットフードの多くは、栄養バランスに配慮された高品質なものが多く、粗悪品とされるものはほぼないと言われています。もちろん、お墨付きである総合栄養食をあげると安心感が得られるかもしれませんが、キャットフードを変えることで食い付きが悪くなるなどあれば、それもまた問題になるでしょう。
猫の総合栄養食おすすめ4選
ニュートロ ナチュラルチョイス
アメリカ産のキャットフードです。穀物フリーや避妊・去勢手術後の猫用、毛玉ケア用、室内猫用など、さまざまな猫の状態に応じて選びやすいラインナップが魅力です。愛猫の体調に気を付けていきたいと考える飼い主さんが選びやすいフードです。
ロイヤルカナン 室内で生活する成猫用
ロイヤルカナンの製品は、年齢や種別、身体の状態など、特性によって適切なものが選べるラインナップを揃えています。嗜好性にもこだわってあります。こちらは、室内猫のために作られたフードで、カロリーや糞便の匂いに配慮しつくられています。
ピュリナワンキャット 避妊・去勢した猫の体重ケア
ネスレが製造するキャットフードです。太りやすいとされる、避妊・去勢後の猫の体重のことを考えてつくられています。シニア猫になっても食べられるため、大人になってから慣れ親しんだフードを変える必要はありません。生後1ヶ月以降であれば、与えることが可能です。
ロイヤルカナン インスティンクティブ グレービー
しっとりと柔らかいウェットフードの総合栄養食です。猫の中には、毎日同じものを食べ続けていると飽きて食べなくなってしまう子もいます。しかし、メーカーや商品を変えて栄養バランスが崩れることを心配する飼い主さんもいるでしょう。この商品なら、ロイヤルカナンのドライフードの1つと同じ栄養バランスになっているため、そうした心配をせずに与えることができます。
猫のフードは用途やバランスを考えて
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今回は、猫の総合栄養食についてご紹介しました。猫にとって必要な栄養がバランスよく入っている総合栄養食は、飼い主さんにとってとても便利なフードです。おやつや副食用のフードは食い付きは良いかもしれませんが、食事として使用するには栄養面で不足する可能性があります。1日あたりの摂取量や全体のバランスを考慮して、必要以上に与えないようにしましょう。
Pet館~ペット館~(参照日2021-12-25)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/9225506-coupon/
charm楽天市場店(参照日2021-12-25)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/75318/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/182436/
ペットランドピースワン楽天店(参照日2021-12-25)
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著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。