犬の気持ちは表情でわかる?犬の表情について解説

犬といっしょに生活をしていると、意外にも犬は表情が豊かなことがわかります。
「嬉しそうな表情をしているけど、本当に喜んでいるのかな?」と疑問に感じることもあるでしょうが、実際に犬の気持ちは表情でわかるのでしょうか?
この記事では、犬の表情について解説します。 2024年03月21日作成

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犬の気持ちは表情でわかる?

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まずは本題である、犬の気持ちは表情でわかるのかを解説します。
表情で気持ちがある程度わかるのであれば、犬とのコミュニケーションもより円滑になりそうです。

犬の気持ちは表情である程度わかる!

結論から言うと、犬の気持ちは表情である程度わかることができます。
犬がニッコリと嬉しそうな表情をしていたり、ムッと不機嫌そうな表情をみせることがありますが、だいたいは飼い主の感じたとおりの気持ちであるはずです。

犬の表情筋について

犬の祖先といわれるオオカミは、表情筋が発達していません。
そのため、基本的にオオカミは無表情にみえます。
しかし、犬はオオカミから家畜化されるにあたり表情筋が変化していきました。
特に眉の内側である内側眼角挙筋が発達したことから、犬はとても表情豊かな動物になったのです。
犬が悲しそうな表情をするのも、内側眼角挙筋によるものです。
ちなみに、ほとんどの犬種に内側眼角挙筋がありますが、オオカミにはありません。

犬の表情が豊かになった理由

犬の表情が豊かになった理由は、いくつかあります。
ひとつは、人間との生活に適応するためです。
人間との生活を円滑に行うためには、人間と犬がコミュニケーションを取る必要があります。
犬が自分の感情を人間に伝えやすいように、徐々に表情筋が発達していったのだと考えられるでしょう。
また、犬はもともと群れで生活をする動物なので、犬同士のコミュニケーションもとても大切になります。
犬同士で表情によって気持ちがわからなければ、不意に喧嘩に発展してしまうなどのトラブルに見舞われる可能性もあるでしょう。

犬の表情を読み取るポイント

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犬の表情を読み取るには、犬のどの部位を見れば良いのでしょうか?
次に、犬の表情を読み取るポイントをご紹介します。

犬の表情を読み取る上で大切な部位を挙げるとすれば、耳です。
人間は自分で耳を動かす必要はありませんが、聴覚に優れている犬にとって耳はとても重要なものです。
犬が耳をピンと立てていたり、逆に耳を寝かせていたりすることで、犬の気持ちを読み取ることができます。

口元

口元も、犬の表情を読み取るのに大切な部分です。
人間と同じように、犬の口角が上がっている時は、犬も嬉しい気持ちであることが多いでしょう。
また、威嚇をする時なども口元に大きな変化が表れます。

犬は、目を見ることでも気持ちが読み取れます。
目がキラキラとしている時は、見てのとおり期待の表れでしょう。
また、緊張や不安な気持ちを抱えている時は、瞬きの回数が増えたり目を細めたりします。
しかし、犬は目を見つめられるのが苦手な動物なので、信頼関係が築けていない犬の目をじっと見つめるのは避けましょう。

鼻も、犬の表情を読み取る上で重要です。
犬の鼻はキュッとしわを寄せたり、ひくひくと動かしたりするなど、さまざまな動きをみせます。
嗅覚に優れている犬は、鼻を利用して何か情報を得ようとしているのかもしれません。

犬の表情からわかる6つの気持ち

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犬の表情からは、大まかに分けて6つの気持ちがわかります。
最後に、犬の喜怒哀楽それぞれの表情を見てみましょう。

喜んでいる

犬が喜んでいる時は、目を細めて口角を上げます。
いわゆる、笑顔のような表情をみせてくれるでしょう。
この笑顔のような表情は、見たとおりの気持ちであり、喜びを飼い主に伝えようとしているのかもしれません。
また、犬は賢い動物なので、飼い主の笑顔を見て真似をしているという説もあります。

甘えている

犬が甘えている時は、耳を寝かせながら嬉しそうな表情をします。
キラキラと目を輝かせて口元が緩んでいる時は、「散歩に連れて行ってほしい」、「いっしょに遊びたい」など飼い主に甘えているサインです。

リラックスしている

犬がリラックスしている時は、耳を寝かせて口元も緩みます。
飼い主から見ても犬に緊張感がないのが伝わる時は、犬がリラックスしているサインでしょう。
口元が緩んでいることから、犬が少し笑っているようにも見えます。

怖がっている

犬が怖がっている時は、耳を寝かせて尻尾も下げます。
また、目も不安そうな表情になるため、飼い主であれば犬が怖がっているとすぐに気が付くことができるはずです。
犬によっては怖がっていても鼻の上にしわを寄せて唸っていることがありますが、これは「怖いけど、これ以上近づくようなら攻撃するぞ!」というサインなので、むやみに刺激してはいけません。

怒っている

犬が起こっている時は、目を見開いて歯を剥き出しにしながら、唸り声をあげます。
また、興奮しているため尻尾や耳を立てており、まさに積極的に威嚇をしている姿を見ることができます。
犬が怒っている時に近づくと、場合によっては大怪我をしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

眠たがっている

犬が眠い時は、人間と同じように目がとろんと力をなくします。
また、口元も緩くなり、放っておくとそのまま寝てしまうでしょう。
ちなみに、犬が眠い時は耳の内側が赤くなるため、愛犬が眠そうであれば優しく撫でながら耳の内側を見てみると良いかもしれません。

犬の表情で気持ちを読み取ろう!

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犬は表情が豊かなため、いっしょに生活をしていれば表情を見るだけである程度犬の気持ちを理解することができるようになります。
特にチェックしておきたいのが、犬の耳や口元、そして目でしょう。
特に口元や目は表情に出やすく、犬がどんな気持ちなのかわかりやすいです。
今回ご紹介した犬の表情は一例ですが、犬の表情を見ながらコミュニケーションを取ることで、より信頼関係が築けるようになるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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