犬が上目遣いをしている時の気持ち
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まずは、犬が上目遣いをしている時の気持ちについてご説明します。
犬の考えていることがわかれば、飼い主としても対処しやすいでしょう。
ワクワクしている
犬が立ちながら上目遣いをするのは、飼い主がどんな動きをするのかワクワクしている状態です。
散歩前や食事前には、犬が上目遣いをして飼い主の動向を見守ります。
犬がワクワクしている時に要望通りの動きをすると犬は興奮してしまうため、一度落ち着かせる必要があるでしょう。
不安を感じている
犬は、不安や恐怖を感じた時にも上目遣いをすることがあります。
飼い主に叱られた後などに、その場から逃げたいけど逃げられないような状況に陥っていることが考えられるでしょう。
相手の様子を観察して、隙を見て逃げ出そうとしているのかもしれません。
この状態の犬に近づくと、あまりの恐怖から攻撃的になることもあるため、注意が必要です。
おねだりをしている
犬は、過去に飼い主に上目遣いをすることで、良い経験をしたことがあるのかもしれません。
上目遣いをすることでおやつをもらえたり散歩に連れて行ってもらったりしたことがあれば、犬は再度同じことをしてもらおうとして、上目遣いをするでしょう。
おねだりをしている犬は可愛らしいものですが、要求に応えすぎるとわがままになってしまうこともあります。
病気
可能性は低いかもしれませんが、犬が上目遣いをするのは病気のサインかもしれません。
病気の症状として上目遣いが挙げられるのは、椎間板ヘルニアでしょう。
椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板により脊髄が圧迫してしまい、歩けなくなる病気です。
ほかにも、体調不良を上目遣いで飼い主に伝えようとしている可能性も考えられるため、日頃から犬の様子には気を配らなければなりません。
犬が寝ながら上目遣いをしている時の気持ち
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犬によっては、寝ながら上目遣いをしてくることもあります。
立ったり座ったりせずに、あえて寝ながら上目遣いをする時は、どのような気持ちなのでしょうか?
おねだり
犬が寝ながら上目遣いをするのは、おねだりが理由かもしれません。
「いっしょに遊んでくれないかな」と、犬なりに飼い主に甘えているのでしょう。
また、「わざわざ動きたくはないけど、連れて行ってくれるなら散歩に行きたいな」と考えているのかもしれません。
退屈だから
犬は、寝ながら飼い主の様子をうかがっているのでしょう。
退屈な気持ちをやり過ごしたり、飼い主に多少の期待をしたりするために、上目遣いをしているのです。
これは、日頃から犬とのコミュニケーションが十分に取れていない可能性が考えられます。
飼い主のことを見ているだけ
犬は、何も考えずにぼーっと飼い主を上目遣いしているだけの可能性があります。。
人間も、何も考えずに天井を見続けることもあるでしょう。
犬も人間同様に、何も考えたくない時間があるのかもしれません。
ちなみに、犬種によっては上目遣いをしているように見えるような犬種もいます。
犬が上目遣いをしている時の対処方法
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次に、犬が上目遣いをしている時の対処方法をご紹介します。
犬との信頼関係が構築できるように、正しい対処をしましょう。
何を伝えたいのか考える
まずは、犬が飼い主に上目遣いをすることで何を伝えたいのか考えてみましょう。
犬の表情や尻尾の動きなどで、犬の伝えたいことがわかるかもしれません。
ここで大切なのは、おやつがほしい、散歩に行きたいなどの要求ではなく、体調不良でないかを見極めることです。
要求に応えすぎない
犬が上目遣いをして何かを要求していたとしても、要求に応えすぎないことが大切です。
犬の要求に応えてしまうと、犬は上目遣いをすると飼い主への要求が通ると学習してしまいます。
また、上目遣いであれば近所迷惑にならずに良いかもしれませんが、吠えることで飼い主にアピールするなど要求の仕方がエスカレートする可能性もあるでしょう。
そのため、犬が上目遣いをしてきても、基本的には要求に応えないことをおすすめします。
もしも上目遣いをする犬が愛おしく感じて何かしてあげたいと考えたのであれば、5回に1回犬用おやつを与える程度に留めておくと良いでしょう。
動物病院へ連れて行く
犬が上目遣いをしていて、ハァハァと呼吸がしにくそうである場合には、一度動物病院へ連れて行くのも良いでしょう。
可能性は低いですが、犬が上目遣いをするのは体調不良が原因かもしれません。
しかし、犬は興奮してハァハァと息遣いが荒くなることもあるため、ハァハァいいながら上目遣いをしているからといっても、一概に体調不良とは言い切れないでしょう。
犬が上目遣いをしていて体調不良だと考えるのは、呼吸の荒さのほかに食欲不振や下痢、嘔吐などの症状が現れてからでも良さそうです。
犬の上目遣いは可愛いけど甘えさせないように!
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犬が上目遣いをするのは、飼い主への要求や不安など、さまざまな気持ちの表れです。
飼い主としては言葉の話せない犬からの要求には応えてあげたいでしょうが、応えすぎは良くありません。
犬の要求に応えすぎると、わがままな犬になり無駄吠えなどの問題行動に発展する可能性があります。
また、不安や体調不良であれば、呼吸が荒かったり下痢や嘔吐などの症状が現れたりするため、日頃から犬のことを観察している人であれば、異変にすぐに気が付くでしょう。
犬が上目遣いで何を伝えたいのかを考えて対処することで、犬との信頼関係がさらに深まっていくはずです。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。