犬はどんな表情をする?犬の表情についてご紹介

犬は人に分かる言葉を発することはできません。しかし、表情や体のしぐさなどで感情を表現することができます。ここでは、犬の表情についてご紹介します。 2021年03月04日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬と暮らす犬のカテゴリ - 犬と暮らす
  • VIEW:2,923

犬の気持ちはどこを見ればわかる?

出典:https://www.shutterstock.com

犬は表情が豊かな動物で、顔のパーツから犬の今の感情を知ることもできます。ここでは、犬の感情を知るためのポイントをご紹介します。

耳を観察する

犬の感情を知るためには、耳を見てみましょう。

嬉しい時には、耳はいつもと同じ位置か、ゆったりとしている状態です。

犬は警戒している時や緊張している時には、わずかの音も聞き取ることができるように、ちょこちょこと動かし、背筋もピンとしています。

不安な時や怖がっている時は、耳を後ろに倒し、敵意がないことを伝えます。耳を後ろに倒しながら威嚇している時は、恐怖を感じ、怯えている状態です。

眼を観察する

瞳孔の大きさもチェックしてみるのもおすすめです。瞳孔は眼の中心にあり、興奮している時や集中している時は瞳孔が開きます。

さらに、犬の視線も重要です。犬は不安な時は眼をそらします。犬は、もともと眼を合わせることが苦手な動物なので、敵意がないことを示すために、眼をそらすのです。

犬は飼い主さんが居ない時にいたずらをするなど悪いことをした時には、飼い主さんが落ち着いてもらえるように、眼をそらします。

口を観察する

犬の感情を知るためには、口元を見てみましょう。犬は満足している時、リラックスしている時、落ち着いている時には口角が上がり、ゆるやかな口元をしています。人から見ると、笑っているように見えます。

口を閉じている状態は、何かに集中している時に見られます。口を閉じ、耳もピンとした状態では何かに警戒している状態です。

口を閉じ、歯茎を見せるような状態は、相手に敵意を持ち威嚇している時に見られます。おもちゃで遊んでいて、興奮状態になっている時にも見られることがあります。知らない犬に歯をむき出しにされ唸られた場合には、近づかずに、その場所から離れるようにしましょう。

犬はこんな時どんな顔をする?

しぐさや顔のパーツの動きにより、犬の感情を知ろうとすることは可能です。では、犬は嬉しい時、楽しい時、悲しい時、怒っている時はどんな表情をするのでしょうか?

嬉しい時

出典:https://www.shutterstock.com

犬は嬉しい時には、眼を細め、耳はゆるやかに倒れており、口角が上がり、口は軽く開いていることが多いです。体は緊張しておらず、力を抜いた状態になっています。
飼い主さんを信頼し、体を預けており、体をすり付けることやお腹を見せることもあります。尻尾はゆるやかに振っている時もあれば、ブンブンと勢いよく振っていることもあります。

犬はリラックスしている時にもこのような表情をします。表情や立ち姿から犬が嬉しいのだとわかります。

楽しい時

出典:https://www.shutterstock.com

犬は楽しい時には、眼をしっかりと開き、耳はゆるやかに倒れています。

また、飼い主さんと遊んでいる時や、何かに集中している時には耳を立てることもあります。その際、口は軽く開いており、口角は上がっている状態です。

体の力は抜けていることが多いですが、飼い主さんと運動している時はすぐに動けるような態勢をしています。

表情だけでなく、ぴょんぴょんと跳ねることや、伏せの状態からお尻をあげるなどして、遊ぼう!と体全体で表現しています。

悲しい時

出典:https://www.shutterstock.com

犬は悲しい時には、眼は少し閉じた状態もしくは開いています。しかし、耳は後ろに垂れ下がり、口角は下がり、口も閉じています。元気がない様子で、首が短く見えることもあります。尻尾は振っていたとしてもゆるやかで、すぐに止まることが多いです。

悲しい表情をしている時は、いたずらをした時や体調が悪い時にも見られます。原因がわからない時には、犬の体調を確認することをおすすめします。

怒っている時

出典:https://www.shutterstock.com

犬は怒っている時には、眼は開き、瞳孔も開いている状態になっています。耳は後ろに倒れているケースとピンと立っているケースがあります。口角は上がっているものの、歯をむき出しにしています。また、唸り声をあげることもあります。

尻尾を低い位置でゆらゆらさせ、体を大きく見せるように肩が上げるようなしぐさをしている場合も怒っていると判断できます。

犬が怒っているようであれば、様子を見つつ、近寄るのは控えましょう。手を出すことで噛まれるケースもあります。犬の中には、表情に何も変化が見られないけれど、怒っている場合もありますので、注意が必要です。

犬は体全体で感情を表現する!

犬の正確な感情を知るためには、体のしぐさも見るようにしましょう。犬は感情を体全体で伝えてきます。
表情以外の感情を知ることができるポイントついてご紹介します。

尻尾

犬の尻尾は感情により動き方が異なります。

尻尾が上がっている状態は、何かに集中している時や警戒している時に見られます。
尻尾が下がっている状態は、不安な時、怖い時、何かに警戒している時、敵意がないと伝える時に見られます。
足の間に尻尾を巻き込んでいる時は怖がっている場合が多いです。
尻尾を振っている時は、嬉しい時、警戒している時です。尻尾を振っているからといって好意的ではない時もあります。表情と合わせて判断するようにしましょう。

鳴き声

犬の鳴き声は感情を知るためのヒントになります。
ワンワンと鳴く時は、嬉しい時、警戒している時、縄張りを守る時などに見られる声です。飼い主さんに何かを訴えている時にも見られます。
ウーと低い唸り声で鳴く時は、威嚇している時、怒っている時に見られます。犬の苦手なことをしている時には、それ以上やったら噛むよ、という犬からのサインでもあります。
キャンと高い声で鳴く時は、体のどこかが痛い時、驚いた時に見られます。犬の体調に何か問題がないか確認してあげましょう。
クーンと鳴く時には、悲しい時、寂しい時、叱られた後などに見られます。飼い主さんに甘えたい時にも見られます。

表情やしぐさを見てコミュニケーションをとろう!

出典:https://www.shutterstock.com

犬にも、人と同じように感情があります。喜怒哀楽以外に、緊張や恐怖、不安、などの感情もあり、それらの感情は犬の表情や体のしぐさを見ることで知ることができます。
しっかり愛犬を見てあげれば、犬の体調不良をいち早く知ることもできます。愛犬の表情を見てコミュニケーションをとってあげるようにしましょう。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

オススメ

新着記事