猫を飼うとゴキブリがいなくなるのは本当?ゴキブリ対策も解説

愛猫家の間では、「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」という話は有名です。
本当に猫を飼うと、家からゴキブリがいなくなるのでしょうか?
この記事では、猫を飼うとゴキブリがいなくなる噂の真相や、猫のためにできるゴキブリ対策について解説します。 2023年12月23日作成

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猫を飼うとゴキブリがいなくなるのは本当?

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まずは本題である、猫を飼うとゴキブリがいなくなるのは本当かどうかについて解説します。
猫ならではの理由に、思わず納得してしまうかもしれません。

ゴキブリは減るかもしれないが、いなくなるわけではない

結論から言うと、猫を飼うとゴキブリは減るかもしれませんが、完全にいなくなるわけではありません。
猫は逃げるものを狩ろうとする習性があるため、家の中にゴキブリがいると狩猟本能により、捕まえようとするでしょう。
それを繰り返すことで、結果的に家の中にいるゴキブリは減ることが予想されます。
しかし、逆に猫を飼うことでゴキブリを家の中に引きよせる可能性もあるでしょう。
なぜなら、猫を飼育する環境は、ゴキブリにとっても快適なものだからです。
猫の排泄物やキャットフードはゴキブリの餌になることから、猫を飼うことで逆にゴキブリを見かける回数が増えることもあるでしょう。

猫はゴキブリを捕まえて何をする?

猫はゴキブリを捕まえると、おもちゃのように手で遊んだり、猫によってはそのまま食べたりしてしまいます。
しかし、日頃からきちんと食事をしている猫であれば、あえてゴキブリを食べることもないでしょう。

それでは猫がゴキブリを捕まえて何をするのでしょうか。
それは、飼い主へのプレゼントです。
飼い主が寝ている隙に、そっとゴキブリを枕元に置いてくれることもあるでしょう。
これは猫から飼い主への贈り物なので、嫌がらずに猫を褒めてあげなければなりません。
もちろん飼い主からすれば起きて枕元に死んだゴキブリがいるのは勘弁してほしいので、日頃から家にゴキブリがでないように対策をする必要があります。

猫がゴキブリを捕まえることによる身体への影響はある?

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猫がゴキブリを捕まえると、当然ながら家からゴキブリは減るでしょうが、猫にはそれなりのデメリットもあるでしょう。
次に、猫がゴキブリを捕まえることによる身体への影響についてご説明します。

猫がゴキブリを食べても身体への悪影響は少ない

飼い主としては考えたくもない話かもしれませんが、まれに猫は捕まえたゴキブリを食べることがあります。
不衛生なイメージがあるゴキブリですが、湿気が高い環境が好きなだけで実はきれい好きなので、猫がゴキブリを食べても身体へ悪影響を及ぼす心配は少ないでしょう。

しかし、日頃からゴキブリの駆除剤を使用している場合は、ゴキブリを介して猫の体内にゴキブリの駆除剤が入ってしまうことがあります。
ゴキブリの駆除剤はゴキブリを死滅させるための薬なので、当然ながら猫へも悪影響はあるでしょう。
猫の体内にゴキブリの駆除剤が入り込むと、下痢や嘔吐などの中毒症状が現れる可能性があります。
猫を中毒症状から守るためにも、猫を飼っている家庭では燻煙剤やホウ酸団子などのタイプの駆除剤は使用しないようにしましょう。

猫がゴキブリを食べることで発症する可能性のある病気は?

基本的には、猫がゴキブリを食べても身体への悪影響はありません。
猫にとっては、たんぱく質が摂取できるためメリットがあるといっても過言ではないでしょう。

しかし、ゴキブリがサルモネラ菌の細菌や回虫、条虫などの寄生虫を持っている場合は、ゴキブリを食べることが原因でこれらの細菌や寄生虫による感染症を発症してしまうかもしれません。
そのため、やはり猫がゴキブリを食べるのは避けたほうが良いといえるでしょう。

猫のためにできる害虫対策とは?

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猫を飼うと家からゴキブリが減るのは嬉しいことですが、猫の身体への影響も考えると家にゴキブリが出る環境をどうにかしたほうが良いでしょう。
最後に、猫のためにできるゴキブリ対策をご紹介します。

家の中を清潔に保つ

先述したように、ゴキブリは猫の排泄物も餌にしてしまいます。
また、キャットフードが放置されていると、それもゴキブリは食べにやってくるでしょう。
ゴキブリを外から呼び寄せないようにするために、日頃から猫の排泄物をこまめに掃除したりキャットフードを置きっぱなしにしたりしないように、清潔を保つ必要があります。

ゴキブリの侵入を防ぐ

当然ながら、ゴキブリは外からやってきます。
単純な話をすると、外からのゴキブリの侵入経路を防ぐことで、ゴキブリは家の中に入ることはありません。
しかし、ゴキブリは3mm程度の隙間があれば通り抜けることができるといわれているため、簡単ではないでしょう。

具体的にできる対策を挙げるとすれば、玄関ドアや窓を開けっぱなしにしない、換気扇や排水溝にはフィルターやネットを使用するなどです。
また、エアコンの排気口からも侵入してくることがあるため、排気口にもネットなどを取り付けると良いでしょう。

猫がいても使用できる殺虫剤

猫を飼っていると、ゴキブリを発見しても殺虫剤を使用するのを躊躇してしまうでしょう。

しかし、猫がいても使用できる殺虫剤はあります。
おすすめなのは近年登場した、ゴキブリを凍らせるタイプの殺虫剤です。
凍らせるタイプの殺虫剤は、狙うのが難しいですがゴキブリへの効果は抜群で、猫への悪影響もありません。
また、凍らせるタイプの殺虫剤がない場合は、ピレスロイド系の成分が入った殺虫剤も良いでしょう。
しかしピレスロイド系の殺虫剤は低毒性だというだけで、猫にまったくの悪影響がないわけではありません。
そのため、ピレスロイド系の殺虫剤を使用する際は猫に当たらないように噴射しましょう。

猫を飼うとゴキブリが減る……かも?

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猫を飼っても、家の中からゴキブリがいなくなるわけではありません。
遊び好きな猫であれば、ゴキブリを捕まえて遊んだり食べたりするため、結果的に家の中のゴキブリは減ることもあるはずです。
しかし、猫がゴキブリを食べるのは飼い主の気分的にも悪いですし、場合によっては細菌や寄生虫に感染してしまう可能性もあるでしょう。
そのため、日頃からゴキブリ対策をして家の中にゴキブリが出ないように、注意する必要があります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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