足が短い猫種の特徴
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まずは、足が短い猫種の特徴をご説明します。
実は、足が短い猫種にはこれらの共通点があるのです。
マンチカンが基礎になっている
足が短い猫種と聞いて思い浮かべるのはマンチカンですが、足が短い猫種はどれもマンチカンが基礎となっています。
そもそも、マンチカンは突然変異で生まれました。
偶然足の短く胴体が長い猫が生まれてきたため、それをさらに交配させていってできた猫種が、マンチカンです。
その後マンチカンは国際的な猫血統登録団体に正式に登録され、マンチカンを基礎とした猫種が次々と生まれてきます。
もちろん交配を続ける中で足が短い猫が生まれないこともありましたが、試行錯誤を重ねて足の短い猫種を作っていったのだといわれています。
ちなみに、マンチカンが基礎となっているため、足が短いほかの猫種も性格がマンチカンに似ていることが多いです。
ほかの猫種に比べて歴史が浅い
足が短い猫は、ほかの猫種に比べると歴史が浅いです。
足が短い猫種は1900年代や2000年代に作られたため、猫種としての歴史はまだ100年未満でしょう。
そのため、マンチカンを含めて足が短い猫種のデータは十分にそろっていません。
特に遺伝的な病気があるかなど健康面のデータが少ないため、猫血統登録団体を含めたさまざまな団体による観察が続いています。
もしも足が短い猫を飼いたいのであれば、ほかの猫種と比べると参考にできないデータもあることを理解しておきましょう。
足が短い猫を飼う際の注意点
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足が短い猫を飼う際は、いくつかの注意点があります。
これらの注意点を守り、猫が快適に生活できるようにしましょう。
高い場所からの落下に気を付ける
猫は運動能力が高く、特に高い場所の上り下りも得意としています。
また、高い場所から落ちてしまった時にもしっかりと着地をすることが可能で、キャットタワーのような場所から落ちてしまった際も大怪我を負うことは少ないでしょう。
しかし、それは一般的な猫に限った話で、足が短い猫種はそうではありません。
足が短い猫種は、高い場所から落下してしまうと足腰に大きな負担がかかります。
また、足が短いためキャットタワーに一生懸命上り下りをしている時に、足腰を痛めてしまうこともあるでしょう。
そのため、もしも足が短い猫種を飼うのであれば、ステップの低いキャットタワーを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、足が短い猫種は活発であることが多いです。
「キャットタワーから落ちたら危ないから…」などとは考えず、運動不足にならないためにもキャットタワーを設置してあげましょう。
椎間板ヘルニアのリスク
足が短い猫種は、胴体が長い傾向にあります。
胴長短足の猫は、短い手足で長い胴体を支えなければなりません。
つまり、常に背骨や手足の関節に負荷がかかった状態になります。
そのため、足が短い猫種はほかの猫種に比べて椎間板ヘルニアのリスクが高いです。
椎間板ヘルニアは重症化すると歩くこともできなくなることから、日頃からソファやベッドなどから下りるためのステップを用意するなどの対策が必要になるでしょう。
もしも猫の足を触って痛がるような素振りをみせたり歩き方に異常がみられたりする場合は、早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
肥満に注意
足が短い猫種がもっとも気を付けなければならないのが、肥満です。
肥満は、言うまでもなく足腰への負担がかかります。
足腰への負担がかかると、先述した椎間板ヘルニアのリスクも高くなるでしょう。
そのため、足が短い猫種を飼うのであれば、食事や運動の管理を徹底する必要があります。
足が短い猫種4選
最後に、足が短い猫種を4種類ご紹介します。
これら以外にも足が短い猫種はいますが、どれもマンチカンが基礎となっています。
マンチカン
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足が短い猫種としてもっとも有名なのが、マンチカンです。
愛嬌のある可愛らしい顔と胴長短足の身体が人気のマンチカンですが、はじめて生まれたのは1944年です。
先述したように突然変異によって生まれたもので、第二次大戦後には本格的にマンチカンの交配が始まります。
マンチカンは遊び好きで人懐こい性格をしているため、はじめて猫を飼う人でも問題なく飼うことができるでしょう。
ちなみに、足が短いマンチカンは全体の2割程度といわれており、ほとんどがいわゆる「足長マンチカン」になります。
ミヌエット
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短い足とふわふわの被毛が特徴的なミヌエットは、マンチカンとペルシャを交配してできた猫種です。
マンチカンの好奇心旺盛な性格とペルシャのおっとりとした甘えん坊な性格を足して割ったような性格で、とても飼いやすい猫種といえます。
はじめて会う人であっても、警戒心を見せることは少ないでしょう。
ジェネッタ
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ジェネッタは、マンチカンとベンガルを交配させて生まれた猫種です。
マンチカンの可愛らしさとベンガルの野性的な模様を掛け合わせたような見た目が特徴的ですが、2006年に誕生した猫種で歴史はかなり浅いです。
猫によっては警戒心が強い場合もありますが、飼い主には甘えん坊であることが多いでしょう。
キンカロー
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1990年頃に誕生したキンカローは、マンチカンとアメリカンカールを交配させています。
短い足とカールした耳が特徴で、ほかの足が短い猫種と比べても動体が短いです。
性格は活発で遊び好きでありとても賢いため、根気よく教えたら簡単な芸も覚えてくれるでしょう。
足が短い猫種は足腰の負担に注意
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足が短い猫種は、誕生して100年も経っておらず、歴史は浅いです。
どれもマンチカンが基礎となってはいますが、まだデータが十分に集まっていないため、健康面の遺伝があるかどうかなどもはっきりとわかってはいません。
ただし、足が短いことから足腰への負担が大きく、高い場所からの落下などの怪我には十分に注意する必要があるでしょう。
今回ご紹介した猫種以外にも足が短い猫種は数種類いますが、どれもマンチカンが基礎となっているためとても可愛い外見をしています。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。