猫の耳の中はどうなってる？耳の病気や耳掃除の方法をご紹介

猫の耳は外耳、中耳、内耳に分かれており、耳介から鼓膜までを外耳道といいます。猫の外耳道はL字型になっています。
代謝された外耳道表面の皮膚片や腺からの分泌物が混じりあったものが耳垢となり、耳の自浄作用で外に耳垢が外に出されます。

耳のニオイがきつい、耳垢の量が多い、痒みがあるなどの症状がみられるときは耳の病気を発症している可能性があるため注意しましょう。

耳の病気は痒みや赤みなどがみられることが多く放置することにより耳の聞こえが悪くなる可能性もあります。早めに異変に気づき動物病院を受診することが望ましいです。
ここでは、気を付けたい猫の耳の病気について解説します。

外耳炎とは、外耳道に炎症が起こる病気です。
外耳炎の原因は細菌、ウイルス、真菌（カビ）、寄生虫などがあげられます。免疫力が低下したときに発症しやすくなります。さらに垂れ耳の犬は湿気が耳の中にこもりやすいため外耳炎を発症しやすい傾向があります。

耳の赤みや痒み、耳垢の量の増加、ニオイがきつくなるなどの症状がみられます。進行するとさらに炎症が進みます。猫が耳を引っ掻くため顔に傷が付き皮膚炎を起こすこともあります。

外耳炎も放置すると耳の聞こえが悪くなることもあり最悪全く耳が聞こえなくなってしまうこともあります。

中耳炎とは、鼓膜の奥の部分が炎症を起こす病気です。
鼓膜の奥は神経が近くにあるため進行すると神経症状がみられることもあります。外耳炎がひどくなることで中耳炎になることもあるため、猫が耳を気にする様子が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。

耳の中に腫瘍ができることもあります。症状はできる部位にもより異なります。猫が耳を気にすることも多くあるため、猫の様子がいつもとおかしい場合は早めに動物病院を受診しましょう。

猫の耳掃除はそこまで頻繁に行う必要はありません。1週間に1度程度、耳の中を確認し、汚れているときは優しく汚れを拭き取ってあげるくらいがおすすめです。
ここでは、猫の耳掃除の方法についてご紹介します。

耳掃除を行うときは
・イヤークリーナー
・コットン
を用意しましょう。

綿棒は外耳道を傷つけてしまう可能性があるため使うことを控えましょう。

猫の耳掃除は清潔なコットンにイヤークリーナーを染み込ませ外耳を軽く拭き取ります。拭き取るときは優しくし力強く拭き取らないようにしましょう。
見える部分を拭き取り耳の奥は拭き取らず、耳垢の量が多い、ニオイが気になる場合は耳掃除をする前に動物病院を受診しましょう。

猫の耳掃除の注意点としては、奥まで無理に行わないことです。耳掃除は耳を綺麗にすることはできますが、慣れていないと逆に汚れを耳の奥に押し込んでしまう可能性もあります。さらに、外耳道を傷つけてしまうこともあり、外耳炎を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
耳の奥が汚れているときは、動物病院を受診して獣医師に診てもらうこともおすすめです。

猫の耳掃除にはいくつかのグッズが必要です。簡単に耳掃除を行うことができる便利なグッズも販売されています。

動物病院でも使用されている耳洗浄液です。耳の中に入れて揉み込むこともできますが、鼓膜が破れているときは危険なため、コットンに耳洗浄液を付けて耳介の汚れを拭き取ることがおすすめです。

簡単に耳掃除ができるシートです。手に巻き付けるもしくはそのまま耳を拭き取るだけで簡単に清潔にできます。

天然成分で作られた耳洗浄液です。コットンにつけて拭き取ることで耳を清潔にできます。

犬猫用のオーガニックコットンです。耳掃除や歯磨き、顔周りを清潔にするときなど色んなシーンのときに活用することができます。

猫の耳は、基本的に耳垢は自然に排出されるため、汚れにくい傾向があります。しかし、体調を崩しているときや細菌や寄生虫などに感染されたなどにより耳の病気を発症します。
耳の病気は放置してしまうと他の病気を発症してしまうことや、耳の聞こえが悪くなることもあるため、早めに動物病院を受診しましょう。