猫が早朝に起こしに来るのはなぜ?理由と対処方法を解説

猫は、早朝になると飼い主を起こしに来ることがあります。
休日であれば、「もっと寝ていたいのに……」と困ってしまう人もいるでしょう。
この記事では、猫が早朝に起こしに来る理由と対処方法を解説します。 2023年07月14日作成

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猫が早朝に起こしに来る理由とは?

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まずは、猫が早朝に起こしに来る理由をご説明します。
理由がわかれば、飼い主も思わず納得してしまうかもしれません。

お腹がすいたから

猫は、朝が近づくにつれお腹がすいてきたのかもしれません。
夕食から数時間経ち、かつ朝は猫が活発になる時間帯ということもあり、早朝にはお腹がすいてしまうのでしょう。
毎日決まった時間に食事をする猫は、早朝に飼い主を起こしに来ることが多いです。
逆に、常にキャットフードを出しっぱなしにしているのであれば、食器の中が空になっている時以外に猫が空腹で起こしに来ることはありません。

トイレを掃除してほしい

猫は、とてもきれい好きな動物です。
そのため、「トイレが汚いから掃除してほしい!」と飼い主に伝えているのかもしれません。
トイレ掃除をした直後に猫がトイレに入ると、「せっかくいま掃除したばかりなのに!」と感じることもあるでしょうが、これも猫がきれい好きだからです。
猫は、トイレ掃除は飼い主が行うものだと理解しているため、早朝や夜中など時間を問わずにトイレ掃除を催促するのでしょう。

飼い主に甘えたいから

これは子猫に多いですが、早朝になると甘えたくなる猫もいます。
早朝は猫がテンションの高くなる時間帯なので、それに合わせて子猫の「飼い主に甘えたい」という気持ちも強くなるのでしょう。
特に、子猫の頃に母猫と離ればなれになってしまい、十分に母猫に甘えられなかった猫に多くみられます。

飼い主と遊びたいから

猫によっては、飼い主と遊ぶために早朝に起こしに来ることもあります。
特にテンションの上がりやすい早朝は、猫の体力も有り余っているのでしょう。
ひとり遊びが得意な猫であれば、ひとりで部屋中を走り回って欲求を解消しますが、甘えん坊な性格の猫であれば飼い主を遊びに誘ってくることもあります。

認知症

悲しいことですが、猫も年齢を重ねると認知症を発症することがあります。
人間のように食事をしたかどうかを忘れる猫もいますが、昼夜の区別がつかなくなることもあるのでしょう。
そのため、猫は早朝であっても時間の区別がつかなくなり、思わず飼い主を起こしてしまうのです。

猫は夜行性?

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猫は夜行性だと言われていますが、それではなぜ早朝に起こしに来るのでしょうか?
次に、猫は夜行性かどうかについて解説します。

猫は薄明薄暮性

実は、猫は夜行性ではなく薄明薄暮性です。
薄明薄暮性とは聞き馴染みがないかもしれませんが、簡単にいうと早朝や夕暮れなどの薄暗い時間帯に活動的になることをいいます。
猫が薄明薄暮性である理由はさまざまですが、主に涼しい時間帯に行動できるという点と、薄暗いため狩りをしやすいという点でしょう。

飼い猫は飼い主に生活リズムを合わせることも

飼い猫として長い間人間といっしょに生活をしている猫は、飼い主の生活リズムに合わせてくれることもあります。
夜中は飼い主といっしょに寝て、朝になると朝ごはんを食べて少し運動をし、昼寝を挟んで夜には再度飼い主といっしょに遊んで過ごします。
しかし、やはり野生の本能からなのか、まれに薄明薄暮性の名残で早朝からテンションが上がってしまうことも多いのでしょう。

猫が早朝に起こしに来る時の対処方法

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飼い主によっては、猫に起こされずにぐっすりと眠りたいという人もいるはずです。
最後に、猫が早朝に起こしに来る時の対処方法をご紹介します。

夜ごはんの時間を遅くする

猫が早朝にお腹がすかないように、夜ごはんの時間を遅くするのもおすすめです。
いつもの夜ご飯の時間を1時間遅くするだけでも、早朝に猫が起こしに来ることは少なくなるでしょう。
また、夜ご飯を2回に分けるのもおすすめです。
17時1回、21時に1回と2回に分けて夜ごはんを与えることで、満足感も得ることができるでしょう。

食事時間を徹底する

夜ごはんの時間を遅くするのではなく、食事時間を徹底するのも良いでしょう。
猫がどれだけ起こしに来ても動じずに、いつもの時間に食事を与えます。
それを繰り返し行うことで、猫は飼い主への要求は通らないと学習するはずです。
しかし、そもそもの食事量が足りない場合などは、やはり空腹に我慢できずに何度も飼い主を起こしに来てしまいます。
もしかしたら食事量や時間が適切ではないことも考えられるため、一度獣医師に猫の食事について相談してみてはいかがでしょうか。

こまめにトイレ掃除をする

猫が早朝のトイレ掃除を催促してこないように、日頃からこまめにトイレ掃除をするのも効果的です。
特に寝る前にトイレ掃除をすることで、トイレが我慢できないほど汚れてしまうことはないでしょう。
しかし、猫の多頭飼いをしている場合は、ほかの猫の排泄物などでトイレが汚れる可能性があります。
猫の多頭飼いをしているのであれば、トイレを複数個設置するのも良いでしょう。

寝る前に思い切り運動させる

猫が寝る前に、猫じゃらしなどで思い切り遊んであげましょう。
猫が疲れるほど運動をさせることで、朝までぐっすり寝てくれることが期待できます。
また、猫と遊ぶことはコミュニケーションにも繋がるでしょう。

動物病院へ連れて行く

猫がシニア猫と呼ばれる年齢であれば、認知症も疑われます。
猫が早朝に起こしに来る理由を探るために、一度動物病院へ連れて行っても良いでしょう。
シニア猫は、老化によりさまざまな異変が起こります。
そのため、認知症でなくとも何らかの病気が原因で、飼い主に知らせようとしている可能性まるでしょう。
獣医師に診せることで、猫が早朝に起こしに来る意外な原因が判明するかもしれません。

猫が早朝に起こしに来るのは仕方ない?

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猫は、薄明薄暮性の動物です。
薄明薄暮性の動物は、早朝や夕方になると活発に行動します。
そのため、猫が早朝に起こしに来るのは、仕方のないことかもしれません。
しかし、猫によっては空腹や要求などが理由の場合もあります。
また、高齢の猫であれば認知症などの病気が原因となっていることもあるでしょう。
猫が早朝に起こしに来る理由を探り正しい対処をすることで、朝までぐっすりと寝られるようになるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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