猫はなぜ早起きなの?起こされて悩む人に向けた対処方法もご紹介

夜は愛猫といっしょに寝たはずなのに、朝起きると猫がリビングでくつろいでいたり一人遊びをしていたりといった経験がある人は多いでしょう。
なぜ、猫は早起きなのでしょうか?
この記事では、猫が早起きをする理由と、早朝に猫に起こされて困っている人に向けた対処方法について解説します。 2022年01月23日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫と暮らす猫のカテゴリ - 猫と暮らす
  • VIEW:21,394

猫が早起きをする理由

出典:https://www.shutterstock.com

まずは本題である、猫が早起きをする理由について見ていきましょう。
猫の早起きは、本能的なものなのでしょうか?

狩りをする時間だから

早朝は、猫にとって狩りをする大切な時間です。
外がうっすらと明るくなってきた時間帯は、ほかの動物には視界も悪く過ごしにくいですが、薄明薄暮性の猫にかかればまったく不自由なく歩き回ることができます。
薄明薄暮性とは、明け方と夕方のうっすらと外の明かりがある時間帯に行動する動物のことです。
ほかの動物の視界が悪い中に行動をすることで、狩りをしやすくなります。
もちろん室内飼いをしている猫に狩りは必要ありませんが、やはり本能的に早起きをしてしまうのでしょう。

運動不足だから

運動不足な猫は、早朝に起きたくなくても身体が目覚めてしまうことがあります。
そんなときには、早朝からひとりで走り回って運動不足を解消することがあるでしょう。
夕方や早朝に猫が「ひとり運動会」を始めるのは、運動不足が原因であると考えられます。

お腹がすいたから

猫は、犬のように出された食事をすべて食べることは少ないです。
これは猫の本能によるもので、食事をすべて食べ切ってしまわずに、あとから残しておいた分を食べるという習性があります。
理由としては、ねずみなどの小動物をまとめて狩ることができないため、1つの食料を長持ちさせるために小分けにして食事をすることが挙げられます。
しかし、飼い主が「もういらないのか」と思って食事を下げてしまうと、猫はすぐにお腹が減ってしまうでしょう。
お腹が減った時間帯が早朝であれば、猫は寝れずに早起きをしてしまいます。

猫が早朝に飼い主を起こしに来る理由

出典:https://www.shutterstock.com

目覚ましが鳴る前に、猫に起こされた経験がある人は多いはずです。
なぜ、猫は早朝にわざわざ飼い主を起こしに来るのでしょうか?

お腹がすいたから

先述した通り、猫はお腹がすいて早朝に起きてしまったため、食事がしたくて飼い主を起こすことがあります。
特に早朝は猫が活発になる時間帯なので、お腹がすきやすいです。
当然ながら、猫は食事を出してくれるのは飼い主だと理解しているため、わざわざ大きな鳴き声で飼い主を起こしに来るのでしょう。

トイレを掃除してほしい

猫はきれい好きな動物のため、汚れたトイレを好んで使用しません。
そのため、「トイレ掃除をしてほしいんだけど…」と、飼い主を起こしてトイレ掃除をしてもらおうとします。
その要求のタイミングが、たまたま早朝だったという可能性もあるでしょう。

いっしょに遊びたい

運動不足で目覚めてしまった猫は、ひとりで走り回って運動不足を解消しようとします。
しかし、時には飼い主といっしょに遊びたいときもあるでしょう。
そんなときには飼い主の下へ行き、「いっしょに遊ぼうよ!」と早朝でありながら遊びに誘ってくれているのかもしれません。

飼い主に甘えたい

子猫に多いのが、飼い主に甘えたいから早朝に起こすという理由です。
薄明薄暮性である猫は、早朝にはテンションが高い傾向にあります。
高いテンションのまま、飼い主に甘えているのでしょう。
また、子猫以外にも母猫に甘える機会の少なかった猫も早朝に甘えに来ることがあります。

痴呆症

シニア猫で痴呆症を発症してしまった猫は、昼夜の区別がつかなくて飼い主のことを起こしてしまっているのかもしれません。
この場合は、飼い主の近くへ来るわけではなくて、リビングなどで大きな声を出しているでしょう。

猫に起こされて困っている人へ向けた対処方法

出典:https://www.shutterstock.com

最後に、猫に起こされて困っている人に向けた対処方法をご紹介します。
これらの対処をすれば、猫が早朝に起こしに来なくなるかもしれません。

食事時間以外に食べ物を与えない

食事時間以外に食べ物を与えないことで、猫はお腹がすいていても飼い主のことを起こしに来なくなります。
毎朝決められた時間に食事を与えると、猫は「この時間まで待たないと食事がもらえない」と理解するようになるはずです。
しかし、猫がお腹をすいているからといって決められた時間外に食事を与えてしまうと、猫は「飼い主にねだればいつでも食事がもらえる」と考えてしまいます。
もしも猫が毎朝空腹で起こしに来るようであれば、夜ご飯の時間を少し遅くするなどの工夫をすると良いでしょう。

トイレを何個か用意する

トイレをこまめに掃除することも大切ですが、飼い主の寝ている時間はどうしてもトイレ掃除をすることができません。
そのため、トイレを何個か用意することをおすすめします。
トイレが数個あれば、猫はきれいなトイレで用を足すことができるでしょう。
これは、多頭飼いをしている場合にもおすすめの方法です。

夜にいっしょに遊ぶ

飼い主の寝る前に、猫と思い切り遊ぶのもひとつの対処方法として挙げられます。
猫の運動不足が解消すれば、早朝に猫が起きてしまうことも少なくなるでしょう。
猫の体力をみながら、大体15分程度を猫じゃらしなどで遊んであげると良さそうです。

多頭飼いをする

多頭飼いをすると、猫同士で遊んだり寝たりするため、運動不足になる可能性が低くなります。
また、猫同士がいっしょに寝ることで、飼い主に甘える必要もなくなるでしょう。
もちろん多頭飼いにはそれ相応の責任がありますので、よく考えてから飼うことをおすすめします。

猫が早起きをするのはいろいろな理由がある

出典:https://www.shutterstock.com

猫が早起きをするのは、狩りをするためなどの本能的な理由から、お腹がすいたなどの理由までさまざまです。
早朝に猫に起こされて困っている人の対処方法としては、猫が早起きをする理由を排除してあげることでしょう。
お腹がすいているのであれば食事時間を遅くして、運動不足であればいっしょに遊ぶなど、理由に沿った対処をすることで猫に起こされることは少なくなるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事