迷い犬を保護した時はどうしたら良い?対処方法をご紹介

「飼い犬のようだけど、近くに飼い主がいない……」と、迷い犬と思わしき犬を見つけたけど、どうしたら良いかわからないという人もいるでしょう。
もし迷い犬を見つけた場合は、正しい対処をすることが大切です。
この記事では、迷い犬を保護した時の対処方法や注意点を解説します。 2023年05月21日作成

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迷い犬への接し方

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まずは、迷い犬への接し方をご紹介します。
迷い犬の不安な気持ちを、少しでも和らげてあげましょう。

遠くから話しかける

迷い犬を見つけたらすぐに近づくのではなく、まずは遠くから話しかけてみましょう。
「どこから来たの?飼い主さんはいないの?」と優しく声をかけて、犬がどのような反応をするのかチェックします。
警戒心の強い犬であれば、この時点で威嚇をしたり怖がったりするはずですが、犬によっては尻尾を振って近づいてくることもあるでしょう。
そして犬が警戒していないようであれば、次のステップに進みます。

しゃがんで犬が近寄るのを待つ

犬に警戒心が見られないようであれば、しゃがんで犬が近寄るのを待ちましょう。
「大丈夫、怖くないよ」などとなるべく高く小さな声で言うことで、犬は安心するはずです。
もしも迷い犬が近づいてきたら、すぐに触ったり抱きかかえたりするのは止めましょう。

手を出してにおいを嗅がせる

迷い犬は、どれだけ人懐こい性格であっても知らない人に突然触られることを嫌がります。
そのため、犬が近づいてきたら手を出してにおいを嗅がせてあげましょう。
多少警戒しながらも相手のにおいを嗅ぐことで、犬は相手が緊張していないか、敵意があるかなどをある程度は理解します。

リードや首輪を持つ

迷い犬の警戒心が解けてきたら、迷い犬に付いているリードや首輪を持って、保護を完了しましょう。
突然抱きかかえるよりも、リードを持つほうが安心です。
もしもリードや首輪が付いていない時は、ビニール紐などで代用しましょう。
可能であれば、第三者に手伝ってもらってビニール紐や首輪の代わりになるものを取りに行ってもらうことがおすすめです。
自分で代用品を取りに行ってしまうと、その間に迷い犬を見失ってしまう可能性もあります。

迷い犬を保護した時の対処方法

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迷い犬を保護した時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?
正しい対処をして、迷い犬を飼い主の下へ帰してあげましょう。

寒さや暑さ対策をする

迷い犬を保護した時は、気温や環境に合わせて寒さや暑さ対策をしてあげましょう。
寒い時期であれば、毛布などで優しく包んであげて、暑い時期であれば日陰に移動します。
可能であれば、コンビニなどで犬用おやつやドッグフードなどを購入し、与えて安心させてあげるのも良いでしょう。

警察へ届け出る

迷い犬を保護した時には、警察へ届け出ましょう。
愛犬家にとって犬は家族同然のものですが、警察に行くと犬は落とし物として扱われます。
落とし物は警察で管理をする必要があるため、まずは警察に連れて行かなければなりません。
最寄りの交番や警察署へ行き、迷い犬を保護したことを伝えましょう。

保健所へ連絡する

迷い犬を保護して警察に届け出たら、次は保健所に連絡しましょう。
愛犬が迷子になってしまった飼い主は、ほぼ間違いなく近隣の保健所に連絡することでしょう。
迷い犬が飼い主の下へ帰れるようにするためには、保健所にも連絡しておくとスムーズに進むはずです。

SNSで呼びかける

迷い犬の写真を撮って、SNSで呼びかけるのも良いでしょう。
SNSは不特定多数の人が情報を共有するため、巡り巡って飼い主の下へ届くことがあります。
また、SNSで情報を共有する時には、迷い犬の写真や保護した場所、届け出た警察署名などを記載しておくと良いでしょう。

周辺のペットショップやトリミングサロンに情報共有する

迷い犬は、よほどのことがない限り迷子になった場所から遠くまでは離れません。
そのため、迷い犬を保護した周辺のペットショップやトリミングサロンに情報共有をすることで、飼い主が見つかる場合もあるでしょう。
また、可能であれば張り紙などで対応してもらうのもおすすめです。

迷い犬を保護する際の注意点

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最後に、迷い犬を保護する際の注意点を解説します。
トラブルを避けられるように、きちんとチェックしておきましょう。

怪我をしない・させない

迷い犬を保護する時は、自身が怪我をしないように気を付ける必要があります。
特に警戒心が強い迷い犬を保護する時には、噛まれたり引っかかれたりするのに注意しましょう。
また、迷い犬ではなく捨て犬や野良犬の可能性もあり、人間不信に陥っていることも考えられます。
人間不信の犬は、人間に対して攻撃的になることもあるため、十分に注意しなければなりません。
また、無理やり迷い犬を保護しようとして、犬を怪我させる可能性があることも注意しましょう。

勝手に飼ってはいけない

迷い犬が可愛いからといっても、勝手に飼ってはいけません。
先述したように、迷い犬は落とし物に当たります。
落とし物を勝手に所有するのは、当然ながら罰せられることもあるでしょう。
そのため、迷い犬を見つけたらまずは警察や保健所に連絡をして、その後飼い主が現れないようであれば、里親として名乗り出るという流れになります。
ちなみに、事前に警察や保健所に「飼い主が見つからなかったら迷い犬の飼い主になりたい」という旨を伝えておくことで、スムーズに話が進むでしょう。

迷い犬を保護したら警察へ連絡しよう

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もしも迷い犬を見つけたら、すぐに近寄らずに犬が警戒心を解いてくれるのを待ちましょう。
迷い犬の警戒心が解けたら、寒さや暑さ対策をして安心させてあげます。
その後は警察へ連れて行き、書類の記入など必要事項を進めましょう。
また、警察へ届け出た後は保健所や保護施設などに連絡をしておくことで、飼い主が見つかりやすくなります。

「飼い主がいなくてかわいそうだから……」と感じても、勝手に迷い犬を飼ってはいけません。
迷い犬が飼い主の下へ帰れるように注力して、飼い主が見つからなかった時に飼い主として名乗り出ると良いでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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