【犬の気持ちがわかる?】犬の感情を知るためのポイントとは

「動物は感情を持たない」と、過去の有名な哲学者たちは声をそろえ唱えていました。しかし、普段から動物と生活をしているとわかるように、嬉しい・悲しいといった彼らの感情を感じることは多くあります。そこで今回は、行動やしぐさから愛犬の感情を知る方法について考えていきます。 2022年09月30日作成

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言葉を話せない犬の感情を読み取る方法にはどのようなものがあるのでしょうか?愛犬の行動やしぐさから、その感情を理解する際のヒントとして当記事をお役立てください。

犬は感情を持っているのか

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これまでにも動物は感情を持っているのかについてさまざまな研究が行われてきました。現在においてもそのすべてが解明されたわけではありませんが、近年になり犬の感情についておもしろい研究結果が発表されています。

2015年、麻布大学の研究により、犬と人間が見つけ合うことで「オキシトシン」別名「幸せホルモン」の濃度が上昇することがわかりました。

オキシトシンは安心や幸福感を感じた際に分泌濃度が高まるホルモンとして有名です。

そのことから、今回の実験により犬は人間(飼い主)と目を合わせることで、安心感や幸福感という安らぎの感情を抱くことが判明したといえます。

もちろん、犬の感情をすべて理解するまでには至っていませんが、「動物は感情を持っていない」とするこれまでの認識は、改められるべきものになったといえるでしょう。

犬の感情を知るためのポイント

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犬はみずからの感情を言語化できません。そのため、行動やしぐさ、鳴き声を活用しています。

近年では犬や猫の鳴き声を分析し翻訳するアプリや装置が開発されていますが、その精度は何ともいえません。

次章でご紹介する犬の行動やしぐさからみる感情表現については、これまでの研究によって人間がそう認識しているものでしかありません。例えば、「尻尾を振っていたら喜んでいるんだ!」などがその典型です。

すべての犬種、すべての個体がその通りに感情表現するとは断言できないため、愛犬と接する際の参考程度として捉えていただければと思います。

犬がみせる感情表現の行動やしぐさ 

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犬がみせる感情表現の行動やしぐさを、目(視線)・耳・尻尾・鳴き声に分けてご紹介します。
あなたの愛犬がこれらの行動やしぐさを取っていないか、ぜひ確認してみましょう。

犬がみせる感情表現【目(視線)編】

●目をそらす 
犬が目をそらす行動は、相手に対する敵意がないことを表しています。また、飼い主に強く怒られたあとなど、不安や恐怖を感じている際にもみられる行動のひとつだとされています。

●上目づかい
犬の上目づかいは、飼い主に対して「遊んでほしい」「かまってほしい」という気持ちからくる行動です。そのほかにも、エサや散歩などを飼い主に要求する際にもみられるようです。

●まばたき
犬がまばたきするのは不安や緊張を鎮めるためだといわれています。また、目をそらす行動と類似した「敵意のなさ」を表現する際にも用いられているようです。
※目の病気によりまばたきが多くなる場合もあります。涙の量や目やにが増加したなど、異常な症状がみられたときは獣医師の診察を受けてください。

●目を細める
犬が目を細めるのは嬉しさや安心感を抱いているときです。同時に耳を後ろへ寝かせているようであれば、愛犬がリラックスしている状態なのだと思ってよいでしょう。

犬がみせる感情表現【耳編】

●耳をピンと立てている
犬が特定の方向に向かって耳をピンと立てているときは集中状態にあると考えられます。例えば、聞いたことのない音が聞こえた、知らない人が近づいてくるなど、その場面はさまざまです。
また、自然な方向に耳が向いている状態で立っているようであれば、それはリラックス状態をしめしています。

●耳を後ろに倒している
犬が耳を後ろに倒すのは、リラックスした状態であることをあらわしています。このとき、口角があがっているようなら、なにか嬉しいことがあったのだろうと推測できます。
一方、耳を倒したうえで同時に尻尾が下がっているようなら、それは恐怖や緊張状態をあらわしているようです。

犬がみせる感情表現【尻尾編】

●尻尾を高くあげ素早く振る
犬が尻尾を高くあげ素早く振るのは、嬉しい気持ちが抑えきれずテンションがあがっているときです。飼い主と戯れているときや、ほかの犬を遊びに誘うときによくみられます。

●ゆっくり振っている
尻尾をゆっくり振っているときはリラックス状態を示しています。しかし、腰の位置よりも少しだけ高い位置で尻尾をユラユラさせている場合は、獲物に飛びかかろうとしているサインです。唸り声を同時にあげているようであれば、攻撃性が高まっている証拠なので、あまり刺激しないようにしましょう。

●尻尾を足の間に巻き込んでいる
犬が尻尾を足の間に巻き込んでいる場合は、強い恐怖心や相手に対して降参の意思をあらわしています。
ほかの犬と喧嘩したあとなどによくみられ、体をできるだけ小さくすることで攻撃の意思がないことを伝えているといわれています。

犬がみせる感情表現【鳴き声編】

●「キャンキャン」と高い声で鳴く
犬が高い声でキャンキャンと鳴く場合の解釈には2パターンあり、ひとつは不安や緊張からくるものです。
例えば、散歩の途中で見知らぬ犬とすれ違った際にキャンキャン甲高い声で鳴くのは、相手(犬)に対して不安を感じていることを示します。

ふたつ目に考えられるのは、飼い主に対する要求鳴きです。エサや散歩、かまってほしいときなど、飼い主に向けてキャンキャン甘えたような声を出します。

●「ウー」と低い声で唸り声をあげる
低いトーンで唸り声をあげるのは、相手に対する敵対心のあらわれです。例えば、犬同士のケンカや飼い主への反抗時によくみられます。このとき、牙をむき出しにして威嚇するようであれば、攻撃性が高まっている証拠なので不用意に手を出さないようにしましょう。

●「ワォーン」と遠吠えのように鳴く
犬がワォーンと遠吠えのように鳴くのは、寂しさを感じているからです。犬の祖先の狼は鳴き声によって仲間の位置を探す、絆を確かめるといった習性を持っています。
愛犬がこのような鳴き方をしているようであれば、寂しさからストレスがかかっている状態かもしれません。できるだけ一緒の時間を過ごすなど、愛犬との接し方を工夫してみてください。

愛犬の状況にあった解釈をしてあげましょう

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犬は人間のように言葉で気持ちを表現できないため、その行動やしぐさから読み取ってあげなければいけません。そのため、日頃から愛犬の様子をじっくり観察することが飼い主には求められます。

あなたの愛犬がどのような状況に置かれているのかを把握したうえで、今回ご紹介したさまざまな感情理解の解釈をうまく活用してみてくださいね!

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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