こんなこと考えてたの!?鳴き声からわかる犬の気持ち

犬と生活をしていると、さまざまな鳴き声を聞くことがあります。楽しそうに鳴くこともあれば、寂しそうに鳴くこともあるでしょう。
この記事では、犬の鳴き声からわかる犬の気持ちについて解説します。
犬は話すことができないため、ひとつの参考にしてみてください。 2020年08月16日作成

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高い鳴き声からわかる犬の気持ち

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まずは、高い声で鳴くときの犬の気持ちを見てみましょう。
高い声といってもさまざまな種類があるため、愛犬の鳴き方を見ながら判断してみると良さそうです。

「ワン!」と鳴くとき

犬が高い声で「ワン!」と鳴くときは、嬉しい気持ちを全面に出しているときです。
また、犬といっしょに遊んでいるときに高い声で鳴くときも、喜びを伝えています。
喜んでいるときは、尻尾をぶんぶんと左右に振りながら鳴くことが多いです。

「キャン!」と鳴くとき

犬が高い声で「キャン!」と鳴くときは、飼い主に対して何か要求をしている可能性があります。
「ご飯をちょうだい」や「散歩に行きたい」と伝えたいときには、そこら中に響き渡るような高い声で鳴いて要求をするでしょう。
この要求鳴きには、後述しますが絶対に応えてはいけません。
また、突然高い声で「キャン!」と鳴くときは、犬が痛みを感じたサインでもあります。
さらに強い痛みを感じると「キャイン!」などと鳴くため、どこか身体に異変がないかチェックしたほうが良いかもしれません。
心配であれば、犬の身体を満遍なく触ってみみましょう。
どこか痛がっているようであれば、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
ちなみに、子犬がほかの犬に「噛まれたら痛いよ!」と伝えるために鳴くときもあります。
子犬は噛む力の加減がわからないため、子犬同士で遊んでいると強く噛んでしまうこともあるでしょう。
そうしたときに高い声で鳴くことで、子犬同士で勉強をし合っているのです。

「クゥーン!」と鳴くとき

犬は高い声で「クゥーン!」と鳴くことがあります。
それは、飼い主に対して服従をしているサインです。
鼻を鳴らすように飼い主にお腹を見せることで、「私はあなたにまったく敵意はありません」と伝えているのでしょう。

低い鳴き声からわかる犬の気持ち

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それでは次に、低い声で鳴くときの犬の気持ちを解説します。
低い声で鳴いているからといって、後ろ向きの気持ちばかりではないことを知っておきましょう。

「ワン!」と鳴くとき

低い声で「ワン!」と鳴くときは、飼い主に対してやめてほしいという気持ちがあります。
身体をむやみに触ったり、触られたくない場所に飼い主の手が伸びたときには、「やめてくれ!」といわんばかりに低い声で一度だけ鳴いて静止をするのです。
また、低い声で連続して鳴くときは、相手に対して警戒していることを伝えています。
「これ以上近づくと噛むぞ!」という気持ちを込めて、低い声で相手に警告をしているのです。
警察犬が防衛訓練の際は、このように低い声で鳴きます。

「クゥーン」と鳴くとき

低い声で「クゥーン」と鳴くときは、飼い主に対して何かを要求しているサインかもしれません。
甘えながら要求をしているときに見られることが多く、飼い主からおやつがほしいときなどは甘えたような声で鳴きます。
また、寂しいときや不安を感じているときにも、同じように鳴くことが多いです。

「ウゥーッ」と鳴くとき

低い声で「ウゥーッ」と鳴くときは、注意したほうが良いかもしれません。
相手に対して威嚇をしていたり、警告として鳴くときには、唸り声に近い声で鳴きます。
また、飼い主と遊んでいる最中に同じように唸るように鳴くことがあるかもしれません。
これは、飼い主との遊びに夢中になっているサインです。
ボール遊びなどで飼い主と引っ張り合いをしているときに、よく見られます。

犬の鳴き声別の対処方法

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最後に、ご紹介した鳴き声別の対処方法についてご説明します。
たかが鳴き声だと考えてしまいそうですが、対処を間違うと犬との信頼関係が崩れてしまう可能性があることを、忘れないようにしましょう。

犬が不安そうであればどっしりと構える

「クゥーン」と寂しそうに鳴いているときは、なにか不安に感じているのかもしれません。
聞き慣れない音や、花火などの大きな音が鳴ったときなどは、恐怖を感じている可能性があります。
その際は、飼い主がどっしりと構えて、「雷や花火は怖いものじゃない」と犬に知らせることが大切です。
信頼している飼い主が大きな音にまったく動じてないのであれば、犬は「この人が大きな音を気にしていないということは、大丈夫なんだ」と理解します。
逆に、飼い主自身が大きな音に驚いてしまうと、犬も恐怖に感じてしまうでしょう。

犬の要求鳴きに対する無視以外の対処方法

犬の要求鳴きには、無視をすることが効果的です。
ですが、それ以外にも対処方法はあります。
それは、飼い主から犬へ再度要求をすることです。
犬は「キャンキャン」と要求鳴きを始めたら、一度犬を「座れ」と座らせましょう。
その後、犬の要求に応えてあげれば良いのです。
この「座れ」のコマンド(命令)により、「飼い主から犬への要求」に犬が応えていることになります。
そうすることで、犬は「飼い主の命令に従ったことによるご褒美」として、散歩に連れて行ってもらえるということになるのです。

唸るときは犬を落ち着かせる

唸り声のような鳴き方をするのであれば、興奮している可能性が高いため、一度犬を落ち着かせましょう。
知らない人や犬に対して威嚇をするように鳴いているのであれば、それは相手に対しての警告である可能性があります。
その際は犬を一度人や犬から離して、落ち着くまで様子を見ましょう。
ドッグランなどの場合は、犬同士の喧嘩に発展してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
また、飼い主と遊んでいる最中に興奮しているようであれば、遊ぶのをやめて犬が落ち着くまで待ってみてください。
そして犬が落ち着いたら、再度いっしょに遊んであげると良いでしょう。

鳴き声から犬の気持ちを探ろう!

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犬はさまざまな鳴き声で、私たち人間に気持ちを伝えようとしてきます。
もちろん犬は話すことができないため、憶測でしか気持ちを判断することはできません。
しかし、ある程度は鳴き声で犬の気持ちが伝わるでしょう。
特に、犬と長い間いっしょに生活をしているのであれば、手に取るように犬の気持ちがわかる人もいるかもしれません。
犬がいま嬉しいのか、怒っているのか、またはなにかを要求しているのかを判断し、正しい対処をすることで、犬とのさらなる信頼関係を築くことができるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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