犬の皮膚病にはどんなものがある?種類や対策について解説

犬がしきりに身体を痒そうにしている場合は、何らかの皮膚病にかかっている可能性があります。
皮膚病はさまざまな種類がありますが、原因は違っても症状は似ています。
この記事では、犬の皮膚病の種類や対策について見ていきましょう。 2021年04月14日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬の健康ケア犬のカテゴリ - 犬の健康ケア
  • VIEW:1,288

犬の皮膚病の症状

出典:https://www.shutterstock.com

まずは、犬の皮膚病の症状を知っておきましょう。
皮膚病の症状はどれも似ているため、これらの症状が現れたら皮膚病を疑う必要があります。

強い痒み

犬の皮膚病の多くは、強い痒みを伴います。
犬は痒い場所を舐めたり、しきりに爪で引っ掻いたりするでしょう。
また、家具などに身体をこすりつける行動をとることも多いです。

脱毛

犬が皮膚病になると、脱毛をすることもあります。
脱毛は皮膚病の症状のひとつですが、強い痒みのため患部を掻きむしることによる脱毛が見られる場合もあるでしょう。
犬の皮膚病の多くが痒みと脱毛を伴うため、どちらかの症状が現れた場合にはなるべくすぐに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

皮膚や被毛が油っぽくなる

皮膚病の症状のひとつとして、皮膚や被毛が油っぽくなることが挙げられます。
また、それに伴いフケなどが多く出たり皮膚の炎症が起きたりすることもあるでしょう。

犬の皮膚病の種類・対策

出典:https://www.shutterstock.com

犬の皮膚病には、いくつか種類があります。どれも痒みを伴うことが多いため、犬はとても辛いはずです。原因や特徴についてご紹介します。

ニキビダニ症

私たち人間の顔にも常在するニキビダニですが、犬の皮膚にもいるニキビダニが何らかの原因で増えてしまい、顔や足先などに痒みや脱毛などの症状を起こします。
犬の免疫力が低下することが主な原因であるため、気温の低下などによる免疫力の低下には気を付けなければなりません。
体調不良になったらすぐに動物病院へ連れて行くなど、早めの対策が大切です。

マラセチア皮膚炎

マラセチアという犬の身体に常在する真菌が、何らかの原因で増えることにより発症します。
マラセチアは油分が多い場所を好むため、犬の首や脇、股などを強く痒がる場合にはマラセチア皮膚炎を疑ったほうが良いでしょう。
マラセチア皮膚炎を発症すると、身体のベタつきが見られたり、独特なにおいを発したりします。

アレルギー性皮膚炎

犬にもっとも多い皮膚病として挙げられるのは、アレルギー性皮膚炎でしょう。
その名のとおり、花粉やハウスダストなどのアレルゲンに対して身体が過剰反応を起こしてしまい発症します。
脇や足先、外耳などに強い痒みを伴い、患部の赤みも見られます。
また、食べ物によるアレルギー性皮膚炎もあるため、はじめて与える食材には注意が必要です。
遺伝が原因であることが多いアトピー性皮膚炎も、似たような症状が見られます。

犬の皮膚病を予防するには?

犬の皮膚病のすべてを予防するのは難しいでしょう。
特にアトピー性皮膚炎などの遺伝が原因となることが多いものを、完全に予防することはできません。
しかし、早期発見をすることで症状を軽減することができますし、重症化を防ぐこともできます。
そのため、日頃から犬の様子を観察し、いつもと違う行動をしていないかをチェックすることが大切です。
一方で、寄生虫などが原因となる皮膚病は、定期的な予防薬を投与することによる予防をすることができるので、定期的に動物病院で投薬をすると良いでしょう。

家でできる犬の皮膚病の対策

犬の皮膚病の対策として挙げられるのは、定期的なシャンプーです。
シャンプーには抗菌や保湿などさまざまなものに特化しているため、犬の身体に合ったものを選ぶようにしましょう。
定期的にシャンプーを行うことで、犬の皮膚や被毛の健康を維持することが期待できます。
また、皮膚病の治療としてシャンプーを行うこともあります。

犬の皮膚病対策におすすめのシャンプー4選

出典:https://www.shutterstock.com

犬の皮膚病を対策するには、皮膚を健康に保つ必要があります。
過度なシャンプーは犬の皮膚を乾燥させてしまうため逆効果ですが、月に2回程度のシャンプーであれば皮膚や被毛の健康を維持することが期待できるでしょう。

(1)ノルバサンシャンプー

クロルヘキシジン酢酸塩という、皮膚への刺激が少ない成分が含まれたシャンプーです。
過剰な皮脂だけでなく細菌や微生物も取り除きながら洗い流しつつ、保湿効果も期待できます。
皮膚の弱い犬や、過去に皮膚病にかかったことがある犬におすすめです。


ノルバサンシャンプー

(2)マラセブシャンプー

このシャンプーは、マラセチア皮膚炎を発症した犬に効果が期待できます。
マラセチアに効果的な成分を配合しているため、皮膚上で増殖しすぎた菌を減らしてくれるでしょう。
また、洗浄成分も配合しており、余分な皮脂や汚れも同時に取り除いてくれます。


マラセブシャンプー

(3)大塚商事 皮膚病予防シャンプー

フケや痒みなど悩む犬に最適な、弱酸性の薬用シャンプーです。
天然ヤシ油ベースの洗浄成分により、犬の皮膚や被毛を優しく洗い上げてくれます。
天然植物エキスと水溶性硫黄がしっかり働いてくれるので、皮膚トラブルが気になる犬におすすめです。


大塚商事 皮膚病予防シャンプー

(4)エチダン

マイルドな脱脂力が特徴の薬用シャンプーです。
医学的根拠をもとに製造されているシャンプーなので、安心して使用できるでしょう。
優しく犬の皮膚の脂を落としたいのであれば、このシャンプーがおすすめです。

犬の皮膚病の特徴を知り、正しい対処をしましょう

出典:https://www.shutterstock.com

犬の皮膚病のほとんどは、痒みや脱毛を伴います。
愛犬の様子を日々チェックしていれば、痒みや脱毛はすぐに気が付くことができるはずです。
いち早く症状に気が付くことで重症化を防ぐことができるため、日頃から愛犬の様子を観察する癖をつけておくと良いでしょう。

参考サイト

charm 楽天市場店(参照日:2021-03-16)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/300289/

ハッピーMD(参照日:2021-03-16)
https://item.rakuten.co.jp/happymd/mesb1hapbx/#mesb1hapbx

ペット用品スリーエス(参照日:2021-03-16)
https://item.rakuten.co.jp/auc-three-s777/10000077/

ペット犬猫療法食動物病院(参照日:2021-03-16)
https://item.rakuten.co.jp/doubutsunotame/v001445/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事