猫がシャーをする理由
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猫のシャーの理由はほどんどが威嚇のためです。猫が恐怖を感じたのときに、その対象となるものにたいして、攻撃や防御の意味を込めてしていると考えられます。そうすることで敵を遠ざけて無駄な戦いを回避しているのです。
猫は大きな声で吠えることができないため、祖先の時代から蛇のまねをすることで身を守ってきたと言われていて、今でもその名残が残っています。
飼い主が原因によるシャーとする理由
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触ってほしくないところに触れた
触られるのが好きな猫でも、触られたくないところがあるのかもしれません。
特にお腹やシッポ、足を触られると嫌がる猫が多く、うっかり触ってしまった時に「やめて!」とシャーされてしまったり、しつこいと猫パンチや噛みつかれたりすることもあります。
スキンシップが多すぎ
猫は基本的に気分屋です。自分が構ってもらいたくないときにしつこくされると、ストレスを感じたり飽きてしまってシャーと鳴くこともあります。猫の限界のサインとしてシッポをブンブン振り回し始めたら構うのをやめてあげましょう。
甘えている
猫が触ってほしそうなのに触るとシャーと言われたり、触らないでいると「触って」と不満そうな態度をとってきたときは、飼い主に甘えているのかもしれません。
信用が築かれていない
猫は慣れていない人に対してシャーと威嚇します。人懐っこい猫もいますが、基本的には警戒心が強い猫が多く、信頼関係が出来ていないと触れせてもくれません。
特に飼い始めはこのような状態になった時は無理せずに、ゆっくりと信頼関係を築いていくことを心掛けましょう。
環境や周囲の異変が原因でシャーとする理由
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猫が驚いた
猫が威嚇するときの多くは、驚いたときや恐怖にさらされたときです。
たとえば掃除機をかけているときに、掃除の動きや音に恐怖を抱いてしまうと掃除機に向かってシャーとするかもしれません。
子育て中
子供を持つ母猫の場合子猫を守ろうとして、半径2メートル以内に入ってきた敵とみなすものに対してシャーと威嚇する事があります。縄張りに入られたときも警戒の意味をこめてシャーと鳴きます。
猫が興奮している
外部からの刺激により興奮している場合はシャーとすることが多いです。
多頭飼いの場合は猫同士で喧嘩をしてしまったあとや、窓越しに見えた他の猫や犬などに興奮している最中だと、飼い主が近づいただけでシャーと物凄い勢いで威嚇されてしまうかもしれません。
そのような場合は近づかないでそっとしておいてあげましょう。
猫に嫌われる?やってはいけない行動とは
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視線を合わせない
猫はもともと狩りをして過ごしていた動物です。その本能がまだ残っていて猫はジッと目を見つめられると相手に狙われていると感じ取ります。
人間でいうと喧嘩をしかけてきているようなもので、視線をずっとあわせたままだと、
猫は恐怖と緊張のあまり戦闘態勢に入り、シャーと威嚇してくるのです。
猫との関係を険悪なものにしたくなければ、目を合わせ過ぎないようにしましょう。
バタバタ動かない
猫は聴力が優れていてバタバタを大きな音で近づいてこられると恐怖を感じてしまいます。
普段からバタバタと大きな音を立てているとストレスの原因にもなりますし、できるだけ静かに動くようにしましょう。
低い声は好かれない
猫は高い音を敏感に感じやすいと言われています。
これは狩りの時に小動物の鳴き声を聞き分けるためで、逆に低い音は動物のうめき声など恐怖の対象としてとらえてしまいます。
猫と話すときは少し高めの声で話すと猫は聞き心地が良いのかもしれません。
追いかけまわす
嫌がっているのに無理に追いかけまわすのは絶対にやめましょう。
特に子供の場合は鬼ごっこしていると思って追いかけてしまったりしますが猫には恐怖しかありません。嫌がっていたらやめてあげるようにしてください。
猫の気持ちを無視する
例えば、来客があった場合に猫を見せようと無理に連れて行こうとするなど、嫌がっているのに人間の都合で振り回してはいけません。
慣れてない人に対して怖いと感じてしまう猫にとって、知らない人に見られたり触られたりすることは苦痛でしかありません。
猫の気分が乗らないときは遠くから眺める程度にしておきましょう。
猫にシャーとされてしまったら
無視する
基本的には無視するようにします。猫がシャーとする原因は興奮していたり、不快なことをされていたときなので無理になだめようとすると逆効果になってしまいます。
しばらく放っておいて猫の気持ちが静かになるまで待ちましょう。
原因になるものを取り払う
猫が興奮したり驚いている原因がわかっている場合は取り除いてあげて安心させてあげましょう。
猫は攻撃を警戒して威嚇していることが多いため、対象となるものが攻撃してこなければ猫も攻撃態勢をやめてくれるはずです。
大きな音を立てる
どうしてもやめさせたい場合は、少し離れたところから大きな音を出して猫の注意をこちらに向けるようにしましょう。
猫の興奮状態があまり長く続くの良くないので、どうしようもならないときの最終手段として使うようにしましょう。
多頭飼いした時の威嚇行動について
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多頭飼いをするときに先住猫が新入りの猫に対してシャーと威嚇するときはどのようにしたらいいのでしょうか。よくあることですが、少し工夫することである程度防止する事はできます。
ニオイを覚えてもらう
先住猫に新入り猫のニオイを先に嗅がせておきましょう。新入り猫が使っていたタオルなどニオイのついたものを事前に嗅がせることによって、少し慣れてもらうことができます。
先住猫を優先的にする
新入りの猫ばかりお世話していると、先住猫がやきもちを焼いて「自分より大切にされてる」と不満を抱えてしまいます。
かならず餌をあげるときや、抱っこしてあげるときは先住猫から優先的におこなうようにしましょう。
どうしても威嚇してしまう場合
縄張り意識の強い猫の場合、慣れるまで時間がかかります。
どうしても威嚇をしてしまうときは、ケージ越しに食事を与えたり、同じおもちゃなどを共有させたりした時間をかけて少しづつ慣らしてきましょう。
猫が威嚇する理由はさまざま
嫌がっているときには無理に触ったりすると嫌われてしまうかもしれないので、猫の気持ちを優先的にしてあげましょう。
シャーと鳴き始めたら猫は恐怖におびえていることが多いので、原因となるものを取り除いて猫が落ち着くまでそっと見守ることが大切です。
著者情報
Hanaco
子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。