猫に音を使ったしつけは効果的?有効性や注意点について

猫にも、犬と同様に最低限のしつけをしなければなりません。しつけをしなければ、壁中に爪とぎをされたり、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうこともあるでしょう。しかし、猫はしつけをしにくい動物といわれています。そこでこの記事では、「音」を使ったしつけについて紹介します。 2020年07月11日作成

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猫の嫌いな音

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猫のしつけで音を使うのであれば、猫の嫌いな音を出す必要があります。
まずは猫の嫌いな音についてまとめました。

低い声

猫は、女性が発する高い声を好みます。
女性の声は、子猫の声の高さに似ているためです。
それに対して、男性が発する低い声を猫は嫌います。
猫のしつけをする際は、男性が行ったほうが効果が期待できるかもしれません。

ドライヤー・掃除機

猫は、ドライヤーや掃除機などの大きな音がする機械も嫌いです。
聴覚が人間よりも優れているため、ドライヤーや掃除機などの人間には聞こえない高音域まで聞こえているため、苦手だといわれています。
そんな嫌いな音が近くでするのが嫌なため、猫はシャンプーも同時に嫌うのかもしれません。

甲高い音

甲高い音は、私たち人間も苦手だということが多いでしょう。
金属製の食器が落ちる音や、鍵同士が重なり合うときの音などが挙げられます。

首輪に付いている鈴

意外なことに感じるでしょうが、猫は首輪に付いている鈴の音も嫌いです。
鈴は小さな音なので、猫はそんなに気にならないのではと考えがちですが、そうではありません。
寝ているときもどんなときも、猫は耳元で鈴の音を聞いています。
これは猫にとって、かなりのストレスでしょう。
猫に首輪を付ける際は、鈴を取り外してから付けるようにすることをおすすめします。

スプレー

猫は、消臭剤やエアダスターなどのスプレー缶の音を嫌います。
なぜなら、それらの音は蛇の威嚇音に聞こえるからです。

猫に音を使ったしつけは効果的?

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そもそも、猫に音をつかったしつけは効果的なのでしょうか?
ここでは、猫にしつけをする必要性や有効性などを解説していきます。

猫にしつけをする必要性

猫にしつけをするのは、犬よりも難しいといわざるを得ません。
犬のように猫をしつけしようと考えても、なかなか思うようにはいかないでしょう。
そのため猫にしつけをするのは、猫がいたずらをしないようにするためではなく、猫が危険な思いをしないようにという考えのもと行うことをおすすめします。
ですが、猫にまったくしつけをしないと、大変なこともあるでしょう。
もしかしたら、網戸を破って外に逃げ出してしまうかもしれません。
そうならないためにも、猫にしつけは最低限必要なものだといえます。

猫に音を使ったしつけは効果あり!

本題ですが、猫に音を使ったしつけは効果が期待できます。
猫に対してスパルタのようなしつけを行うと、猫は逃げ出してしまうでしょう。
犬のように忍耐強い猫は少ないので、音を使ったしつけは効果的です。
ここで大切なのは、猫が特定のことを行ったときにのみ、猫の嫌がる音を出すことです。
そうすることで猫は、「ここで爪をといだら嫌な音がする!」、「この部屋に入ったら嫌な音がする!」と認識します。
それを続けると、猫は徐々に問題行動をしなくなるでしょう。

猫に音を使ったしつけをする際の注意点

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最後に、猫に音を使ったしつけをする際の注意点をご説明します。
これらを守ることで、猫に対して信頼関係が崩れることなくしつけをすることができるでしょう。

飼い主が音を出しているのをバレないようにする

猫に音を使ったしつけをする際は、飼い主が音の発信源であることをバレないようにしましょう。
もしも飼い主が猫の嫌いな音を出していると気が付かれると、飼い主のことも同時に嫌いになってしまう可能性があります。
そのため、猫に嫌いな音を聞かせるときには、猫の死角から音を出すようにすると良いでしょう。

しつけは現行犯のみ有効!

犬に対してもそうですが、猫のしつけも現行犯でなければまったく意味がありません。
例えば家具や家電でいたずらをしていたとしても、あとでその場所に連れて行って嫌いな音を聞かせても、何にもならないでしょう。
それをしても、猫は何をしたから嫌いな音が鳴ったのか理解できません。
そのため、猫のしつけを行うときには必ず現行犯で見つけたときにのみ行うようにしましょう。
現行犯を見つけやすいように、わざといたずらをしてほしくないものを猫の近くに置いてみるのもしつけがしやすく効果的です。

褒めても意味がない

犬は、飼い主の喜びが自分の喜びに直結する動物です。
そのため、飼い主に褒められるのを大きな生き甲斐にしている犬もいます。
ですが、猫はそういった欲求がないため、褒めてもしつけには効果が期待できないでしょう。
もちろん、日頃からのコミュニケーションとしていっしょに遊んだり、いっしょに撫でながら寝たりするのは信頼関係を築く上で大切です。

叩いたりするのはダメ!

猫は、音を使ったしつけ以外のしつけ方法はないと考えるようにしましょう。
叩いたり、どこかに閉じ込めたりする体罰はまったく意味がありません。
体罰や閉じ込めることで、猫は飼い主はもちろん、家にまで恐怖を感じてしまいます。
そうすると、猫は落ち着く場所がないため、大きなストレスがかかってしまうでしょう。
猫にしつけを行う際は、音を使ったしつけを行うことをおすすめします。

猫のしつけは音をうまく使おう!

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猫は、マイペースでのんびりとした動物です。
一見しつけをするのは、難しいと感じるかもしれません。
しかし音をうまく使うことで、猫のしつけは可能です。
必ず猫の死角から音を出し、飼い主が発信源だとバレてはいけません。
猫の嫌いな音を聞かせてびっくりさせることで、猫は徐々に問題行動をしなくなるでしょう。
ただし、犬のように「待て」や「おすわり」などのしつけをするのは避けたほうが良いです。
猫のしつけは、飼い主が触ってほしくないもの、触ったら危険なもの、入ってほしくない部屋など、特定のものに対して行うようにしましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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