猫種によってキャットフードを選ぶ必要があるの?
猫種によって食べられるキャットフードとそうでないフードがあるわけではありません。
しかし、猫種によって成長スピードや性格の傾向、身体的な特徴が異なることから、猫種の特性を考えた上でキャットフードを選ぶと、より健康を保ちやすくなります。
特定の猫種専用のキャットフードが販売されている場合もありますが、そうでなくてもキャットフードを選ぶ時にはいくつかのポイントがあります。ここでは、ラグドールにおすすめのキャットフードとはどのようなものなのか、についてご紹介していきます。
ラグドールってどんな猫?
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まずは、ラグドールの特徴について知っておきましょう。
体の特徴
ラグドールの原産国はアメリカで、筋肉質のがっちりとした体格が1つの特徴です。顔や手足には特徴的な斑が見られ、少しつり上がり気味の青い目と丸い頬が愛らしいと人気です。大人になった時の平均体重は、オスなら6.5kg~9kg、メスは4.5kg~7kgと、やや大きめで中型猫~大型猫に分類されます。
成長はゆっくり
ラグドールの場合、大人になるまでの期間がゆっくりなのも特徴で、その期間は約4年と言われています。一般的に、猫は1歳を境に成猫用のフードへ切り替えていきますが、ラグドールの場合は体重の増加具合や運動量の変化を見ながら、成猫用に切り替えていくのが良いとされています。
ふわふわとした綺麗な毛
ラグドールの毛はやや長めのセミロング。中には短めの毛の子もいます。多くは白と他の色とのバイカラーで、顔回りや耳、尻尾などが濃い色、それ以外は白やキナリといった淡い色になっています。
抱っこが大好きで甘えん坊
ラグドールは、抱っこが大好きな猫としても知られています。もちろん、個体差はありますが、ラグドールとは「ぬいぐるみ」を意味する言葉であるように、抱っこされると全身の力を抜いて身を預けてしまうほど抱っこ好き。相手が子どもであっても、抱っこされると大きな体を預けてくれる姿は、多くの人を虜にします。
落ち着いた性格
飼いやすい猫とも言われるラグドールは、大きな声で鳴くことも滅多になく、激しい遊びも好みません。従順でしつけやすく、穏やかな性格です。飼い主さんに興味を示すため、おもちゃよりも飼い主さんの側にそっと佇むような様子がよく見られるでしょう。そんなしぐさや行動は、安らぎや安心、癒しといった良い気持ちをもたらしてくれるでしょう。
ラグドールにおすすめのキャットフードの特徴は?
それでは、ラグドールの特徴が分かったところで、その特徴にマッチするキャットフードのポイントをご紹介します。チェックすべきは以下の3点となります。
高タンパクかつカロリーの高すぎないもの
猫が肉食動物なので、タンパク質は猫の体をつくる上で重要な栄養となります
しかし、タンパク質が豊富でカロリーも高いフードは、肥満の原因にもつながります。
特にラグドールは大人になるにつれて穏やかな性格が目立つようになり、運動もあまりしなくなる傾向にあるため、太りやすい猫種と言っても過言ではありません。
なので、高タンパクでカロリー控えめなものを選びましょう。
さらに、素材にこだわる場合にはタンパク質の品質についてもチェックし、安心できる原料が使われているかどうかの確認もおすすめします。
タウリンが豊富に含まれている
ラグドールは尿路結石や肥大型心筋症になりやすいと言われています。
これは、タウリン不足が原因の1つともいわれています。
猫はタウリンを体内でほとんど生成できないので、食べ物から摂取する必要があります。
タウリンが含まれているのは、新鮮な肉や魚です。原料に着目し、質の高い肉や魚が使われているキャットフードを選びましょう。
食物繊維のバランスが良い
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。これらは、飲み込んだ毛の排出を助けてくれる効果が期待できるため、特に長毛のラグドールにとっては必要です。
胃の中で毛玉ができてしまうと、嘔吐や食欲不振、便秘を引き起こす毛球症が起こりやすくなります。食物繊維だけでなく、オリゴ糖などの乳酸菌も、腸内環境を整えて毛球症予防につながるため、これらが含まれているかどうかチェックするのもおすすめです。
ラグドールにおすすめのキャットフード4選
ロイヤルカナン ラグドール
ラグドールのために作られているキャットフードです。栄養バランスや食べやすさはラグドールの特徴にちなんだもので、多くの飼い主さんに愛用されています。健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスが調整され、タウリンやEPA・DHAも配合。大型のラグドールのため骨や関節への負担も考慮されています。
グリーンフィッシュ キャット
地中海や大西洋でとれた天然の魚を主原料とし、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)のガイドラインに沿った品質の高さが魅力のキャットフードです。カロリーは控えめなので運動が嫌いな猫にもぴったり。全猫種・全年齢に対応している点は多頭飼い家庭だけでなく、成長がゆっくりなラグドールにも便利です。
オリジン ツンドラ キャット
原料の約90%に肉原材料を使用しています。新鮮な肉、海からとれた丸ごとの魚など、とれたてで新鮮な状態のまま加工し、原料の良さが最大限に生かされています。炭水化物は糖質の吸収が遅いとされる低GI食品のみに限定しており、太りやすいラグドールにもぴったり。
ニュートロ ナチュラルチョイス 穀物フリー アダルトダック
ダッグ生肉や乾燥チキンを主原料とし、穀物を使用していないキャットフードです。穀物アレルギーが心配な猫には特におすすめです。ビートパルプなどのバランスの食物繊維により腸内環境の健康をサポートしてくれます。
ラグドールのフードはその特徴に合ったものを
ここでは、ラグドールにおすすめのキャットフードについてご紹介しました。
猫種によってはその特徴に適したキャットフードを選ぶことが重要です。
キャットフードなら何でも良いという意見もあるかもしれませんが、もし現在のキャットフードに満足していなかったり、これからラグドールを迎えようと考えていたりする場合は、今回の内容を参考にキャットフード選びをしてみてはいかがでしょうか。
マペット(参照日2020-11-21)
https://item.rakuten.co.jp/mapet/3182550825955/
albiot(参照日2020-11-21)
https://item.rakuten.co.jp/albiot/gf_cat_15/
OrijenJAPAN OfficialShop(参照日2020-11-21)
https://item.rakuten.co.jp/orijenjapan/044/
charm 楽天市場店(参照日2020-11-21)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/274804/
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。