ドッグフードの目安量
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それではまず、本題であるドッグフードの目安量をご説明します。
年齢によっては量の増減がありますので、ひとつの目安として覚えておきましょう。
計算式を覚えておく
子犬は成犬期に向けてどんどん身体を成長させなければならないため、多くの栄養を必要とします。
逆に、シニア犬は運動量が減っているため、自然とドッグフードを食べる量は減っていくでしょう。
また、去勢した犬は太りやすいため、こちらもドッグフードで調整してあげる必要があります。
これらのことを踏まえて、ドッグフードの目安量を計算しなければなりません。
(犬の体重×30+70)×指数=1日に必要な摂取Kcalとなります。
まずはこの計算式に当てはめてみましょう。
指数について
先述した計算式の中に指数という単語が出てきます。
これは、計算式に犬の年齢の指数を当てはめることで、その犬が1日に必要な摂取Kcalが計算できるということです。
それぞれの指数は、生後3ヵ月の子犬は3.0、生後4ヵ月~1歳までは2.0、成犬といわれる1~7歳までは1.6(去勢をしていない場合は1.8)、シニア犬といわれる7歳以上は1.2(去勢をしていない場合は1.4)になります。
つまり、体重5kgの3歳の成犬(去勢あり)である場合は、先ほどの計算式に当てはめると(5kg×30+70)×1.6=352Kcalとなり、1日に必要な摂取カロリーは352Kcalであることがわかります。
肥満気味・ダイエット中の犬の場合は?
肥満気味であったりダイエット中の犬の場合は、ドッグフードの量も減らしたほうが良いのでしょうか?
結論からいうと、量を減らすことはあまりおすすめできません。
なぜなら、先ほどご紹介した指数に基づいた計算式は、その犬の現時点での必要なカロリー量だからです。
肥満気味やダイエット中の犬の場合は、股関節や身体に負担のかからない程度に適度な運動をさせる必要があります。
必要な栄養を摂取しつつ、健康的にダイエットをするには、ドッグフードの量は減らさずに痩せる努力をしてみましょう。
ドッグフードを与える際の注意点
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先述した指数に基づいた計算式を利用して、愛犬に合ったドッグフードの量は理解できたでしょうか?
しかし、ドッグフードを与えるときにも注意しておかなければいけないことがあります。
ドッグフードの量はどうやってはかる?
ドッグフードを犬に与えるとき、計算式に沿って1日に必要な摂取カロリーは出すことができます。
また、ドッグフードによってカロリーは変わりますので、そのドッグフードのカロリーに合った量を犬に与えなければなりません。
ですが、ほとんどの人はドッグフード用の計量カップを使用して重さをはかっているのではないでしょうか?
計量カップでは、正確な重さをはかることはできません。
ですので、面倒かもしれませんが、毎回はかりなどでドッグフードの重さをはかるようにしましょう。
犬の体重管理も大切!
ドッグフードの適正量を与えていたとしても、犬によっては運動量が多い・少ないなどで摂取カロリーが不足している場合があります。
そのため、日頃から犬の体重管理もしっかりと行いましょう。
犬によって個体差があるので何ともいえませんが、一番の方法は獣医師に犬の適正体重を確認することです。
また、犬のあばら付近を触ってみてあばら骨が触れるかどうかをひとつの基準とする方法もあります。
あばら付近を触り、あばら骨が触れないのであれば肥満、くっきりとあばら骨がわかるくらいに触れるのは痩せすぎということです。
犬の身体を触ることはコミュニケーションにもなりますので、日頃から犬の身体を触る癖をつけておきましょう。
便を見ても判断できる!
便を見ることでも、ドッグフードの量が多いかどうか判断できます。
軟便であれば量が多い、逆に固い便であれば量が少ないということです。
また、適正量のはずなのに軟便が続くようであれば、そのドッグフードが犬の身体に合ってないことも考えられます。
【タイプ別】それぞれの犬に合ったおすすめドッグフード4選
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それでは最後に、年齢別のおすすめドッグフードをご紹介します。
それぞれの年齢に合った必要な栄養素が含まれていますので、購入時の参考にしてみてください。
【子犬におすすめ】アーテミス フレッシュミックス スモールブリードパピー
育ちざかりの子犬に必要な栄養素をバランスよく含んだ、プレミアムドッグフードです。
このドッグフードはペット大国のアメリカで作られています。
メインであるフレッシュチキンやフレッシュターキーのほか、厳選されたフレッシュ野菜と果物を使用しています。
また、小麦と大豆、とうもろこしは一切使用していないため、アレルギーの心配も少ないでしょう。
【運動量の多い犬におすすめ】ZIWI Peak エアドライ ドッグフード ベニソン
ニュージーランド産のドッグフードです。
赤身中心の高タンパク低脂肪の鹿肉を使用しています。
高タンパク、ハイカロリー設計なので、運動量の多い犬におすすめです。
フリスビーやアジリティーなどで激しく運動をする犬は、このドッグフードを選んでおくと良いでしょう。
【肥満気味の犬におすすめ】アボダーム ライト
肥満気味の犬におすすめしたのが、このドッグフードです。
低カロリーかつバランスの良い栄養素であるため、健康的にダイエットに励むことができるでしょう。
着色料や酸化防止剤なども使用していないため、安心して犬に与えることが可能です。
また、アボカドは犬に与えてはいけない食材ですが、このドッグフードに使用されているアボカドは、犬に与えても問題のない品種を使用しています。
ただ、不安であれば一度少量を与えて様子を見るなどをしたほうが良いでしょう。
【シニア犬におすすめ】ニュートロ シュプレモ エイジングケア 犬用
シニア犬に配慮されており、かみ砕きやすいようにドーナッツ型になっているドッグフードです。
健康的な筋肉を維持できるようチキンを主原料としており、DHAやEPAを豊富に含んだサーモンをバランス良く配合しています。
また、酸化防止剤はもちろん、着色料や化学合成物質を一切使用していないことも、シニア犬の身体に負担がかかりにくくなるでしょう。
ドッグフードの量はとても大切!
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ドッグフードは、犬が肥満気味だから減らせば良いというわけではありません。
そのドッグフードが身体に合っていないのかもしれないですし、年齢に合った栄養素が多く含まれていないこともあります。
そのため、目分量でドッグフードの量をはかるのではなく、その犬に合ったドッグフードで正しい量を与えることができるように、飼い主として考えることが大切です。
P&LUXE(参照日:2020-05-13)
https://item.rakuten.co.jp/pluxe1/10000294/#10000294
https://item.rakuten.co.jp/pluxe1/10007963/#10007963
ドッグフード プリティパル(参照日:2020-05-13)
https://item.rakuten.co.jp/prettypal/ad918/
charm 楽天市場店(参照日:2020-05-13)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/270019/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。