デグーとは?
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げっ歯目テンジクネズミ亜目デグー科デグー属に属する小動物です。原産国はペルーアンデス地方の西部、亜熱帯で乾燥した標高1200m以上の山地の岩場や崖付近に生息しています。目安となる体長と体重は、体長が12~20㎝、体重は170~350g程度です。
モルモットやチンチラなどのテンジクネズミの仲間で、寿命は5~8年ほどと言われています。一般的には昼行性ですが、元々、野生では昼・夜どちらも活動しており、5~10匹程度の群れで生活することが多いとされています。綺麗好きであることから、砂浴びで体を綺麗にし、体臭はほとんどないことが特徴です。
デグーの食べ物
食べるものは完全な草食性。野生では、草や樹皮、果物、穀物などを食べていました。ペットとして飼われるようになってからは、主に、牧草・野菜・果物や、デグー専用の混合フード、チンチラやモルモット専用フードなどです。
デグーの飼育環境
デグーは活発に動く動物です。ですから、高さや面積などある程度広いケージを用意する必要があります。また、先ほど触れましたが、綺麗好きで砂浴びをするため、ケージの中に砂浴び場を作ってあげましょう。それ以外にも回し車などのおもちゃを設置するなど、ペットショップなどで相談しながら、生活環境を整えてあげると良いでしょう。
デグーは懐きやすい動物!懐くまでの期間は?
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群れで生活する習性をもつデグーは、仲間とのコミュニケーションも積極的に行います。甘えや悲しみ、怒りなど、感情を声で表現する能力に長けているので、好きな相手には色々なバリエーションの鳴き声を披露してくれるでしょう。知能が高いので、慣れてくれば鳴いて飼い主さんの気を引いたり、後をついて歩くなど、可愛らしい姿を見せてくれることもあります。
デグーが懐くまでの期間としては、1か月程度が目安です。個体差はありますが、もともと人に慣れているデグーであれば、数日で手や膝などに乗ってくれる場合もあるでしょう。ただし、警戒心が強かったり、人に慣れていないデグーの場合は慣れるまで数か月かかることもあります。
デグーをはじめ、体の小さい動物は警戒心が強い個体が多いもの。デグーは知能が高いぶん、一度怖がらせると心を開いてくれるまで時間がかかってしまうので、焦って距離を縮めようとしないこと。最初は上手くいかないこともあるかもしれませんが、慌てず気長に接するようにしましょう。
どんなデグーが人に懐く?
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デグーの懐きやすさには個体差があり、年齢や性別、環境などによって異なります。ただ、しいて挙げるとするならば「人に興味を示す若い個体」は懐きやすいといえるでしょう。ペットショップなどで人がケージに近づいた際、積極的にニオイを嗅ぎにきたり、手を伸ばして触れようとしてくるデグーであれば、より慣れやすい傾向がありますね。
なお、デグーを1匹で飼うのであればオスがおすすめです。なぜなら、メスのデグーはオスに比べて警戒心が強く、懐きにくい傾向があるから。発情期はナーバスになって食欲が落ちたり、精神的に不安定になったりすることもあるので、注意が必要です。
ただし、オスはメスよりも縄張り意識が強いので、多頭飼いには不向きです。もしデグーを多頭飼いしようと考えている場合には、メス同士を選んだほうが良いでしょう。
デグーが懐くにはどんなことをすればいい?
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デグーが懐くかどうかは、毎日の接し方によって決まります。デグーはよく懐く動物ですが、何もせずに慣れてくれるわけではありません。デグーとの距離を縮めるためには、次のような段階を踏むことが大切。一例ではありますが、ここではデグーが懐くための方法をご説明しましょう。
飼ってから2~3日は干渉しない
まだ飼い始めて間もないデグーは、とても緊張しています。そのため、飼ってから2~3日はむやみに構わず、環境に慣れてもらうことを重視しましょう。ケージ内のものを移動したり、デグーを頻繁に出入りさせたりすることは避けてください。
ケージ越しにコミュニケーションを取る
ケージ越しに餌やおやつをあげ、飼い主さんの手に慣れさせます。この時、手の匂いを軽く嗅がせてから与えるようにすると、デグーが飼い主さんの手に良い印象を持ちやすくなります。
ケージを開けて直接コミュニケーションを取る
ケージ越しのコミュニケーションに慣れたら、今度はケージを開けた状態でおやつや餌を与えていきましょう。優しく名前を呼びながら接することで、デグーとの心の距離が縮まります。
ケージから出してスキンシップを図る
デグーが飼い主さんの手に抵抗を感じなくなったら、次のステップへ。並行にした手のひらをデグーのケージに入れ、デグーが自分から乗ってくるのを待ちましょう。乗った後はすぐに触らず、デグーが落ち着いたのを確認してから優しく撫でます。指の腹を使って撫でるようにすると、適度な力加減でデグーが嫌がりにくいです。
デグーが懐くまでにしてはいけない行動って?
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デグーはとても知能が高い動物なので、嫌なことは忘れません。そのため、一度怖い思いをしてしまうと警戒心が強くなり、懐くまでに時間がかかってしまうでしょう。デグーを懐かせるためには以下のような行動は避け、デグーが嫌な思いをしないようにしてください。
しつこく構う、いきなり触る
スムーズに慣れてくれないからといって、しつこく構ったり、いきなり触ったりするのはNG。本来は友好的な性格を持つデグーですが、強いストレスを感じた時には人間を噛んでしまうこともあります。飼い主さん自身の怪我を防ぐためにも、デグーとのスキンシップは無理をせず、時間をかけて行うようにしましょう。
デグーの中には、体を触られるのが苦手な個体もいます。その場合には名前を呼んでおやつをあげるなど、触る・撫でる以外のコミュニケーションを取るように工夫することで、デグーが安心して生活できるようになります。
大きな音を出したり、衝撃を与える
デグーは大きな音や衝撃が苦手なので、デグーの生活スペースではできるだけ静かに行動しましょう。掃除機をかける時はケージを別の部屋に移動させるなど、家電の音にも配慮してください。
デグーが懐くためには気長にやさしく接するのが◎
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頭がよく、甘えん坊なデグーとの生活はとても楽しいもの。デグーはもともと友好的な性格で、人とのコミュニケーションを積極的に求める動物です。懐くまでの期間や懐き方には個体差がありますが、基本的には人に懐きやすい性格といえるでしょう。
なお、デグーと打ち解けるまでには時間や根気がいることもありますが、焦らずじっくりと信頼関係を作ることが大切です。デグーを懐かせる時には、しっかり段階を踏みながら触れ合いを重ねていくようにしてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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