チンチラってどんな動物?これからお迎えする人に役立つ情報をご紹介

ふわふわで愛らしい見た目のチンチラ。どんな動物なのか、飼育にはどんな物が必要なのか、気になりますよね。ここでは、チンチラの特徴や飼育に必要なものをご紹介します。 2021年07月17日作成

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チンチラってどんな動物?

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まずは、チンチラの基本情報からみていきましょう。

チンチラ
・ネズミ目チンチラ科チンチラ属
・体長およそ25cm
・体重およそ420~600g
・野生では草や木の根、コケなどを食べる草食動物
・毛色はグレー、ベージュ、モザイク、ホワイト、バイオレット、ブラックベルベットなど
・寿命は5年~20年

チンチラの歴史

チンチラは、もともと南米の動物です。野生のチンチラはアンデス山脈の高い位置に生息し、チリだけでなくペルーやアルゼンチンなどアンデス山脈の広域で暮らしていたようです。しかし、現在はチリにある保護区に生き残っている程度となり、絶滅危惧種にもなっているそう。

これは一時期、チンチラの美しい被毛をとるために乱獲されたことが原因でした。たくさんいたチンチラはこの出来事で激減し、とても希少な動物になってしまいました。それではなぜ、チンチラがペットとして飼えるのか、気になりますよね。

これは、チンチラが絶滅の危機に遭遇した1932年のこと、とある鉱山技師が13頭のチンチラをアメリカに連れてきて繁殖させたからだそう。今現在ペットとして飼われているチンチラは、この13頭の祖先とされています。

チンチラの特徴と性格

まず、チンチラは同じケージでの多頭飼いには向いていません。これは、野生のチンチラとは大きく違う点です。野生の場合は集団行動を基本としますが、家で飼う場合は集団行動をせず、むしろ命がけの喧嘩に発展するほどの単独派です。

とても賢い動物で、手先を使うのも上手です。飼い主の言葉は、日常的に頻出するワードを中心に覚え、自分の名前をいずれ覚えてくれるそうです。

性格は陽気で活動的、ハングリー精神が旺盛な傾向にあります。夜中動き回ったり、ジャンプしたりするのが大好きです。その一方で、神経質な一面もあり、環境の変化に敏感です。室温や湿度の変化に左右されやすいため、常に快適な環境を整える必要があります。

チンチラを飼うにあたりベストな環境とは

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次に、チンチラを飼うにあたり整えておきたい環境についてご紹介します。

ケージは高さのあるものを選ぶ

チンチラは、高低差のある環境を好みます。できれば高さ1mくらいある、運動できるケージを選びましょう。チンチラは運動が好きなので、よじ登ったり、跳び跳ねたりできるくらい広々とした空間が理想的とされています。広さも十分なものを用意されることをおすすめします。

安心できる隠れ家を作る

ケージの中には、チンチラが身を隠せる場所を作りましょう。これは、チンチラの心が繊細で、安心できる場所が不可欠だからです。

室温は10℃~20℃をキープする

チンチラは、冷涼な環境で生きてきた動物です。最適な温度は10℃~20℃と、かなり低めです。高温多湿には弱く、熱中症のリスクもあります。できるだけ、室温は18℃以下、湿度は50%以下をキープしましょう。

こうしたことからも、できればチンチラ専用のお部屋が1つあった方が好ましいです。チンチラは夜間に活動的になるため、人とチンチラがお互いにストレスなく暮らすにも、専用部屋がある方が好ましいでしょう。

消耗品にもお金がかかることを理解しておく

チンチラに適した室温をキープするには、エアコンをつけっぱなしにするしかないため、電気代がかかることは理解しておいた方が良いでしょう。しかし、毎月の支出はこればかりではありません。食費や砂浴び用の砂など、消耗品もかかります。この消耗品にかかるお金は、最低でも5000円と言われていますので、そうした支出が苦にならないかどうか確認しておきましょう。

チンチラを飼う前の心構えと確認

チンチラを飼う前には、上記のような環境面の整備はもちろん、最期までお世話するという覚悟が必要です。チンチラの寿命は5年~20年です。基本的に長生きするので、それだけ長く生活を共にすることを前提に考える必要があります。

また、盲点なのが、飼い主さんのアレルギー問題です。動物の毛にアレルギーはありませんか?また、チンチラの場合、主食はイネ科の牧草となるため、花粉症のある方も注意が必要です。さらに、砂浴びで使用する砂も粒子が細かく室内に巻き散らかされることがあるため、気管支の弱い方も向いていないことがあります。

チンチラ飼育に必要なグッズ

SANKO イージーホーム80 ハイ

チンチラやテグーに適した大きめのケージです。各大扉にはお世話用の小窓が付いています。排泄物やゴミなどは、確実にトレーに流れていくような構造をしていて、トレーは引き出しできるためお手入れも簡単。


SANKO イージーホーム80 ハイ

ハウス巣箱

安全面に配慮された巣箱です。釘の使用はもちろん、防カビ剤や防腐剤、防虫剤も未使用の日本製です。底板が取り外せるため、巣箱内が汚れてしまっても掃除が簡単な構造になっています。ナチュラルな見た目はもちろん、かじっても問題ない素材が嬉しいですね。


ハウス巣箱

SANKO プレイ・バス+チンチラサンド

砂浴びに欠かせないバスと砂のセットです。少ない砂でも効率的に浴びることができる設計。透明なので様子も確認できます。


SANKO プレイ・バス+チンチラサンド

SANKO ツリーステージ

床面に置けるだけではなく、ケージの天井パネルに吊り下げることもできるため、空間を有効に使いたい方に便利です。縦のスペースを生かして遊べる場所を作りたい時に使ってみてはいかがでしょうか。


SANKO ツリーステージ

チンチラは可愛い!けど飼う前にはきちんと準備して

出典:https://www.shutterstock.com

今回は、チンチラについて、飼育方法も含めてご紹介しました。
警戒心は強いものの、慣れてしまえば人懐こい一面も魅力的なチンチラ。その見た目の可愛さなどからペットとしての人気も高いですが、安易に飼うのはおすすめしません。
チンチラのお世話と快適な環境を整えることができると十分に判断できるかどうか、今一度確認してみましょう。
ぜひ、チンチラを飼う時は、準備万端でお迎えしてあげてくださいね。

参考サイト

shop fuu(参照日2021-6-25)
https://item.rakuten.co.jp/shopfuu/002-0006/

しゃべコミュ(参照日2021-6-25)
https://item.rakuten.co.jp/shabecommu/10000334/

charm楽天市場店(参照日2021-6-25)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/301201/

小動物専門店ヘヴン(参照日2021-6-25)
https://item.rakuten.co.jp/heaven/1254071/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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