もし、子猫を保護したら? 知っておきたい5つのこと

ひたすら鳴いている子猫を見かけ、思いがけずに保護してしまうということがあります。そんなときにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。
2019年01月16日作成

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まず週齢猫(猫の年齢)を知ろう

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子猫が自分を見てニャーニャーと鳴いていたら、放っておけず、思わず拾ってしまった…そんなきっかけで飼い始めた人もいると思います。でも、その後は、どうしたらよいのでしょうか。

まず、拾った子猫はどのくらいの年齢なのかを確かめる必要があります。
なぜなら、成長段階によって食事の内容や、世話のしかたが違ってくるからです。もちろん、獣医師に診てもらうのがいちばん確実ですが、さまざまな理由からすぐに動物病院に行けない場合は推測します。

成長の目安

生後1週目まで
はじめは目も耳も聞こえません。乳を飲んで排泄するほかは、ほとんど寝ています。ヘソの緒は数日で取れます。体重は100から200g程度。

生後1~2週目
生後1週間くらいから目が開き、生後約2週間できちんと見えるようになります。よちよち歩きを始めます。体重は200~300g程度。

生後2~3週目
生後約2週間から耳が聞こえるようになり、乳歯も生えてきます。後ろ足もしっかりし、だんだん走り回れるようになります。体重は300~400g程度。

子猫は成長時期によってミルクか離乳食、ドライフードといったように与えるものが違ってきます。獣医師に食事などのアドバイスをもらいうと安心です。

成長記録をつけよう

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生まれたばかりの子猫は数時間おきにミルクと排泄のお世話が必要です。本来なら母猫に育てられるべき状態なのに、母猫がいないのですから、弱っています。不注意が命取りになりかねないので、細心の注意が必要です。

覚えているつもりでも、すぐに忘れてしまうのが人間です。忘れないように日々の記録をつけるようにしましょう。子猫は日々体重が増えていくものですが、逆に体重が減ってしまうようなら早急に動物病院へ連れて行く必要があります。

しかも、子猫は見た目だけでは健康なのかどうかも判断がつきません。受診の時に「○日から体重が○g減っている」「体重が○日から増えていない」と伝えることで正確な状況を伝えることができます。

そのほか、1日のミルクや離乳食の量、回数、与えた時間、排泄の記録もつけておきましょう。

子猫の体重を測るときは、箱などに入れてキッチンスケールに乗せれば正確に測ることができます。余裕があれば一緒に写真を撮っておくといいでしょう。

動物病院へ連れていこう

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野良猫は一見元気に見えてもさまざまな病気をもっていることが多いので、まず、獣医師に診てもらいましょう。できれば拾った当日、病院へ連れて行くのがベストです。

野外にいれば猫の体の表面にはノミやダニがいます。そのほか、お腹の中には回虫などもいる可能性があります。駆除しないまま家に入れてしまうと、家の中がノミだらけになってしまうという恐れもあります。まず、最初に寄生虫駆除をしてもらいましょう。

また、最近ではマイクロチップを首の後ろに入れている猫もいます。健康状態とともにこれもチェックしてもらうといいでしょう。

また、すでに猫を飼っている場合、新たに加わった猫が感染症を持っているかどうかのチェックは必要不可欠。病気をうつさないためにも検査は必ず受けるようにしましょう。

3週齢までは段ボールで保温してあげよう

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子猫は自分で体温をキープすることができず、体温が下がると体力のない子猫はすぐに弱ってしまいます。

安全確保のためにも、段ボール箱に入れて保温します。汚れたら取り換えられるよう箱の底にはペットシーツやタオルを敷き、湯たんぽや使い捨てカイロで一部分を温めます。暑くなりすぎたときに、逃げられる場所が必要なので冷たい部分と温かい部分を作るようにします。

兄妹猫がいる場合は一緒にひとつの箱に入れ、一匹の場合は、母猫や兄妹猫の感触に近いフワフワもふもふのタオルやぬいぐるみなどを一緒に入れると安心します。

できれば、加湿器などを使って湿度を50~60%に保てば、猫風邪などの感染症を防げます。箱を置く場所は、床や天井に近い場所は温度が不安定なので避け、机の上など中間くらいの高さがベストです。

週齢1ヶ月以降はケージで育てる

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1か月ほどの子猫は元気に走り回るので、箱ではすぐに乗り越えられてしまいます。しかし、部屋に放し飼いにするとイタズラし放題。思わぬものを口にしたり、お風呂やトイレに落ちてしまったりと、たいへん危険です。

人馴れさせるためにもケージで育てるのがベストです。プラスチックや金網などのバードケージなら掃除もしやすいのでおすすめ。また、高さのあるケージはジャンプもできるので運動不足解消にもなります。しかし、子猫にとっては大きすぎて保温がしづらいので、一時的な使用であれば、1段ケージがおすすめです。

寝床、トイレ、水飲み場をケージ内に用意し、箱などでハウスを手作りすると温かくて心地よいベッドになります。猫は狭い場所が好きなので、ケージの周りを布や段ボールで覆ってあげると安心します。快適に過ごせる場所を選んで置いてあげましょう。


猫を飼うつもりがなくても、偶然の出会いというものがあります。突然出会ったときのためにも、知識を頭に入れておけばあわてずにすみます。

著者情報

UCHINOCO編集部

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