抜け毛に悩む愛犬の味方!ファーミネーターの特徴とは?

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春や秋ごろになると多くの愛犬に訪れる「換毛期」。
愛犬のブラッシングを怠っていると部屋中に抜け毛が飛び散ってしまうだけでなく、古い毛が健康的な被毛と絡まって毛玉・もつれなどの原因につながります。
特に「ダブルコート」と呼ばれるワンちゃんの被毛は、固くて太い毛のトップコートと、そのまわりに綿毛のように生えている短いアンダーコートの二層構造になっています。
アンダーコートは愛犬の体温調節の役割を担っている部分であり、換毛期を通して定期的に生え変わります。
しかし、一般的なブラシでは歯で愛犬の肌を傷つけたり、アンダーコートのような細かい抜け毛までしっかり処理できなかったりすることも!
そんなときに便利なのが「ファーミネーター」です。
ファーミネーターは、古いアンダーコートを除去することに特化して作られています。
特殊なステンレス歯を採用しており、健康的なトップコートを傷めることなく抜け毛・古い毛をごっそり取り除きます。
ブラシヘッドには歯が肌に食い込むのを防ぐためのエッジガードを搭載しているので、ブラッシング中にデリケートな愛犬の肌を傷つける心配もありません。
歯に付いた抜け毛はワンタッチで処理できるので、毎日のブラッシングの手間もかかりませんよ!
犬用ファーミネーターの選び方

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犬用ファーミネーターは多彩な種類があるため、どれを選べばいいか迷う飼い主さんは多いでしょう。
そんなときには「愛犬の犬種」に合ったモデルかどうかに注目するのがポイント!
犬用ファーミネーターのモデルは大きく分けて長毛種用・短毛種用の2つに分かれています。
長毛種用は短毛種用に比べて歯が少し長く、長さのある抜け毛もごっそり取り除けるようになっています。
短毛種のワンちゃんなのに長毛種用のファーミネーターを使うと、ブラッシング中に愛犬の皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
また、ファーミネーターは犬種に合わせてXS~Lのサイズ展開がされています。
XSサイズは超小型犬、Sサイズは小型犬、Mサイズは中型犬、Lサイズは大型犬に対応できるように作られています。
ファーミネーターは各モデルに対象となる毛の長さや体重、犬種などの情報が記載されています。愛犬の犬種をチェックし、被毛の長さや体格に合ったモデルを選ぶことが大切です。
犬用ファーミネーターの使い方

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犬用ファーミネーターは毎日の愛犬のブラッシングが楽になるように、構造も使い方もシンプルに作られています。
ファーミネーターを使う前には、必ずピンブラシやコームなどで毛のもつれを取り除いておきましょう。
毛がもつれた状態でブラッシングを始めると、ファーミネーターの歯に絡んだ毛が引っ掛かってしまい、愛犬が痛がってしまうこともあります。
十分に毛の絡まりをほどいたら、犬用ファーミネーターの出番!
愛犬の毛の流れに沿って、やさしくファーミネーターを動かしましょう。
初めて使う場合は、急に本体を当てると愛犬がびっくりする可能性がありますので、まずは嫌がらない場所からブラッシングしてあげてくださいね。
抜け毛がファーミネーターの歯に溜まってきたら、ブラシヘッドの上部にあるプッシュボタンを押すことで、歯に付着した毛を簡単に除去できますよ。
犬用ファーミネーターを使うときの注意点

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犬用ファーミネーターは愛犬の抜け毛ケアが簡単にできる便利アイテムですが、実際に使う際には注意も必要です。
特にファーミネーターのやりすぎには要注意!
飼い主さんのなかにはしっかり抜け毛ケアするために、長時間ブラッシングをする人も少なくありません。
しかしファーミネーターはあくまでアンダーコートの処理に特化しているもの。
長時間やりすぎると健康的なアンダーコートまで抜いてしまい、愛犬の皮膚に余計な負担をかけてしまう可能性があります。
また、子犬のブラッシングにファーミネーターを使う場合は生後9か月頃からにし、1回あたりのブラッシングは短時間で済ませるのが望ましいでしょう。
小さい頃から少しずつファーミネーターに慣らせることで、大きくなってからブラッシングを嫌がってしまうのを防げます。
【長毛種】おすすめの犬用ファーミネーターのモデルを紹介!

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長くて毛量が多い長毛種のワンちゃんは、こまめに手入れしてあげないと毛の絡まり・毛玉などが発生してしまうことも!
ここからは、長毛種のワンちゃんにおすすめしたい犬用ファーミネーターのモデルを紹介します。
長毛種におすすめの犬用ファーミネーター(1)ファーミネーター 超小型犬 XSサイズ 長毛種用
ファーミネーターシリーズのなかでも、超小型犬の小柄な体の抜け毛ケアに対応した最小サイズのモデルです。
幅を抑えたヘッドで細かい部分のアンダーコートまでしっかり除去します。
コンパクトではありますが、シリーズおなじみのエッジガードもしっかり搭載し、皮膚に優しいつくりです。
ブラッシング中の愛犬の肌への負担を軽減しながら、抜け毛を簡単にケアできますよ。
毛の長さは5cm以上、体重は約4.5kg未満に対応しているので、ロングコートチワワやパピヨン、チンなどのブラッシングにおすすめです。

長毛種におすすめの犬用ファーミネーター(2)ファーミネーター 小型犬 Sサイズ 長毛種用
長毛種用ファーミネーターシリーズのうち、小型~中型よりの小型犬のお手入れに対応して作られたモデルです。
適度な大きさのヘッドと長さのある特殊ステンレス歯により、長さのあるアンダーコートの抜け毛もごっそり除去してくれます。
そのため、ダックスフンド(ロング)のようなダブルコートが特徴の犬種のお手入れもラクラクですよ!
毛の長さは5cm以上、体重は約4.5~9kg未満のワンちゃんを対象としているので、キャバリアやシェルティ、シーズーなどのブラッシングにおすすめです。

長毛種におすすめの犬用ファーミネーター(3)ファーミネーター M 中型犬 長毛種用
長毛種用ファーミネーターシリーズのうち、がっしりとした体格の中型犬のお手入れに適したモデルです。超小型犬用・小型犬用のモデルに比べてヘッドが大きく作られているので、ボーダーコリーなどの長い被毛に絡まった抜け毛も一気に除去できます。
人間工学に基づいた設計なので、お手入れ中に手元が疲れにくいのもポイントです。
毛の長さは5cm以上、体重は約9~23kg未満の犬種に対応しているので、スピッツやイングリッシュコッカースパニエルなどのブラッシングにおすすめです。

長毛種におすすめの犬用ファーミネーター(4)ファーミネーター 大型犬 Lサイズ 長毛種用
長毛種用ファーミネーターシリーズのなかでも、大型犬に対応したビッグサイズのモデルです。
ヘッドがワイドに作られているので、ゴールデンレトリバーやボルゾイなどの体格が大きいワンちゃんの抜け毛ケアもスムーズにできますよ。
毛の長さは5cm以上を対象としているので、チャウチャウやロングコートのジャーマンシェパードなどの毛量が多い犬種も手軽にお手入れできます。

【短毛種】おすすめの犬用ファーミネーターのモデルを紹介!

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短毛種は被毛が短い分皮膚がデリケートなので、毎日のブラッシングでは肌を傷つけないようにすることが大切。
短毛種用のファーミネーターであれば、傷付きやすい短毛種のワンちゃんの肌にやさしい構造になっているので、スムーズに抜け毛ケアができますよ。
ここからは、短毛種のワンちゃんにおすすめの犬用ファーミネーターを紹介します。
短毛種におすすめの犬用ファーミネーター(1)ファーミネーター 超小型犬 XS 短毛種用
短毛種用のファーミネーターシリーズのうち、超小型犬をはじめとした小柄な犬種のブラッシングに対応したモデルです。
最小サイズのモデルですが、長毛種用に比べて歯が短く作られているので、デリケートな短毛種のワンちゃんの肌を傷つけにくくなっています。
毛の長さは5cm未満、体重は約4.5kg未満を対象としており、スムースコートのチワワやイタリアングレイハウンドなどのブラッシングにぴったりなアイテムです。

短毛種におすすめの犬用ファーミネーター(2)ファーミネーター 小型犬用 S 短毛種用
短毛種用のファーミネーターシリーズのうち、小型犬~小型犬よりの中型犬の抜け毛ケアに便利なモデルです。
短めに揃えられた歯に加えて、歯が愛犬の肌に食い込むのを防ぐエッジガードを採用したことで、ブラッシング中に愛犬の肌を傷つけにくくなっています。
ミニチュアピンシャーのように短毛かつシングルコートの犬種の被毛のお手入れにもぴったりです。
毛の長さは5cm未満、体重は約4.5~9kg未満を対象としているので、スムースコートのダックスフンドやパグ、フレンチブルドッグなどにも使えますよ。

短毛種におすすめの犬用ファーミネーター(3)ファーミネーター 中型犬 Mサイズ 短毛種用
中型犬の抜け毛ケアに対応した、短毛種用のファーミネーターです。
長毛種用に比べて歯が短めでありながら、5cm未満の毛の長さに対応しているので、コーギーやアメリカンコッカースパニエルなど、短毛種のなかでも被毛が長めの犬種のお手入れにもぴったりですよ。
シリーズおなじみの特殊なステンレス歯も採用しており、デリケートな短毛種のワンちゃんの肌を傷めずにやさしく抜け毛を除去できます。

短毛種におすすめの犬用ファーミネーター(4)ファーミネーター 大型犬 Lサイズ 短毛種用
短毛種用ファーミネーターシリーズのうち、大型犬に対応した最大サイズモデルです。
長毛種用と同様にヘッドは大きく、ワンプッシュで除去した毛の処理ができるので、秋田犬などの毛量が多いワンちゃんのブラッシングが楽になりますよ。
5cm未満の毛の長さに対応しているので、シベリアンハスキーやラブラドールレトリバーなどの多彩な犬種に使えます。

ファーミネーターの正規品の見分け方は?

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ファーミネーターは人気商品であるため、悪質な模造品も数多く出回っています。
正規品と見分けるポイントは「ブラシヘッドの歯」と「グリップ部分」の2つです。
正規品のファーミネーターのブラシヘッドの歯には、正規品特有のシリアルナンバーが印字されています。
また、愛犬の皮膚を傷つけないように歯の先端の加工が揃うように加工されているのが特徴です。
もし、歯の前面にナンバーが印字されていなかったり、歯が不揃いだったりする場合は模造品である可能性があります。
特に歯が不揃いの場合、ブラッシング中に歯が割れたり愛犬の皮膚を傷つけたりする危険性もあります。
グリップ部分については、正規品は手が自然にグリップへなじむように突起部分が隅々まで揃うように加工されているのが特徴です。
また、安定してブラッシングできるように、グリップ部分には芯が入っています。
グリップが不安定だったり、突起が不揃いであったりする場合は、粗悪品と判別できるでしょう。
特にグリップに芯が入っていない場合、使っているうちにブラシヘッドが折れてしまう危険性もあるので注意しましょう!
犬用ファーミネーターで愛犬の抜け毛ケアをしてあげよう!

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換毛期は多くの愛犬に毎年訪れるからこそ、日々のブラッシングによる抜け毛ケアは、愛犬の健康をサポートするうえで重要なものです。
犬用ファーミネーターを使えば、毎日のブラッシングがもっと楽になるでしょう。
本記事で紹介した選び方や使い方も参考しながら、ファーミネーターで愛犬の被毛をきれいにお手入れしてあげてくださいね。
・スペクトラムブランズジャパン株式会社(参照日:2025/9/16)
https://spectrumbrands.jp/furminator/
https://spectrumbrands.jp/products-pet/furminator/?t%5B%5D=dog
https://spectrumbrands.jp/article/pet/breed-of-dog/
https://spectrumbrands.jp/article/pet/imitations/
https://spectrumbrands.jp/article/pet/howto/
・Rakuten24 ペット館(参照日:2025/9/16)
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/8117940114444/
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/8117940114680/
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/8117940115052/
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/8117940114994/
・Rakuten24(参照日:2025/9/16)
https://item.rakuten.co.jp/rakuten24/8117940114826/
https://item.rakuten.co.jp/rakuten24/8117940114758/
・charm 楽天市場店(参照日:2025/9/16)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/77025/
・P&LUXE 楽天市場(参照日:2025/9/16)
https://item.rakuten.co.jp/pluxe1/10008371/?iasid=07rpp_10095___3g-mfmm9p4z-85-01afe229-c8de-4a67-8515-50716716b9a7#10008371
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。









