猫は親子関係をどう認識している?猫の記憶力についても解説

人間は、何歳になっても親子の縁が切れることはありません。
それでは、猫は親子関係をどのように認識しているのでしょうか?
この記事では、猫の親子関係と猫の記憶力について解説します。 2024年06月21日作成

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猫は親子関係をどう認識している?

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まずは本題である、猫の親子関係の認識について解説します。
人間とは異なる部分が多く、猫の奥深さを知ることができるでしょう。

猫の母子関係の始まり

猫の親子関係は、当然ながら母猫による出産から始まります。
猫の妊娠期間は約65日から67日で、一般的には2~5匹の子猫を産みます。
また、母猫は出産前に安全で静かな場所を探し、そこを出産と子育ての場所とすることが多いです。
これは野生の本能に基づいた行動で、外敵から子猫を守るためだといえます。

乳幼児期

生後間もない子猫は非常に弱く、生きていくためには母猫の完全なサポートが必要です。
子猫は生後約2週間は目を開けず、聴覚も完全ではありません。
この間、母猫は子猫たちにくっついて温もりを与えて、数時間おきに授乳をします。
当然ながら母猫にとって子猫たちは大事な存在で、この時まではしっかりとした親子関係があるといえるでしょう。

社会化を学ぶ

子猫が目を開けて活動的になると、母猫は子猫に必要な狩り技術など、生きていくためのスキルを教え始めます。
これは生存に直結する技術であるため、とても大切な期間です。
ちなみに、家庭でペットとして飼われている猫の場合も、この時期の遊びが将来の行動パターンに大きく影響するといわれています。

子猫の独立までを母猫は見守る

子猫の離乳は通常、生後約3週間から始まり、完全に離乳するのはおおよそ8週目くらいです。この期間は子猫によって異なる場合もありますが、目安としてこのくらいと考えておくと良いでしょう。

この時期になると、もう自分で食事をとることができ、徐々に母猫から独立していきます。
しかし、母猫との絆はこの時点で完全に切れるわけではありません。
多くの場合は、子猫は母猫や兄弟と一緒に過ごす時間が長く、母猫は引き続き子猫の行動を観察しながら、必要であれば介入します。

子猫が生後半年になったら完全に独立させる

子猫が生後半年前後になったら、母猫は子猫に威嚇をして強制的に独立させます。
これは、猫が単独で行動する動物であるためで、母猫なりの最大限の優しさでもあるのです。
ちなみに、一度子猫が独立してしまうと、その後親子が対面してもお互いに親子だとは認識できません。
なぜなら、母猫は子猫を舐めてにおいをつけることで自分の子どもだと認識しますが、子猫が独立してしまうと徐々に母猫のにおいがなくなっていくからです。

ペットの猫は長期的な親子関係がある

猫の親子関係は、子猫が完全に独立すると徐々に薄れていきますが、特定の状況下では親猫が成猫になった子どもと一緒に生活することもあります。
これは家庭でペットとして飼われている猫にみられる現象で、人間に飼われている環境が安全であるため、自然界のように早急に独立する必要がないからです。

猫の兄弟に対する認識

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猫の親子関係は人間ほど強いものではありませんが、兄弟になるとどうなのでしょうか?
次に、猫の兄弟に対する認識についてご説明します。

兄弟猫が独立するまでの絆は強い

猫の兄弟は、一緒に育つことで強い絆を形成します。
常にいっしょに遊んだり探索をしたり、時には喧嘩をしてしまうこともありますが、お互いにグルーミングを行うなど、コミュニケーションをとりながら社会化を学んでいきます。

一度独立してしまうと兄弟でも認識できない

猫は、親子と同様に兄弟であっても一度離ればなれになったら兄弟だと認識できなくなってしまいます。
人間のように、幼い頃にいっしょに育ってきた兄弟だからといって、いつまでも強い絆で結ばれているわけではないのです。
これも先述したように、兄弟でいっしょに過ごしていた頃はお互いをグルーミングしてにおいを付け合っていましたが、離ればなれになることでお互いのにおいがなくなるため、兄弟だと認識できなくなってしまうのでしょう。

猫の記憶力

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猫の親子関係はそこまで強いものではありませんが、久しぶりに親や兄弟と再会した時に、猫は親や兄弟を覚えているのでしょうか?
最後に、猫の記憶力についてご紹介します。

猫の記憶力は良い

猫は、とても賢い動物です。
一般的には、猫の短期記憶の持続時間は約16時間とされていますが、これは印象的な経験や重要な出来事に連動していることも多いです。
長期記憶に関しては、猫は飼い主など重要な人や、長い間過ごしてきた場所などを一生涯覚えています。
よく、「猫は3年の恩を3日で忘れる」といわれていますが、当然ながらそんなことはありません。

実験からわかる猫の記憶力

猫の記憶力についてはまだはっきりしていないことも多く、猫の記憶力を解明しようと日々研究が続けられています。
ある研究では、猫がどの容器にフードが入っているかを覚えて、時間が経っても正確にフードが入っている容器を当てたという結果もあります。
これだけではありませんが、猫が単純に直感に頼って行動しているわけではなく、具体的な記憶を利用していることがわかっているのです。

猫の記憶力を上げるためには?

猫の脳を活性化することで、猫がいつまでも健康的に生活することが期待できます。
もちろん、認知症などの予防にも期待できるでしょう。
猫の記憶力を上げるためには、程良い刺激が必要です。
猫用の知育玩具などの新しい遊びを取り入れることで、猫の脳を活性化させることができます。
また、猫に愛情を持って接して日々のストレスを溜めさせないことでも、猫の記憶力の維持を助けてくれるでしょう。

猫の親子関係は成長すると薄くなる

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猫の親子関係は、子猫が幼い頃は強い絆で結ばれています。
しかし、子猫が生後半年を迎える頃には、母猫が強制的に子猫を独立させてしまいます。
一度子猫が独立をしてしまうと、猫の親子関係は完全に解消されてしまうといっても過言ではありません。
もしも数年後に親子で再会したとしても、お互いに親子だとは気が付かないでしょう。
これは猫の記憶力が悪いというわけではなく、猫がにおいを付けて相手を判別するからだといえます。

参考サイト
日本動物医療センター(参照日:2024-04-25)
https://jamc.co.jp/cat_colum/%E7%8C%AB%E3%81%AE%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E5%87%BA%E7%94%A3%E3%81%BE%E3%81%A7/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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