犬の平熱は何度?犬の体温について解説

人間の平熱は、だいたい36℃前後でしょう。
それでは、犬の平熱はどれくらいなのでしょうか?
この記事では、犬の平熱や体温の測り方などについて解説します。 2024年06月06日作成

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犬の平熱は何度?

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まずは、犬の平熱についてご説明します。
併せて、犬の発熱時のサインについても見ていきましょう。

犬の平熱は37.5~39℃

犬の平熱は、37.5~39℃です。
人間よりも、1~2℃高くなっていますが、これは犬種や被毛の量などで若干上下します。
ちなみに、運動量が多い犬の平熱は少し高めであったり、小型犬よりも大型犬のほうが平熱が低かったりと、犬種やサイズによってさまざまな傾向がみられます。

子犬の平熱は少し高め

子犬は食欲旺盛で活発なことが多いため、成犬よりも平熱は高めであることが多いです。
子犬が元気であれば、体温が38℃以上あっても心配する必要はないでしょう。
しかし、ぐったりと元気がない場合は、早めに対処しなければ命に関わる可能性があります。

シニア犬の平熱は少し低め

シニア犬は新陳代謝が悪くなっていることから、成犬と比べると体温は低くなりがちです。
そのため、シニア犬の場合は体温が38℃以上あったら少し高めだと考えて良いでしょう。
また、シニア犬の体温が37℃以下になった時には、早急に動物病院へ連れて行かなければなりません。
シニア犬はしばらく様子を見ていると体調が急変する可能性もあるため、注意が必要です。

犬が発熱している時にみせるサイン

犬が発熱している時は、元気がなくぐったりとしていることが多いです。
また、人間と同様に食欲もなく、いつもは喜んで食べているドッグフードに口をつけないこともあるでしょう。
さらには、パンディングという「ハッハッ」と呼吸を荒くする呼吸をすることもあります。
パンディングは運動後などで体温が高くなった時にみられる呼吸方法ですが、気温が高かったり運動をしたりしたわけでもないのに犬がパンディングをする場合は、発熱している可能性があるでしょう。

犬の体温の測り方

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犬の平熱がわかったとしても、正しい体温の測り方がわからなければ意味がありません。
次に、犬の体温の測り方を解説します。

犬の体温の測る時間帯

犬の体温を測る時間帯は、基本的にいつでも問題ありません。
しかし、犬は人間と同様に起床時は体温が低いことから、愛犬の平熱を知りたいのであれば夕方を目安に体温を測ると良いでしょう。
また、食後や運動後は体温が高くなる傾向にあるため、犬が安静にしている時に体温を測ることをおすすめします。

犬の体温を測る時に用意するもの

犬の体温を測る際は、人間用の体温計は使用しないようにしましょう。
ペット用の体温計は先端が柔らかくなっており犬の身体を傷付けにくくなっているため、必ずペット用の体温計を使用します。
また、衛生面を考慮して使い捨ての体温計カバーも用意しましょう。
ちなみに、滑りが良くなるようにワセリンを用意するのもおすすめです。

犬の体温の測り方

犬の体温は、体温計を肛門に刺して測ります。
直腸温を測るため、犬が興奮していると正確な体温を測ることができません。
まずは、犬を伏せさせたり撫でたりして落ち着かせましょう。
そして犬の尻尾を軽く持ち上げながら優しく犬の身体を抑えて、体温計を肛門から2cm程度の深さまで水平にゆっくりと差し込んでいきます。
体温計を水平に差し込まなければ犬の直腸内を傷付ける可能性もあるため、注意しましょう。

犬が発熱した際の対処方法

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もしも犬の体温を測った時に、発熱をしていた場合はどうすれば良いのでしょうか?
最後に、犬が発熱した際の対処方法をご紹介します。

動物病院へ連れて行く

犬が発熱した時は、動物病院へ連れて行くのがもっとも良い対処方法でしょう。
獣医師にみせることで、犬の発熱の原因を特定することができます。
特に犬の体温が40.5℃以上の場合は命に関わることもあるため、早急に対処しなければなりません。
また、動物病院では発熱以外に下痢や嘔吐などの症状があったかなど、細かく症状を伝えられるようにしておきましょう。

身体を冷やす

犬の発熱の原因が気温や激しい運動後であった場合は、身体を冷やしてあげると良いでしょう。
特に暑い時期は熱中症のリスクもあるため、身体に水をかけてあげたり首まわりを保冷剤で冷やしたりすることで、体温を下げることができます。
また、熱中症を発症しないように冷たい水を飲ませることも大切です。
ただし、当然ながら病気や体調不良による発熱の際は、身体に水をかけることが逆効果になることもあるため、犬の発熱の原因がしっかりとわかっている時に限って身体を冷やす対処をしましょう。

犬の体温が低い時はどうする?

犬の体温が平熱よりも低い時は、低体温症の疑いもあります。
まずは、犬を毛布などで包んで、暖かい場所に移動させてあげましょう。
特に子犬やシニア犬の場合は、体温が低いことで命にかかわる可能性もあります。
ちなみに、体温が36.6℃を下回っている際は低体温症の疑いが強くなるため、応急処置をした後は早急に動物病院へ連れて行きましょう。

愛犬の平熱を知っておこう

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犬の平熱は、37.5~39℃前後です。
これは犬種や運動量、年齢によって若干上下します。
大切なのは、愛犬の平熱を知っておくことです。
平熱を知っていれば、いつもよりも体温が高かったり低かったりした時に、すぐに対処することができます。

犬の体温を測る時はペット用の体温計や体温計カバーを用意して、犬の身体の負担にならないようにワセリンも準備しておくと良いでしょう。
犬を落ち着かせていれば、犬の体温を測るのは難しいものではありません。

不安であれば、一度獣医師に指導してもらうことで、簡単に愛犬の体温を測ることができるようになるでしょう。
もしも愛犬の体温に大きな異変がみられた時は、気温や運動後など原因が特定している場合を除いて、すぐに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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