日本の猫の日は?
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まずは、日本の猫の日についてご説明します。
猫にちなんだ記念日はいくつかありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
2月22日は「猫の日」
日本の猫の日は、2月22日です。
なぜ2月22日なのかというと理由はとてもシンプルで、2を「にゃん」という猫の鳴き声に合わせて、「にゃんにゃんにゃん」の日である2月22日を猫の日に制定しました。
ちなみに、日本の猫の日は「猫の日実行委員会」が「一般社団法人ペットフード協会」と協力して、愛猫家からの公募で決定しました。
猫の日が制定された目的は、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」というものです。
2月22日は「猫の健康診断の日」でもある
2月22日は、猫の健康診断の日でもあります。
これは、一般社団法人Team HOPE* が2021年に制定したもので、その名のとおり定期的に動物病院で愛猫の健康診断を受けさせる重要性を伝えるために作られました。
どんな病気であっても、早期発見・早期治療が大切です。
特に猫は自分で体調不良を飼い主に伝える手段がないため、飼い主が愛猫の病気を見つけるために、日頃から努力する必要があります。
5月25日は「保護猫の日」
5月25日は、保護猫の日です。
5月25日である理由は語呂合わせで、0=ほ、5=ご、2=ね、5=こ、となります。
保護猫は日本でも注目されている問題で、ひとつの命を大切にしようという文化を根付かせるために制定されました。
11月28日は「猫と人の日」
猫と人がいっしょに過ごすための日として制定された「猫と人の日」は、11月28日です。
11=いい、28=にゃ、という語呂合わせで制定されており、飼い主が猫に感謝したりいっしょにだらだらと過ごしたり、猫と人がいっしょに自由に過ごすことを目的として作られました。
世界各国の猫の日は?
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日本以外の国でも猫は愛されている動物のため、猫の日が制定されています。
次に、世界各国の猫の日をご紹介します。
アメリカの猫の日は10月29日
アメリカの猫の日は、10月29日に制定されています。
これは、シェルターで暮らす保護猫や野良猫の譲渡を促進するために、動物愛護家のコリーン・ペイジ氏が2005年に制定しました。
また、10月29日は愛猫家がいっしょに過ごす猫を讃えるために推奨する日でもあります。
ロシアの猫の日は3月1日
愛猫家が多いことで知られるロシアの猫の日は、3月1日に制定されています。
これは、モスクワ猫博物館が2004年に制定したものです。
この日は、愛猫家や猫に関わる団体が猫の保護や福祉のために活動を行う日として制定されています。
イタリアの猫の日は2月17日
イタリアの猫の日は、2月17日です。
これは1990年に猫の専門誌が読者投票によって制定されたもので、2月はイタリアで「猫と魔女の月」と言われていることから、2月が選ばれました。
ちなみに、イタリアで幸福の数字が17であることから、2月17日に制定されました。
台湾の猫の日は4月4日
日本にほど近い台湾の猫の日は、4月4日です。
これは民間団体である「愛猫族連誼会」が制定したもので、投票によって4月4日に決められました。
しかし、制定目的などの詳細は不明です。
「世界猫の日」とは?
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世界各国の猫の日とは別に、「世界猫の日」というものが制定されています。
世界猫の日とは、どのような記念日なのでしょうか?
世界猫の日は8月8日
世界猫の日は、8月8日に制定されています。
これは動物愛護団体である国際動物福祉基金(IFAW)が、人間と猫の友情を深め合うとともに、猫に安全な生活を提供することを誓う日として制定しました。
世界でも猫の殺処分は問題視されており、日本でも令和3年度(2021年)の猫の殺処分数は11,718匹と、かなりの数になっています。
昔のように毎年10万匹以上の殺処分があった頃に比べれば減ってはきていますが、それでも人間の身勝手な行動により殺処分されてしまう猫は後を絶ちません。
世界猫の日に、少しでも世界各国の人々が猫のことを見つめ直すことができれば、制定された意味があるといえるでしょう。
国際動物福祉基金(IFAW)とは?
国際動物福祉基金(IFAW)とは、どのような団体なのでしょうか。
1969年にカナダで設立され、「世界中の野生動物やペットを取り巻く環境改善」を目的に活動しています。
具体的な活動内容としては、助けを必要とする犬猫などのペットや家畜、野生動物などを救う活動をしており、世界40か国で展開している規模の大きい団体です。
世界猫の日を制定した目的
国際動物福祉基金が世界猫の日を制定した目的は発表されていませんが、国際動物福祉基金が犬猫などのペットや家畜を救う団体であることを踏めると、世界猫の日を制定した目的が見えてくると思います。
世界猫の日が制定されることで、世界中の愛猫家はもちろん、日頃は猫のことに関心のない人でも、多少は猫について考えてもらう機会が増えるはずです。
活動の一環としては微々たるものかもしれませんが、1匹でも多くの猫を救うことができるのであれば、世界猫の日が制定された意味があるといえるでしょう。
猫の日は猫のことを第一に考えよう
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日本で猫の日は、「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから、2月22日に制定されています。
また、世界各国でも猫の日が制定されていますが、世界中で共通の猫の日である世界猫の日は、8月8日となっています。
愛猫家であれば毎日猫といっしょに過ごす幸せを噛みしめているでしょうが、猫の日が制定されていることで日頃から猫にあまり関心がない人でも、猫のことを考え直す良い機会になるはずです。
猫の日は、改めて愛猫との幸せについて考えてみてはいかがでしょうか?
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。