猫のおもちゃ・遊び場をdiyするメリットとは?
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猫のおもちゃ・遊び場は多彩な種類が販売されていますが、あえてdiyするメリットとは何なのでしょうか?
まずは、猫のおもちゃ・遊び場をdiyするメリットについて解説します。
飼い猫の好みに合わせてカスタマイズできる
飼い猫に合わせて大きさやデザインをカスタマイズできる点は、diyする最大のメリットです。
既製品の場合、対象となる猫の大きさ・年齢などがある程度決まっていることも少なくありません。
そのため、飼い猫の身体能力や体格によっては合わないことも。
diyであれば飼い猫の成長や性格に合わせて作れるため、より飼い猫が使いやすいものを用意できますよ。
購入するより安く用意できる
diyの猫用おもちゃ・遊び場は、購入するより安く用意できる点も大きなメリットです。既製品の場合、しっかり遊べるものを用意するとなるとかなりのコストがかかることもあります。
しかし、diyではダンボールや布などといった、100均でも購入できる材料を使います。
そのため、購入時よりも費用を安く抑えつつ、猫が楽しめるものを用意できるでしょう。
猫が気軽に運動できる
おもちゃや遊び場をdiyすることで、室内飼いの猫も気軽に運動できるというメリットもあります。室内飼いの猫は日々の行動が単調になりやすいことから、運動不足な子も少なくありません。
猫に合わせてdiyされた遊び場なら自発的に運動してもらえるため、運動不足の解消につながるでしょう。
【おもちゃ】猫との生活がもっと豊かになるdiyアイデア4つ
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猫用おもちゃは、猫のストレス解消だけでなく飼い主とのコミュニケーションツールにもなる大切なもの。
飼い猫のことを考えて飼い主さんがdiyしたものであれば、きっとたくさん遊んでくれるでしょう。
ここからは、猫用おもちゃのdiyアイデアを材料・作り方とともに紹介します。
①三つ編み猫じゃらし
代表的な猫のおもちゃといえる「猫じゃらし」は、ビニールテープで簡単にdiyできます。
diyに使う割りばしは、根元のみが繋がっているものを使うとより作りやすいですよ。
長めに作ることでヘビのようにくねくね動かせるため、猫の動きに合わせて柔軟に動かせます。
お好みで、先端に疑似餌としてマスコットなどを付けると猫の狩猟本能を刺激できるでしょう。
【材料】
・割りばし…1膳
・ビニールテープ…色違いを3種類
【作り方】
1.ビニールテープを長めに取り、割りばしに通していく
2.割りばしの両側のテープが同じ長さになるように調節してカットする
3.同じ色のビニールテープを2本ずつ掴み、三つ編みする
4.ビニールテープの下の方まで編み、先端から10~15cm部分までを残して固結びする
②魚けりぐるみ
猫が噛んだり、思い切り蹴ったりして遊ぶ「魚けりぐるみ」は、猫が手軽にストレス発散できる猫用おもちゃです。
型紙はフリーハンドでOK。お好みの生地の端切れを縫い合わせるだけでdiyできるので、裁縫が苦手な人でも簡単に作れますよ。
音が苦手な猫でなければ、けりぐるみの中に鈴などを入れてあげるとたくさん遊んでくれるでしょう。
【材料】
・お好みの端切れ・生地…2枚(サイズは作りたい大きさに合わせて)
・コピー用紙(型紙用)…1枚
・縫い針・裁縫用糸…1セット
・綿…適量
・ハサミ…1本
【作り方】
1.コピー用紙にフリーハンドで魚の形を描く(縫いしろを含むので、少し大きめに描く)
2.描いた魚の形に沿ってハサミでコピー用紙をカットし、型紙を作る
3.生地に型紙を合わせ、型紙に沿ってハサミでカットする
4.2枚ともカットできたら生地を中表に合わせる
5.端切れの端から1cmの余裕を持たせて、魚の頭部分から一周縫い合わせる
6.尻尾部分のくびれは、少しはさみで切り込みを入れてから縫い合わせる
7.魚の口元から5~7cm程度手前まで縫えたら、生地を表に返す
8.7で使った隙間から、少しずつ綿を詰める
9.先端までしっかり綿が入ったら、端までしっかり縫い閉じる
③猫まきびし
忍者が使うまきびしに形が似ている「猫まきびし」は「テトラ」とも呼ばれる三角形の猫用おもちゃです。
部屋の床や棚の上などに散らしておくだけで、猫が手で転がしたり口にくわえたりして遊んでくれます。ボールのように投げれば、追いかけていく猫もいますよ。
実際にdiyする際には、猫が持ち運びやすい大きさにすることが大切です。
【材料】
・お好みの布(8×14cm)…1枚
・紐(8cm程度の長さ)…1本
・綿…適量
・鈴…1個
【作り方】
1.布を中表にして半分に折る
2.ループ状にした紐を布の中央に挟み込み、端から5mm程度の余裕を持たせて縫う
3.半分に折った布の長い方の2辺をそれぞれ縫い合わせる
4.袋状になった布の口を開き、縫い目の内側同士を合わせる
5.返し口を4cm程度残して、布の端から1cmの余裕を持たせて縫い合わせる
6.布を表に返し、中に綿と鈴を詰める
7.返し口を縫い閉じたら完成
④もぐらたたき
穴から顔を出すもぐらをハンマーなどで叩くゲーム「もぐらたたき」は、猫のおもちゃとしても大人気です。
複雑な材料・作り方でなくても、ダンボール箱1つあれば簡単にdiyできますよ。
もぐら役は飼い主さん自身。箱に開けた穴から手袋をした指を出し、猫につかまらないように、適宜指を出す穴を変えましょう。
もぐらが不規則に現れる様子は猫の狩猟本能を刺激するため、思い切り身体を動かしてもらえるでしょう。
もぐら役は飼い主さんの指で問題ありませんが、夢中になった猫に引っかかれる可能性もあります。猫の爪が気になる場合は、別途もぐら役のマスコットを用意しておくとよいでしょう。
【材料】
・ダンボール箱…1つ
・ハサミ…1本
・厚めの手袋(またはマスコット)…1つ
【作り方】
1.ダンボール箱を組み立てる
2.側面(できるだけ広い面)に指またはマスコットが通るほどの大き目の丸い穴をハサミまたはカッターナイフで開ける
【遊び場】猫との生活がもっと豊かになるdiyアイデア5つ
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猫が自由に過ごせる遊び場も、身近な素材で簡単にdiyできますよ。ここからは、猫用の遊び場のdiyアイデアを材料・作り方とともに紹介します。
①ダンボールハウス
狭い場所が落ち着く猫にとって「ダンボールハウス」は絶好の遊び場。
自宅にあるダンボールを活用すれば、飼い猫の好みに合ったハウスをdiyできます。
1つだけ作ってもよいですが、ハウスを複数個作って連結させれば、トンネルのような遊び方もできますよ。
飼い猫が好きな布や毛糸などで装飾すれば見た目も可愛くなります。飼い猫が好きなクッションや毛布などを入れておけば、より快適に過ごしやすくなるでしょう。
【材料】
・ダンボール箱…1つ
・カッターナイフ…1本
・装飾用の布や毛糸など…適量
【作り方】
1.ダンボール箱の底面とフタをカッターナイフで切り取る
2.側面に窓や扉にあたる穴を開ける
3.お好みで布や毛糸などでデコレーションする
②ダンボール爪とぎ
猫のストレス解消だけでなく爪のケアにもつながる「爪とぎ」は、ダンボールで簡単にdiyできますよ。
ダンボールは独特の質感や側面の凹凸があることから、爪とぎグッズの材料としても人気です。
難しい手順はなく、細かくカットしたダンボールを繋ぎ合わせるだけで作れますよ。
飼い猫の体格や好みに合わせて大きさやデザインを考えるとよいでしょう。
【材料】
・ダンボール…適量
・カッターナイフ…1本
・両面テープ…適量
・柄入りのクラフトテープ…適量
【作り方】
1.ダンボールを細長くなるようにカッターナイフでカットする
2.細長いダンボールの表面に両面テープを貼り付ける
3.両面テープを貼ったダンボールを複数枚重ねる
4.重ねたダンボールをくるくる巻き、最後に側面に柄入りクラフトテープを一周させて貼り付ける
③ダンボールトンネル
猫にとって落ち着く場所とされているトンネルも、ダンボール箱1つで簡単にdiyできますよ。
たくさんのダンボールを繋げてカーブのあるトンネルを作れば、複数の飼い猫が一緒に遊べます。
ダンボールの上部に穴を開け、猫が顔を出せるようにするなど、飼い猫の好みに合わせてアレンジしましょう。
【材料】
・ダンボール箱…2つ
・ガムテープ…適量
・ハサミ…1本
【作り方】
1.ダンボール箱の底とフタをハサミで切り取る
2.カットしたダンボール箱同士を繋げ、ガムテープで固定する
④Tシャツテント
猫の隠れ家や遊び場になる「テント」は、飼い主さんの古着を再利用してdiyしてみましょう。
骨組み部分は針金ハンガーを使用しており、ハンガーの本数を増やすとより耐久性を上げられますよ。
【材料】
・Tシャツ…1枚
・針金ハンガー…2~3本
・ダンボール…1枚
・ニッパー…1本
・安全ピン…適量
・キリ…1つ
・マスキングテープ…適量
【作り方】
1.猫の大きさに合わせて、ダンボールを正方形にカットする
2.ダンボールの四隅にキリで穴を開ける
3.針金ハンガーのフック部分をペンチで切り取る
4.きれいなカーブになるようにハンガーの形を整える
5.ハンガーを交差させ、ダンボールの穴にそれぞれ差し込む
6.それぞれのハンガーの先端3cm程度の位置を折り、テープで留める
7.ハンガーが交差する部分をテープで留める
8.Tシャツを被せ、テントの形を整える
9.Tシャツの襟ぐり部分がテントの正面に来るように調整する
10.裾や袖などを底面に折り曲げ、端を安全ピンで留める
⑤猫用ハンモック
飼い猫が心地よく過ごせる「猫用ハンモック」も、お好みの布とナスカンで簡単にdiyできます。
長さ調節に使うアジャスターは、山なりの方が表面になるように注意しましょう。
ハンモックができたら、自宅にあるスチールラックや猫用ケージなどに引っ掛けるだけでOK。
実際に使う前は一度手でハンモックを押してみて、ナスカンなどが外れないか強度チェックをしてくださいね。
【材料】
・厚手の布(約40×55cm)…1枚
・アクリルテープ(2cm幅)…同じ長さを4本
・ナスカン(2cm幅用)…4個
・アジャスター金具(2cm幅用)…4個
・ミシン…1台
【作り方】
1.アクリルテープの片方の端にアジャスターを通して先端を縫う
2.テープの反対側の端からナスカンを通したら、アジャスターに通してストラップ部分を作る
3.同じやり方でストラップ部分を4本分作る
4.ストラップの先端から5~7cm程度までが布にかかるように、布の四隅に置く
5.それぞれのストラップと布を縫い付ける
6.縫い付けたアクリルテープの付け根をさらに縫い付ける
猫のおもちゃ・遊び場をdiyするときの注意点
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猫のおもちゃや遊び場は簡単に自宅でdiyできますが、手作りだからこそ購入時とは違う注意点もあります。ここからは、猫のおもちゃ・遊び場をdiyするときの注意点を解説します。飼い猫が安全に遊べるように、diyに挑戦する際には心がけましょう。
猫が触ると危険なものは使わない
diyしたものは猫が触ったり口にくわえたりするため、猫が触ると危険なものは使わないでください。例えばダンボールを使ってdiyする場合、塗料や接着剤が使われていないものを使いましょう。
他にも、プラスチックや木材を使って遊び場をdiyする際には、バリやささくれが出ている場合があります。
これらは猫が触れるとケガをする危険性があるため、必ず取り除いてから使うことが大切です。
小さな部品の使用は避ける
おもちゃをdiyする場合は、小さな部品の使用は避けてください。ビーズや小さくカットしたダンボールなどは、飼い猫が誤って飲み込んでしまう可能性があります。思わぬトラブルを避けるためにも、猫が口に入れても安全な大きさの部品を使いましょう。
おもちゃ・遊び場は定期的に点検する
diyしたおもちゃ・遊び場は、定期的に点検をしてください。飼い猫が長く遊んでいるとボロボロになってくるので、作ったばかりの頃より耐久性が落ちているかもしれません。
diyしたおもちゃや遊び場を壊れたままにしていると、思わぬ事故につながる危険性もあります。
そのため、定期的に点検して壊れた部分を発見したら新しく作ったり修理したりしましょう。
遊ばせるときには飼い主が見守る
diyしたおもちゃで遊ばせるときには、飼い主がしっかり見守ってあげてください。遊んでいる最中に猫が興奮しすぎてしまい、思わぬ事故につながる可能性もあります。飼い猫が安全に遊べるように、できるだけ飼い主の目の届くところで遊ばせましょう。
diyで飼い猫にぴったりなおもちゃ・遊び場を作ろう!
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購入時にコストがかかりやすいおもちゃ・遊び場も、diyすれば飼い猫の好みに合うものが用意できますよ。本記事で紹介したアイデアを参考にしながら、ぜひ飼い猫が喜ぶアイテムをdiyしてみてくださいね。
著者情報

西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。