犬が尻尾の付け根を舐めている？！そんな時は要注意！

犬の尻尾の根本は柔らかい体の犬にとっては舌で届く場所です。一度舐めてしまうと、ついつい暇があれば炎症をひどくしてしまうことがあります。

犬の尻尾周辺の炎症は主に、アレルギー性疾患と肛門周囲の炎症の2つの原因が考えられます。
これらの疾患が発症すると、犬は気になってしまい、舐め続けることがあります。犬の唾液がかかると炎症が悪化するため、エリザベスカラーをつけるなどの対処が必要です。

ノミに刺されたりアレルギー反応が起きると、犬の尾の内側の薄い皮膚が激しく炎症を起こし、真っ赤になることがあります。激しいかゆみと不快感に耐えかねた犬は、自分で舐めてしまいます。

この状態が進むと病院での治療が必要で、毛も抜けてしまうため、皮膚が無防備な状態になります。また、治りにくい性質もあるため、早期の発見が重要です。

通常、ステロイドを使用してかゆみを一時的に抑えることが選択されます。しかし、軽い塗り薬ではなかなか効果が得られません。その期間中も舐めないような工夫が必要です。犬が舐め続ける可能性があるため、積極的な予防策が必要です。一度抜けた毛は2カ月以上生えてこないため、犬にとって舐めやすい状態が続くこともあります。

痒みを和らげるために、当面の間はステロイド系の薬を飲むことが必要になるでしょう。

ステロイドを使うことに抵抗を感じる飼い主さんもいるかと思いますが、尻尾の根元の痒みは非常に強烈なものです。治療を進めるためには、強い痒みを和らげることが先決です。まずは投薬治療でかゆみを抑え、その後、塗り薬を使って根気よく治療するのが一般的なアプローチです。

尻尾の付け根で感じる違和感は、膿皮症が原因となることがあります。これは犬の免疫が低下しているときに発症しやすい皮膚炎です。最初は尻尾の付け根がわずかに赤みを帯びた状態になります。その箇所を犬が舐め続けることで、掻き壊したような感触になります。
膿皮症は基本的には、膿を伴う皮膚の炎症です。痒みが激しくなり、何度も舐めることで痛みを伴い、食欲も失われるほどの強烈な症状が現れる場合もあります。

患部の風通しを良くするために、お尻の毛を程よく刈り込んでください。その後、週に2回ほど薬用シャンプーを使用して清潔に保つように心がけましょう。治療には抗生物質と抗菌剤を併用し、根気よく進めることが必要です。
膿皮症にかかると、皮膚の難治性の疾患で治療が長引く可能性があります。全身の免疫力を高め、薬浴などで抗菌剤をお湯に浸透させながら、皮膚の奥までしっかり治療を行う必要があるでしょう。

尻尾の付け根が炎症することは、犬にとっては苦痛を伴う痒みとの闘いです。抗菌剤をこまめに塗布しましょう。しかし、それでも舐めてしまう場合には、エリザベスカラーを使用しましょう。以下では、おすすめのエリザベスカラーをご紹介します。

マジックテープ式で簡単に首のサイズを調整することができるエリザベスカラーです。ソフトスポンジ素材で、つけたまま寝ることも可能です。

メッシュ素材をしようしており、着用ストレスが軽減されています。
風が通るので、熱がこもりにくい仕様です。
ベル型カーブでより傷口などに口が届きにく、通気性もあるので、吠えても中での反響がありません。

いくら治療をしても、普段の生活を改善しないと再発してしまう可能性があります。薬用シャンプーを使って清潔に肌を清潔に保ちましょう。おすすめの薬用シャンプーをご紹介します。

こちらの動物用シャンプーには、クロルヘキシジン酢酸塩という皮膚への刺激が少ない殺菌成分が含まれています。また、保湿成分も配合されているおで、体臭の原因の一つである過剰な皮脂だけではなく細菌や微生物も取り除きつつ、保湿もできる優れモノです。

洗浄成分が植物生まれの、ペット用リンスインシャンプーです。薬用成分の働きで、フケ・カユミ・ニオイの元になるバイ菌を抑え、皮膚トラブルを防止します。リンス成分によって被毛をふんわりなめらかに仕上がります。

尻尾の付け根にはノミが寄生しやすい場所です。ノミ駆除をしっかりとおこなっておくことが基本です。外部寄生虫の可能性がある場合は、皮膚の一部を採取して、顕微鏡で覗くことで診断できます。的確な治療を早くスタートさせてあげるためにも、早めに動物病院につれていき、医師の診断を仰ぎましょう。