【ちょっとだけ怖い?】猫をモチーフにした世界の妖怪をご紹介!

世界には動物をモチーフにした妖怪が数多く存在しており、それぞれ特徴的な歴史や能力を持っています。そんな妖怪には猫をモチーフにしたものが多いことをみなさんはご存じでしょうか?そこで今回は、「猫をモチーフにした世界の妖怪」について解説します! 2022年07月16日作成

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世界には猫をモチーフにした妖怪が多数存在しています。猫が妖怪のモデルとなった理由なども含めて解説しますので、夏本番に向け妖怪話で少しヒンヤリしてみませんか?

そもそも妖怪とは?幽霊と何が違うの? 

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猫がモチーフになった妖怪を紹介するまえに、妖怪と幽霊の違いについて解説します。
それぞれの特徴をみていきましょう。

妖怪とは 

妖怪は人間の想像を超えた怪奇現象などを引き起こす、摩訶不思議な力を持った存在です。
人間や動物、特定の物質が長い時間を経て妖怪になるといわれており、特定の条件が整うと出現します。

古代の人々は自然災害や疫病など、人間の力を超越した出来事は妖怪をはじめとする不思議な存在が引き起こしたものである信じており、各地方の伝承として語り継がれてきました。

特定の場所や特定の人物に対して姿を現す幽霊と違い、妖怪は見境なく人間を脅かすのも特徴のひとつです。

幽霊とは 

幽霊はこの世に未練を残した人間の魂を指すものです。強い未練や恨みにより成仏できない状態であり、因縁のある特定の場所や人物の前で姿を現すとされています。

日本で幽霊がはじめて登場した資料は平安時代後期のものとされており、江戸時代になると、怪談のひとつとして庶民の間で流行りはじめ、そこからさまざまな名作が創造されました。

この世に残した未練や恨みを晴らすことにより成仏するといわれている一方、400年以上前の幽霊はすでに存在しないとする説もあり、研究者によって認識はさまざまです。

妖怪と幽霊の相違点まとめ 

先述した内容から妖怪と幽霊の相違点をまとめると以下のとおりです。

≪妖怪≫

・人間の力を超越する摩訶不思議な存在
・相手を問わず脅かそうとする
・自然災害や疫病などの原因として語られることも多い

≪幽霊≫

・この世に強い未練や恨みを持った人間の魂
・特定の場所や人物の前に姿を現す
・未練や恨みを解消すれば成仏するといわれている

妖怪と幽霊の違いは理解できたでしょうか?
つぎの章では猫が妖怪のモチーフになった理由を解説します。

猫が妖怪のモチーフとなった理由 

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猫が妖怪のモチーフとなった理由には、猫の持つ特性が関係しているといわれています。

≪猫の特性≫

・気まぐれな性格
・鋭い爪
・音を立てず歩ける
・暗闇のなかで光る眼
・時間帯によって瞳の形が変化する
・並外れた俊敏な動き など

このような猫の特性が、古代の人々にとって人間の想像を超えた異質な存在である妖怪とリンクしたのでしょう。

また、猫は10年以上飼われ続けると、人間に匹敵する知識や特別な力(霊力)を得るとされていました。そのような言い伝えも相まって、猫が妖怪のモチーフとして多く登場するようになったと考えられます。

猫がモチーフとなった日本の妖怪 

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猫がモチーフとなった日本の妖怪を3つご紹介します。

化け猫(ばけねこ) 

化け猫とは、年老いた猫が化けて妖怪となった姿です。
つぎに紹介する猫又と似ている妖怪ですが、猫又のしっぽが2本あるのに対し、化け猫は1本しかありません。

化け猫の特徴として、人間の言葉を話す・人間に化ける・人間にとりつく・死体を操り躍らせる・葬式の際に死体を奪う、などがあります。

化け猫が登場する話として有名なのが、現在の佐賀県にあたる肥前国佐賀藩で発生した「鍋島騒動」です。

≪鍋島騒動≫

佐賀藩の2代藩主である鍋島光茂は、碁の相手を務めていた龍造寺又七郎を、碁に負けた腹いせに殺害。怒りにかられた又七郎の母親は恨みを口にしながら自害した。その遺体から流れた血を舐めた飼い猫が化け猫へと変化し、光茂を苦しめ続けた。

この話は脚色されたものであり、実際には鍋島家と龍造寺家の権力争いをルーツとした物語からきているといわれています。

猫又(ねこまた) 

猫又は化け猫と同じように、年老いた猫が化けて妖怪となった姿だといわれています。

ペットとして飼われていた猫が変化するものと、野良猫が変化するケースの2つがあり、狂暴な性格で人間を攻撃する場合もあれば、飼い主へ恩返しを行う猫又もいるとされます。

2股に分かれたしっぽが身体的な特徴であり、人間に呪いをかける・人間を食い殺す・人間の言葉を理解できる、などの能力があるようです。

鎌倉時代には、「古今著聞集」や「明月記」などの書物に猫又が登場しています。

猫魈(ねこしょう) 

猫魈は強力な霊力と人間を凌駕する知識を持ち、化け猫や猫又を従えるボスともいえる妖怪です。

しっぽが3本に分かれており、普段は三つ編みのように束ねているため、見た目は普通の猫のように見えます。

猫が化け猫や猫又になるまでに10年の歳月が必要だとされていますが、猫魈になるには30年かかるといわれています。

猫がモチーフとなった世界の妖怪 

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つづいては猫がモチーフとなった世界の妖怪をご紹介します。

仙狸(センリ) 

仙狸は中国の妖怪の一種であり、日本における化け猫や猫又のルーツといわれています。

名前に狸が用いられていますが、これはヤマネコを意味しており、長い年月と修行により神通力を身に着けたヤマネコが妖怪になった姿だとされています。

人間の美男美女に変化し、油断させたうえで相手の生気を吸い取るなどの能力があるようです。

金華猫(きんかびょう)

金華猫は中国の金華地方に伝わる妖怪であり、人間に3年飼われている猫が月の光からエネルギーを吸収し変化するといわれています。

仙狸と同じように美男美女へ変化し、出会ったすべての人間を魅了する力を持つのが特徴です。

金華猫が小便をした水を飲んでしまうと金華猫の姿が見えなくなり、飲んだ者は次第に衰弱し、最後には死に至る病を患うといわれています。

妖怪と動物は切り離せない関係にある 

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猫以外にもさまざまな動物が妖怪のモチーフとして世界中で語り継がれています。

きっと昔の人々は、人間と姿かたちが異なる動物たちを不吉な存在として捉えていた節があったのでしょう。

今回ご紹介した猫にまつわる妖怪だけでなく、ほかの動物をモチーフにした妖怪についてもぜひ調べてみてくださいね!

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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