【動物愛護週間】保護猫の里親になる条件とは?猫の幸せのためにできること

猫を迎え入れる際に、保護猫を飼うという選択肢を持つ人もいるでしょう。
しかし、保護猫の里親になるのは簡単なことではありません。
この記事では、保護猫の里親になるための条件や注意点、猫が幸せになるためにできることについて解説します。 2023年09月20日作成

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保護猫の里親になるための条件

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まずは、保護猫の里親になるための条件についてご紹介します。
猫を保護・譲渡する団体によって条件は異なりますが、ほとんどの場合はこれらの条件をクリアする必要があるでしょう。

ペット可の物件に住んでいる

当然ながら、保護猫を迎え入れる上でペット可の物件に住んでいなければいけません。
ペット不可の賃貸マンションであれば、猫を飼うことで強制退去や近隣住人とのトラブルに発展する可能性もあるため、必ずペット可の物件であることは条件になります。
また、ペット可の物件であっても、小型犬のみ可など条件付きであることも踏まえて、猫を飼って良いかの確認もしておく必要があります。

猫の一生に責任を持って飼える

猫は、長ければ20歳を超えるほど長生きする動物です。
猫を飼う上で、毎日のキャットフード代や病院代、ほかにもさまざまな雑費がかかります。
また、子猫やシニア猫であれば、急な体調の変化などに対応できるように常に家族の誰かが在宅しているような生活環境を求められるでしょう。
保護猫を軽い気持ちで飼うのは許されないため、猫の一生を責任持って飼えるというのが条件になってきます。

家族全員が保護猫を迎え入れることに賛同している

保護猫を迎え入れるのに、家族がひとりでも反対していれば里親となるのは難しいでしょう。
家族全員が賛同していない場合は、保護猫を迎え入れた後に家庭内でさまざまなトラブルに発展する可能性があります。

定期的な自宅訪問が可能かどうか

保護猫の団体は、事前に保護猫がどのような環境で生活するかチェックするための家庭訪問があります。
また、保護団体によっては、里親に保護猫を譲渡した後も定期的に家庭訪問することもあるでしょう。
これは保護猫が幸せに暮らすために必要なことなので、賛同できない人は里親候補から漏れてしまうこともあります。

完全室内飼いができるかどうか

保護猫の団体は、保護猫を完全室内飼いができるかどうかも重要視してきます。
これは、保護猫を外に出して交通事故や思わぬトラブルから守るためです。
また、猫を外飼いするのは猫エイズなどの病気のリスクも伴うため、保護猫でなくとも猫を完全室内飼いするのは飼い主としての義務といえます。

ほかにもさまざまな条件がある

上記でご説明したものはほんの一部であり、ほかにも「引っ越しなどの心配がないか」や「経済的に安定しているか」、「ほかのペットを飼っていないか」、「赤ちゃんや小さな子どもがいないか」など、さまざまな条件があります。
審査内容は保護団体によって異なりますが、どの団体も保護猫の幸せを第一に考えているため、審査にはそれなりの心構えが必要でしょう。

保護猫の里親になる際の注意点

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保護猫の里親になるのは、ペットショップやブリーダーから猫を迎え入れるのとは若干注意点が異なります。
次に、保護猫ならではの注意点について見ていきましょう。

懐くのに時間がかかる

保護猫は、子猫だけではありません。
成猫やシニア猫など、さまざまな年齢の猫がいます。
猫は警戒心が強い動物のため、家に迎え入れた保護猫はすぐに懐くことはないでしょう。
特に保護猫はもともと野良猫だったり人に捨てられたりした経験から、心に傷を負っている猫も少なくありません。
そのため、保護猫を迎え入れてすぐは干渉することなく、食事やトイレの世話以外は放っておいてあげましょう。

ケージを設置してあげる

保護猫を迎え入れてすぐは、猫は「ここはどこなの?」と不安な気持ちでいっぱいです。
猫が少しでも安心できる環境を作ってあげるために、ケージを設置しましょう。
ケージは、上り下りの運動ができるように、高さのあるものを選びます。
また、猫が隠れられるハウスやトイレも設置してあげましょう。

去勢・避妊手術を行う

保護猫を飼う際は、去勢や避妊手術を必ず行うようにしましょう。
猫は繁殖能力が高いため、万が一保護猫が妊娠したりさせたりしてしまうと、すべての子猫を飼うことは不可能です。
また、去勢や避妊手術をすることで、性格が穏やかになったり病気のリスクが軽減したりするというメリットもあります。

猫が幸せになるためにできることとは?

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最後に、猫が幸せになるためにできることをご説明します。
場合によっては心に傷を負っていることもある保護猫を、飼い主として少しでも幸せにしてあげましょう。

完全室内飼い

猫を幸せにしたいのであれば、完全室内飼いを徹底しましょう。
保護猫が外に出たがったとしても、絶対に外に出してはいけません。
外は猫にとって危険がいっぱいで、交通事故やほかの動物との接触などのリスクがあります。
「猫が外に出たがっているのであれば、出さないとストレスになるのでは?」と考える人もいるでしょうが、猫が怪我をしてしまったら幸せとはいえません。
万が一の事故を予防するためにも、猫は完全室内飼いをする必要があるでしょう。

毎日コミュニケーションをとる

猫と毎日コミュニケーションをとることで、猫は幸せに過ごすことができます。
猫じゃらしなどのおもちゃで遊ぶことはもちろん、ブラッシングも猫とのコミュニケーションになるでしょう。
しかし、シャンプーは猫が水嫌いということもあり、かえってストレスの原因になります。

トイレを清潔に保つ

猫は、とてもきれい好きな動物です。
そのため、トイレは常に清潔に保ちましょう。
トイレが汚ければ猫のストレスになりますし、トイレ以外の場所で粗相をする原因にもなります。

キャットタワーを設置する

猫は、高い場所への上り下りの運動が大好きな動物です。
猫はもともと外敵から身を守ったり、獲物を見つけたりするために高い場所へ上ります。
キャットタワーを設置することで、猫が高い場所へ上りたいという欲求を満たすことができるでしょう。

保護猫の里親になるのは簡単ではない

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保護猫の里親になるためには、さまざまな条件をクリアしなければなりません。
また、ペット可の物件であっても、家族全員の賛同がなければ保護猫を飼うことは難しいでしょう。

しかし、ほとんどの条件は飼い主の努力次第で乗り越えることができます。保護猫の里親になることは、路頭に迷う可能性のある一匹の猫を救うことにも繋がる意義のある行動です。猫の幸せのためにも、条件のクリアを目指してみてはいかがでしょうか。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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