犬が無視する?犬を呼んでも来ない時の原因や対処方法を解説

愛犬に、飼い主の声が聞こえているはずなのに、意図的に無視をされたという経験がある人は多いでしょう。
なぜ、犬は呼んでも来ないのでしょうか?
当然ながら、犬が無視するのはそれなりの理由があります。
この記事では、犬を呼んでも来ない原因や対処方法を解説します。 2023年09月24日作成

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犬を呼んでも来ない原因は?

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まずは、犬を呼んでも来ない原因を解説します。
原因を聞くと、愛犬が無視をすることに納得してしまうかもしれません。

嫌なことが起こると思っている

飼い主によっては、犬を叱る時に名前を呼ぶことがあるでしょう。
犬を叱る時に名前を呼ぶのは、犬のしつけとして効果的ではありません。
なぜなら、犬は「自分の名前=叱っている」と考えるようになるからです。
また、犬の名前を呼んだ後に動物病院へ連れて行ったりドッグランから帰宅したりした経験がある場合は、犬にとって自分の名前を呼ばれることが「嫌なことが起こる」ということに繋がってしまっている可能性があります。

ほかに夢中になっていることがある

犬は、人間の子どものように夢中で遊んでいるため、飼い主の声が届いていないことが考えられます。
特に子犬などの好奇心旺盛な年齢の犬に多く、意図的ではないため気にしなくても良いでしょう。
しかし、「飼い主の声が絶対」になっていないということは、信頼関係が築けていない証でもあります。
愛犬を訓練競技会などに参加させたいのであれば、犬の意図的ではない無視も飼い主としては気にしなければなりません。

体調不良

犬は、体調不良のため飼い主の声が聞こえていても反応できていないだけかもしれません。
基本的に、犬は多少の体調不良であっても食欲はありますし、元気に走り回りもするでしょう。
しかし、飼い主の呼びかけにも反応できないのであれば、体調は相当悪いと判断できます。

老化により飼い主の声が聞こえづらい

犬は、だいたい7歳頃からシニア犬と呼ばれるようになります。
シニア犬になると、人間と同じように身体にさまざまな老化がみられるでしょう。
反応がにぶくなるのもひとつの老化現象で、単純に飼い主の声が聞こえにくくなっているのかもしれません。
また、認知症になると犬は飼い主に名前を呼ばれても反応が薄くなります。

何度も名前を呼んでいる

愛犬が名前に反応しないからと、何度も名前を呼び続けるのは逆効果です。
犬は、自分の名前を特別なものだと考えなくなるため、しつけにも悪影響を及ぼす可能性があります。

犬を呼んでも来ない時の対処方法

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愛犬を呼んでも来ない時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?
犬のしつけとは少し異なる、正しい対処方法をご紹介します。

正しい叱り方を覚える

これは解決にはなりませんが、犬の叱り方を覚えておくことも犬に無視をされないために大切です。
犬を叱る時には、名前を呼ばずに「こら!」や「ノー!」などと言いましょう。
犬のしつけを簡単に解説すると、「飼い主の命令によって犬が行動する」というだけです。
そのため、犬に座ってほしい時には、犬の名前を呼んでから「おすわり」とコマンド(命令)を出してはいけません。
犬に座ってほしい時は、「おすわり」だけで十分です。
むやみに犬の名前を呼ばずに、犬にコマンドを出すようにしましょう。
もしも犬の名前を呼ぶのであれば、褒めている時のみに限定します。
そうすることで、犬は自分の名前をポジティブにとらえるようになるでしょう。

飼い主のもとへ来たら思い切り褒める

犬が自分の名前に反応して足元までやって来たら、思い切り褒めてあげましょう。
愛犬の名前を呼びながら、「すごい!おりこう!」などと褒めます。
また、褒める際はなるべく高い声を出しながら、楽しそうにしましょう。
もしも犬が無視を続けるようであれば、犬用おやつなどのご褒美も使用します。
そうすることで、「飼い主に名前を呼ばれて行ったらご褒美がもらえる」と学習するはずです。

動物病院へ連れて行く

犬がぐったりとして元気がなさそうであれば、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
愛犬を獣医師に診せることで、呼びかけに反応しない理由がわかるはずです。
どんな動物でもいえることですが、病気は早期発見・早期治療が大切です。

犬から無視をされないためには?

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犬から無視されないためには、どうすれば良いのでしょうか?
正しいコミュニケーションをとり、愛犬に無視されないようになりましょう。

犬とコミュニケーションをとる

もしかしたら、犬と飼い主の信頼関係ができていないのかもしれません。
その場合は、コミュニケーションをとることからはじめましょう。
毎日の散歩や食事はもちろん、定期的にブラッシングなども行います。
そうすることで、犬は飼い主のことを好きになり、名前にも反応しやすくなるでしょう。

服従訓練を行う

犬が自分の名前に対して反応が薄いようであれば、服従訓練を行うこともおすすめです。
もちろん認知症を発症するようなシニア犬であれば服従訓練をしても意味はありませんが、成犬に服従訓練を行うことで飼い主の呼びに対して敏感に反応するようになるでしょう。
服従訓練と言っても、ひたすら厳しくしつけをさせて犬に服従させることではありません。
あくまで犬のしつけの延長上であり、楽しく行うことが大切です。
アメとムチをバランス良く利用して、犬との主従関係を確立させましょう。

犬を呼んでも来ないのは過去のトラウマが原因?

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犬の名前を呼んでも来ないのは、過去に飼い主からされた仕打ちがトラウマとなっている可能性があります。
例えば、「名前を呼びながら叱られた」や「名前を呼ばれた後について行ったら動物病院へ連れて行かれた」などです。
犬は頭が良い動物なので、過去のトラウマを覚えています。
そのため、飼い主ができることとすれば、過去のトラウマを払しょくすることでしょう。
愛犬に自分の名前がポジティブなものだと教えて、呼んでも無視をされないような信頼関係を築いていくことが大切です。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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