犬がお尻を向けてくるのはなぜ?
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犬がふとお尻を向けて座ってきたことはありませんか。
行動の意味がわからないと嫌われているのかなと感じてしまいますよね。
犬にとってお尻を向ける行動にはどんな意味があるのでしょうか。
ここでは、犬がお尻を向けてくる理由についてご紹介します。
信頼しているから
犬のお尻は犬にとって無防備な場所です。
そのため、信頼している犬や人に対してだけお尻を向けます。
犬は野生で生活している頃はお互いに背中やお尻を守るようにして眠っていました。
そのため、背中やお尻は犬にとって生きるために大切な部位です。
犬がお尻を向けて座ったときは犬が「この人であれば大丈夫」と信頼している証拠となるのです。
相手に落ち着いてほしい
犬同士の喧嘩の中でお尻を向けることで、相手に「落ち着いて」と伝えているのかもしれません。
相手に落ち着いてほしいときにみられる行動には、目をそらす行動やお腹を見せるなどもみられます。
犬にお尻を向けてもらうためには?
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犬がお尻を向けてくるのは相手を信頼しているためだとわかりました。
信頼している証拠であれば犬にお尻を向けてほしいと感じますが、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、犬にお尻を向けてもらうためには何をすればいいのかご紹介します。
信頼関係を築くことが大切
犬にお尻を向けてもらうためには、信頼関係を築くことが大切です。
お尻は犬にとって急所とも呼べる部分です。信頼していない相手には背中やお尻を預けることはできません。
犬の食事や散歩、排泄のサポート、犬が喜ぶことを一緒にするなど犬とのコミュニケーションを深めていきましょう。
犬の信頼は一朝一夕で得ることはできません。犬の期待を裏切るような行動はせず、信頼関係を築いていきましょう。
犬との時間を増やす
犬と仲良くなるためには犬との時間を増やしていきましょう。
ご飯の世話をするだけでは仲良くなったとは言えません。犬との時間を増やし、時間があれば室内で遊んであげる、ブラッシングやシャンプーなども積極的にしていきましょう。
世話をするときは犬が多少嫌がることもしなければいけません。
ブラッシングを嫌がったときは優しく少しずつ慣れさせていき、できたらたくさん褒めてあげましょう。褒める行為は体を撫でるだけでなく、おやつやおもちゃなども活用すると、より効果的でしょう。
犬が嫌がって暴れてしまうときは、無理やり行ってはいけません。
無理やり行うことでより犬がその行為を嫌いになってしまう恐れがあります。犬のペースに合わせ少しずつ行っていくことが大切です。
毎日のケアで徐々に信頼関係を築いていきましょう。
無理やり距離を縮めようとしない
犬は犬のペースで飼い主を信頼していきます。
犬の性格にもよりますが、時間がかかるケースもあります。
もどかしく感じるかもしれませんが無理やり距離を縮めるようなことはしないようにしましょう。
特に、臆病な犬は信頼関係が築けるまでに時間がかかり、無理やり距離を縮めることで接することを嫌がってしまうことがあります。
他にも犬が眠っているときや、ご飯を食べているときには構うことはしない、無理やり抱き上げることはしないなど、犬が嫌がることは避けましょう。
犬がお尻を向けているときの注意点とは?
犬がお尻を向けてくるのは、信頼している証拠にもなります。
しかし、お尻を向けているときに取る行動により犬の信頼を失う可能性もあります。
ここでは、犬がお尻を向けてくるときの注意点についてご紹介します。
急に触らない
先述しましたが、犬にとってお尻は急所でもあります。
信頼していたとしても急に触られると驚いてしまいます。
犬が驚くことや嫌がることを繰り返し行うことで、犬はその人に対して警戒するようになってしまいます。
犬がお尻を向けているときは、そのままにしてあげることがおすすめです。
大きな声や音を出さない
犬は聴覚も優れているため、大きな音を嫌います。
犬がお尻を向けてリラックスしているときに大きな声や音を出すことで、犬が安心して休むことができなくなってしまいます。
せっかく培った信頼関係を失う可能性もあるため、犬がそばにいて安心できる環境を整えてあげましょう。
犬がそばにいて安心できるようにする
犬を叩く、大きな声を出す、物を投げるなどの攻撃的な行動は控えるようにしましょう。
犬との信頼関係うんぬんの前に、安心できない相手の前ではリラックスすることもできません。
犬にとってもストレスにもなるため、犬にとってリラックスできる環境を整えてあげることも大切です。
犬がお尻を向けてくるのは信頼の証!
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ここでは犬がお尻を向けてくる理由や対処法について解説しました。
犬がお尻を向けてくる理由には、相手を信頼していることがあげられます。
他にも相手を落ち着かせたいときにも見られることがあります。
信頼しているからこそみられる行動ですが、犬を驚かせたり急に触ったりする、犬の信頼を失う可能性もあります。
犬と接するときには犬が嫌がる行動は避け、犬が信頼できる行動を取るようにしましょう。
著者情報
こばやし
犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。