犬がイタズラする理由とは?
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外出から家に帰ってきた時に、家の中がごちゃごちゃに散らかっていた経験はありませんか?
飼い犬が犯人だった場合、当の本人は自分は何もしていないとアピールしてみたり、申し訳ないような素振りをしていたり、物陰に隠れてみたり…犬の性格によって反応は様々です。
では、犬はなぜイタズラをしてしまうのでしょうか。
ここでは、犬がイタズラをする理由についてご紹介します。
好奇心
犬は好奇心旺盛で家具や家電のコード、ティッシュなど目につく物にイタズラをしてしまうことがあります。成長すると徐々になくなってきますが、犬は自分の生活圏内にある物をおもちゃにしてしまいます。
好奇心からくるイタズラは、犬の行動範囲内の環境を整えることで防ぐことが可能です。イタズラしてしまうような場所にはおもちゃにされそうな物を置かないことを徹底しましょう。
コードや紐など噛んでしまう危険性のある物には、カバーを被せたり隠したりなどし、犬がイタズラできないような対策をとる必要があります。
ストレス発散
犬はストレスが溜まっているとイタズラをしてしまいます。生活環境の変化や運動量の不足、コミュニケーション不足、肉体的疲労、精神的疲労など、理由は様々です。
ストレスが溜まると攻撃的な性格になり、破壊行動や問題行動も増加します。そのストレスをどうにか逃がすために、イタズラをしてしまうのです。
空腹を満たすため
犬はおなかが減った時に家の中になにか食べる物はないか探すことがあります。家に飼い主さんがいれば空腹を訴えることができますが、不在の時はゴミ箱を倒してみたり、ごはんが入っている戸棚などををどうにか開けてみようと試みることがあります。
空腹が原因の場合は、根本的な問題を解決しなければなりません。
1日の餌の量や、食事の時間を見直してみましょう。中には、1日に必要な分の食事を与えるのにも関わらず、病気などの理由から空腹状態になっている可能性もあります。
犬がイタズラをした時の叱り方とは?
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大事にしていた物が壊されたり、部屋を汚された飼い主さんは、つい感情に任せて怒鳴りつけてしまいたくなるかもしれません。しかし、そのような叱り方はしてはいけません。犬の叱り方にはちょっとしたコツがあるのです。
ここでは、犬がイタズラをした時の叱り方についてご紹介します。
叱るタイミングが大事
犬を叱る時には、タイミングがとても大事です。
叱るタイミングとは、犬が行動をいけない起こした直後です。イタズラをしてから時間が経ってから怒っても、ほとんど意味がありません。タイミングを逃がした状態で叱っても、犬は飼い主が何に対して怒っているのか理解できず、混乱してしまいます。
すでにイタズラしてから時間が経ってしまった場合は叱らずに、現行犯でイタズラしている時に低い声で「ダメ」や「イケナイ」などの言葉で叱るようにしましょう。
感情任せに怒鳴る行為や、犬を叩くような行為は、飼い主が感情を犬にぶつけているだけで、何も解決していません。犬のトラウマにもなりますので、絶対にしないようにしましょう。
叱らないような工夫をしよう
犬がイタズラをする前に、叱らなくて済むような工夫をしましょう。
犬がイタズラしないように、犬が生活する上で不必要な物は移動させる、コードなどはイタズラ防止のグッズを利用しまとめる、犬だけでお留守番する時にはサークルやクレートの中に入ってもらうようにしましょう。
犬のイタズラは掃除が大変なだけでなく、食べてはいけない物を誤飲してしまう可能性や、コードを噛じることで感電してしまうなど、様々な危険があります。
犬が自力で体外に排泄できないような物を飲み込んでしまうと、動物病院での処置が必要になります。最悪の場合、開腹手術も必要になることもありますので、非常に危険です。
犬の健康のためにも、そもそもイタズラできないような生活環境を整えてあげましょう。
犬がイタズラした時の対処法とは?
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犬には構わずに片付ける
イタズラをしてから時間が経っていた場合は、犬には構わずに片付けましょう。時間が経っている場合は叱っても効果が期待できない上、イタズラをしたら飼い主が構ってくれたと犬が勘違いをする可能性もあります。誤った認識をしてしまうと、イタズラをやめさせるどころか、促進させてしまいます。
イタズラをした物片付けている時は、犬を叱らなきゃと思うかもしれませんが、ぐっと我慢しましょう。
イタズラの原因を知る
なぜ犬がイタズラをしたのか、その原因を考えましょう。運動不足、空腹、生活環境など、必ず原因はあります。
イタズラの原因が判明したら、原因を解消する方法を考えましょう。ストレスが溜まっているのであれば、運動時間を増やし発散させてあげます。空腹なのであれば1日の給与量を計算し直し、問題がわからなければ動物病院に相談するなどの対策をとりましょう。
犬とコミュニケーションの時間を増やす
犬がイタズラをしてしまった時は、犬とのコミュニケーションの時間を増やすしましょう。犬と接する時間を増やすことで、精神的・肉体的の体調に変化がないか把握しやすくなります。
犬がイタズラをしないような環境づくりを
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ここでは、犬がなぜイタズラをしてしまうのか、叱り方についてご紹介しました。
イタズラをしてしまうことは問題ですが、対策法によってはしっかりと防ぐこともできます。
普段から犬とのコミュニケーションをしっかりとり、犬の抱えている問題をすぐに見つけてあげられるようにしておきましょう。
著者情報
こばやし
犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。