犬のサマーカットの必要性とは?メリット・デメリットを解説

暑い時期には、愛犬の長い被毛をばっさりと切ってサマーカットにしてあげたいと考える人もいるでしょう。
実際に、犬にサマーカットは必要なのでしょうか?
この記事では、犬のサマーカットの必要性やメリット、デメリットについて解説します。 2023年06月26日作成

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犬のサマーカットの必要性・メリット

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まずは、犬のサマーカットの必要性とメリットについて解説します。
これらをしっかりとチェックして、愛犬にサマーカットが必要かどうかを考えてみましょう。

熱中症対策

ほとんどの犬種は、全身を被毛で覆われています。
そのため、暑い時期であれば体内に熱がこもり、かなりの暑さを感じるでしょう。
犬のサマーカットは、熱中症対策に効果的だといえます。
全身の被毛が短くカットされただけでも、体内に熱がこもりにくくなることが期待できます。

被毛のお手入れを楽にしやすい

長毛の犬種は、きれいな毛並みを保つために毎日のブラッシングが大切です。
毎日のブラッシングは、十分に時間の取れる人であれば問題ありませんが、毎日を忙しく過ごしている人にとっては大変でしょう。
そんな時に犬をサマーカットにしたら、毎日のブラッシングも必要がなくなり、お手入れが楽になります。
しかし、サマーカットをすることで長毛の犬種ならではの優雅さはなくなるでしょう。

抜け毛対策

ダブルコートの犬種は、換毛期になると多くの抜け毛があります。
抜け毛が多いと部屋中に毛が散らばり、衛生的にも良くありません。
しかし、犬をサマーカットにすることで抜け毛が目立たなくなるでしょう。
また、被毛が短ければ掃除もしやすく、空気清浄機などでも吸いやすくなるはずです。

シャンプー後に乾きやすい

暑い時期に犬をシャンプーすると、ドライヤーで乾かすのが一苦労です。
だからといって、濡れた被毛を放置しておくと不衛生で、皮膚炎などの原因にもなります。
犬をサマーカットにしておけば、被毛が短いためドライヤーでも乾きやすいでしょう。

犬のサマーカットのデメリット

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犬のサマーカットは、メリットばかりではありません。
当然ながらデメリットもあるため、デメリットを理解した上で愛犬をサマーカットにするか検討しましょう。

紫外線から皮膚を守りにくくなる

犬の皮膚は人間よりも薄く、繊細です。
そのため、紫外線が皮膚に直接当たることで、皮膚炎などのリスクが高くなります。
もともと犬の被毛は皮膚を暑さや寒さ、そして紫外線から守るために生えているものです。
しかしサマーカットにしてしまうと、被毛が皮膚を守ることができなくなり、皮膚炎にある可能性が高くなるでしょう。

体温が気温に左右されやすくなる

先述したように、犬の被毛は暑さや寒さから守るためにあります。
しかし、サマーカットをすることで直射日光が直接皮膚に当たってしまいます。
そうすると、かえって身体を熱くしてしまう原因になるかもしれません。
また、室内の冷房からも被毛で調整することができなくなり、身体を冷やしすぎることにも繋がるでしょう。

被毛の質が変わる可能性がある

人間でも起こりうることですが、犬をサマーカットにすることで被毛の質が変わる可能性があります。
いままでサラサラだったはずの犬の被毛が、サマーカットをすることで硬くゴワゴワになることがあるでしょう。
これはすべての犬に起こることではありませんが、サマーカットをする際のデメリットとして頭に入れておいたほうが良さそうです。

ノミやダニに刺されやすくなる

犬をサマーカットにすることで皮膚を守る術がなくなるため、ノミやダニに刺されやすくなるというデメリットがあります。
ノミやダニに刺されると痒みや痛みを伴う以外にも、さまざまな感染症を引き起こす可能性もあるでしょう。

犬のサマーカットの注意点

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犬のサマーカットをする時は、いくつかの注意点があります。
注意点をきちんと守り、犬の生活に支障をきたさないようにしましょう。

室温に気を付ける

先述したように、犬のサマーカットは暑さから身を守るために行っているにもかかわらず、被毛がないことから暑さや寒さの影響を受けやすくなるというデメリットがあります。
そのため、犬をサマーカットにする時はいままで以上に室温に気を付ける必要があるでしょう。
特に冷房には十分に注意しなければならず、冷房の効きすぎる部屋に長時間いると、犬のお腹が冷える可能性があります。

爪切りをする

あまり気にならないかもしれませんが、犬をサマーカットにする時は爪切りをきちんとしておきましょう。
爪切りをしないと、犬が軽く身体を引っ搔いただけでも出血する可能性があります。
被毛が皮膚を守ってくれるわけではないので、皮膚がダメージを受けやすくなることを注意しておきましょう。

服を着せると効果的

犬をサマーカットにした際は、服を着せると効果的です。
犬用の服を着せることで、紫外線や日光の暑さから身を守ってくれます。
また、室内でも服を着せておくと、冷房で寒さを感じにくくなるでしょう。

部分的なサマーカットがおすすめ

犬のサマーカットをするのであれば、部分的に行うことをおすすめします。
全身をサマーカットにすると、先述したように皮膚を守ることができなくなり、さまざまなデメリットが起こりやすくなります。
そのため、お腹や脇の下、耳の内側など熱がこもりやすい部分のみをサマーカットにすることで、サマーカットのメリットを受けやすくなるでしょう。

犬のサマーカットはデメリットを理解した上で行いましょう

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犬のサマーカットは、犬を暑さから守れるというメリットがあります。
しかし、紫外線から皮膚を守りにくくなることから、逆に暑さや寒さを感じやすくなるというデメリットもあるでしょう。
そのため、犬のサマーカットをする時は、デメリットをきちんと理解した上で行う必要があります。
もしも犬のサマーカットをしたいのであれば、部分的に行うことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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