犬の乳歯や永久歯の本数について！歯磨きの方法もご紹介

犬の歯や口の中がどうなっているのか、じっくり観察したことはありますか？
ここでは歯の本や生え変わりの時期についてご紹介します。

犬の乳歯は通常28本生えています。
乳歯は片側前歯の切歯が上下3本、犬歯が上下1本、前臼歯が上下3本ずつ生えています。後臼歯は乳歯の段階では生えてきません。
乳歯は永久歯と異なり先端が尖っているため、甘噛みされるとかなり痛みます。しかし、歯が生えるときや生え変わるときは口の中がムズムズするため、必要以上に家具やクッション、おもちゃなどに噛み付くことがあります。

犬の永久歯は通常42本生えます。
永久歯は片側の切歯が上下3本、犬歯が上下1本、前臼歯が上下4本、後臼歯が上2本下3本ずつ生えます。

最も手前に生えている切歯で食べ物を切り、犬歯で裂き、前臼歯や後臼歯で砕きます。上顎第4前臼歯と下顎の第1後臼歯は裂肉歯と呼ばれます。裂肉歯は折れやすい傾向があるため、注意が必要です。

犬の歯が生え変わる時期は犬種にもより異なりますが、だいたい生後5ヶ月から抜け始めます。抜けた歯をそのまま飲み込んでしまうことがあるため、歯が抜けていることに飼い主が気が付かない場合もあるようです。

犬にとってもオーラルケアは大切です。オーラルケアをすることで、歯周病などの口腔内疾患を防ぐことに繋がるからです。
ここでは、犬のオーラルケアについてご紹介します。

犬のオーラルケアの前段階として、飼い主が犬の口に触れるようにしておくことが大切です。口は犬の急所となる部位となるため、犬は口周りを触られることや掴まれることを嫌がります。

オーラルケアの際には、必ず犬の口を触らなければいけません。始めは顔周りに触ることができるようにしていきます。慣れてきたら徐々に口や口の中に触れるようにしましょう。

オーラルケアの基本は歯磨きです。犬の歯磨きの方法は、歯ブラシを使用する方法、歯みがきシートを使用する方法などがあります。

歯ブラシは歯茎と歯をしっかり磨くことができますが、力を入れてしまうと痛がって嫌がることがあります。歯ブラシに慣れていない犬でも、嫌がりやすい傾向があります。
歯みがきシートは歯ブラシに抵抗がある犬におすすめです。歯みがきシートは指に巻き付け磨くことができるため、比較的簡単に歯磨きができます。

歯ブラシや歯みがきシートが難しい場合は、清潔な軍手などを活用して歯を磨いてあげることもおすすめです。

歯ブラシやシートなどで歯を磨くことが難しい場合は、歯磨きおもちゃを活用しましょう。歯磨きおもちゃとは、犬が噛んで遊ぶことで、歯についた歯垢などを取り除く効果のあるおもちゃのことです。口に触れられることが苦手でそうしようもない場合におすすめです。

ここでは、犬用の歯磨きに役立つ、オーラルケアグッズをご紹介します。

ペット用の歯磨きシートです。指に巻きつけることで奥歯までしっかり磨くことができます。口周りを拭き取ることもできるため、愛犬の顔の清潔を保つことにも役立ちます。

犬用の歯ブラシです。ヘッドが360度ブラシになっているため、歯ブラシや手首を回すことなく上下の歯を磨くことができます。

犬用の歯磨きガムです。噛むことで、弾力性と特殊な形状により歯垢を取り除く効果が期待できます。

ペット用の歯磨きジェルです。全犬種の全年齢で使用することができます。グリーンアップル、ローストチキン、フレッシュリーフなどの3種類を選ぶことができるため、愛犬の好みに合わせることが可能です。

ここでは、犬の歯についてご紹介しました。
犬の永久歯は一生モノのため、歯磨きをするなどして口腔の健康を守っていく必要があります。口腔内疾患は口だけでなく、全身のさまざまな病気の原因になる可能性もあるため、飼い主として日頃からしっかりと愛犬のオーラルケアに取り組みましょう。