犬の認知症の症状
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まずは、犬の認知症の症状から見てみましょう。
これらの症状が現れると犬の認知症を疑う必要がありますので、早めに動物病院へ連れて行くことが大切です。
夜泣きをする・昼夜逆転
犬の認知症の症状として、夜泣きや昼夜逆転が挙げられます。
夜泣きや昼夜逆転は、飼い主としても寝不足の原因となるでしょう。
もしも犬が昼夜逆転をしてしまった場合には、それを矯正する必要があります。
なるべく日中は寝ていても起こして、外へ散歩に行くなどの対処をしましょう。
そして夜になってから寝させることで、徐々に昼夜逆転は改善していくはずです。
ご飯を何度も食べたがる
私たち人間の認知症の症状としても多いのが、食べたはずの食事を覚えておらず、その後何度も食事をしようとする点です。
これは犬の認知症にも見られ、食事の時間になると何度も食事をしたがるようになります。
「さっき食べたでしょ」といいたくなるようなこの行動ですが、犬にとってはさっきしたはずの食事ができていないと感じるのはストレスにもなるはずです。
同じところをグルグルと回る
同じところをグルグルと回り続けるのも、認知症の症状です。
また、狭いところに入ってしまい身動きがとれなくなってしまうこともあります。
認知症としつけの関係性
認知症は、しっかりとしつけをした犬でも発症します。
そのため、「私のしつけが悪かったんだ」と落ち込む必要はありません。
しつけに積極的に取り組んでいた犬がしつけに反応しなくなったときには、認知症を疑う必要があるでしょう。
犬の認知症の予防方法
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犬の認知症は、予防をすることが可能です。
これをすると絶対に認知症にならないというわけではありませんが、最低限の心がけは大切でしょう。
犬とコミュニケーションをとる
愛犬と積極的にコミュニケーションをとることで、犬にとって刺激になります。
生活の刺激は、脳にも良いため認知症予防になるといえるでしょう。
また、犬が頭を使うように「おすわり」などの簡単なしつけでも毎日行うことをおすすめします。
脳の刺激となるような、犬用の知育玩具もおすすめです。
定期的な運動
犬は身体を動かせなくなることで、認知症の発症の可能性が高くなるといわれています。
そのため、定期的な運動をすることで、認知症の予防が期待できるでしょう。
シニア犬になると、どうしても毎日の運動を怠ってしまいがちです。
しかし、シニア犬でもなるべく少しでも良いので散歩に連れて行くことをおすすめします。
不飽和脂肪酸の摂取
DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を摂取することで、認知症の症状の予防をすることが期待できます。
不飽和脂肪酸は青魚に含まれていることが多いですが、手作りフードで魚を与えると骨が喉に刺さるなどの心配もあるので、サプリメントなどを与えると良いでしょう。
犬が認知症になってしまったら?
犬が認知症になってしまった場合は、生活環境を整えてあげる必要があります。
狭い場所に入ったり徘徊したりすることを防ぐために、大きめのサークルを用意してあげましょう。
サークル内であれば安全ですし、飼い主の心配も少なくなるはずです。
また、認知症の症状を進行させないために、なるべくこまめに動物病院へ連れて行くことも大切でしょう。
認知症の犬におすすめの知育玩具4選
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知育玩具は、頭を使って遊ぶため認知症にも効果が期待できるおもちゃです。
最後に、おすすめの知育玩具をご紹介します。
(1)人参ノーズワーク
にんじんの形をした、可愛らしい知育玩具です。
人参の中にドッグフードを隠すことができるので、犬は一生懸命に人参を取り外そうとするでしょう。
人参8個のうちのどれかにドッグフードを隠すことで、犬は夢中で嗅覚を使いながら遊んでくれるはずです。
(2)トリーツゲーム
パネルをスライドさせることで、ドッグフードを取り出すことができる知育玩具です。
手や鼻を器用に動かさなければドッグフードを取り出すことができないため、頭を使って真剣に遊んでくれるはずです。
汚れたら丸洗いをすることも可能です。
(3)おやつボール
ボールを転がすことで、中に入っているおやつが出てくるタイプの知育玩具です。
おやつの出口の大きさを変えることができるため、犬に合わせて難易度を変えることが可能です。
簡単に取り外しができて丸洗いも可能なので、いつでもきれいな状態で遊ばせることができるでしょう。
(4)Dog’ SUDOKU
スライドパズル型の知育玩具で、脳の活性化に繋がることが期待できます。
パズルをずらしたところにおやつを隠すことができるので、犬はどこにおやつが隠されているか夢中で探し続けるでしょう。
犬がおやつを見つけることができたら、思い切り褒めてあげます。
褒めてあげることで、遊びながら犬とコミュニケーションをとることができるでしょう。
犬の認知症は早めの対処を!
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シニア犬である愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、認知症を疑う必要があります。
認知症を発症すると愛犬の介護に追われるため、飼い主の負担も大きくなるでしょう。
認知症を完治させることはできませんが、早期発見をすることで症状を遅らせることは可能です。
そのため、愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、なるべく早めに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
戸倉屋(参照日:2021-04-12)
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Mariaju(参照日:2021-04-12)
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著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。